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2010年9月21日 (火)

晩夏の大人合宿・雲ノ平~裏銀座

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このところ毎年9月あたりにやっている「大人の夏合宿」。
基本プライベートで何人かが集まり、今回で4回目になります。
「安全にソロ山行ができるようになる」というのが目的で、
テントから食事にいたるまで、完全に個人が用意する単独行スタイル。
ただし行動はいっしょで、何かのときはお互いにサポート。
できるだけ危険度を下げ、しかしソロスタイルの重い装備で山を歩きます。

急な仕事が入ったり、はたまた骨折してしまったりでメンバーは予定よりも少なくなり、
今回は僕を含めて3人だけ。
しかし、この合宿の様子を来年発行の雑誌に掲載しようということで、
カメラマンにも参加をお願いし、合計4名での合宿となりました。

舞台は、北アルプス、いや日本の秘境とも言われる「雲ノ平」。
ここから抜け出るルートには、槍ヶ岳を間近に見られる「裏銀座コース」を使い、
深夜バス内の車中泊を含む5泊6日の山旅に。

一回のブログとしては、かなり長い内容ですが、一気に紹介します。

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この写真はすでに2日目、大東新道という黒部源流部「奥の廊下」の一部。
雲ノ平へは遠回りになるけれど、面白さを重視して
こんな渓流沿いの道を選んだのでした。

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2時間ほども、こんな感じ。
水中にはイワナが泳いでいるのが見えました。
先頭を行くのは亀田正人カメラマン。
次がライター(見習い)泥谷範幸。
彼はこのブログから僕に「ライターになりたい」とアプローチしてきた男で、
ここのところ僕の仕事の手伝いもしてもらってます。
最後はクラケンこと倉本健介。
初回の合宿から参加している、アウトドア業界ではまだ若めのライターです。

こんな大東新道を歩き、さらに急登を頑張り、峠を過ぎて降りていくと‥‥
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秘境・雲ノ平よりももっと奥にある高天原温泉に到着。
どんな登山口からも最低2日はかかる秘湯中の秘湯であります。
カメラの亀ちゃんは危うい格好に見えますが、パンツははいてますよ。

山好き憧れの場所ですが、僕は入浴せず(昨年も来てるので)、
ひとりだけでさらに奥の「夢ノ平」にある「龍昌池(竜晶池)」へ。
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まさに北アルプスの奥の奥の奥。
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周囲にはブルーベリーの仲間がたくさんの実をつけていて、
まるでアラスカやカナダの森のようなのであります。

しかし、このあたりから天気は下り坂。
今度こそ雲ノ平を目指していくと、ドンドン雨が強くなってきます。
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今年、新築されたばかりの雲ノ平山荘も、よく見えず。

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この次の日は、道なき道を下って、黒部源流部の探索をするはずだったのに、
ラジオを聞くと、大雨警報がでていたので、やむなく中止することに。
ううううう、無念。

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結局、翌日は丸一日、テント内で停滞。
雨が弱いときでも外はガスで真っ白です。
だけどそれも楽しいもので、ゆっくりと本を読んだり、昼寝をしたり。
他の人がなにをやっているのか、詳しくチェックもしません。
だって、これは「ソロ山行」もどきの合宿なのですから。

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動いていなくても腹は減るので、大盛りのマーボー春雨丼。

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停滞後の翌日、つまり4日目。
裏銀座コースを歩いていてもほとんど雨か曇り、そして強風でしたが、
この野口五郎小屋あたりから太陽の光が。

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なんとか最終目的地の烏帽子小屋のキャンプ地に到着。

で、最終日。やっとのことで好天に。
「晴れていたら寄っていこう」と話していた烏帽子岳を目指します。
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鋭くとがった烏帽子岳。
じつは冒頭の岩の写真は、この烏帽子岳の山頂なのでした。

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山頂からはこんな景色が。
唐沢岳と、その奥に餓鬼岳と燕岳の端っこ。
このあと、ブナ立て尾根からエメラルド色に見える高瀬ダムに降りて、山旅は終了。

それにしても、ブログ形式ではあまり文字を書くとクドくなるし、
こんなに写真をたくさん使っても、ぜんぜん山歩きの様子を説明できないなあ。
雑誌で書く文体と変えているので、なんだか調子も狂っているし。

さて、この山歩きは「合宿」という名前だったのを、覚えていますか?
それだけあって、一応、最年長者の僕が、
他の参加メンバーの山歩きやキャンプの方法をチェックすると同時に、
それぞれのメンバーもお互いの行動を確認しあって、何かを学んでいくのが主旨。

そのあたりのストーリーとちょっとしたドラマは、来年掲載の雑誌で詳しく。

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コメント

「トレッキング実践学」を熟読している初心者山のぼらーです。富山県在住です。掲載の雑誌と今後のブログを楽しみにしておりますね。

投稿: 一読者 | 2010年9月22日 (水) 13時50分

一読者さま

富山の方ですか?
いいところに住んでいますね。
僕にとって、北海道、長野とともに
暮らしてみたい場所のひとつです。
今回の雲ノ平も、富山側の折立を利用しました。
来月にも馬場島から剱岳に登る予定です。

そういえば、このあいだ佐伯邦夫さんの
『富山湾岸からの北アルプス』を読みましたが、
なかなか面白かったですよ。

投稿: 庄太郎 | 2010年9月22日 (水) 19時32分

14日、折立へ下山中に高橋さん御一行を見かけました。今回、僕にとっては初めてのアルプス(薬師岳、雲の平)で、山小屋泊ですが女子二人を連れて2泊3日の大計画でした。事前に「トレッキング実践学」を読んだばかりだったので、まさか山で会えるとは思ってもみませんでした。話しかけていたらと後悔しきりです。またいつかお会いできれば、その時はよろしくです。

投稿: koyama | 2010年9月22日 (水) 22時01分

koyama様

僕たちと途中ですれ違っていたのですか?
もしも次に山で出会ったときは、声をかけてください。
僕の本も読んでいただいたようですが、
少しは役に立っていることを願っています。

それにしても、初めてのアルプスで薬師岳と雲ノ平とは、
よい場所を選びましたね。
2泊3日ではけっこうハードだったのではないかと思いますが、
それだけの価値はきっとあったのではないかと思います。

投稿: 庄太郎 | 2010年9月23日 (木) 01時56分

裏銀座~雲ノ平縦走を考えているので、早速本日帰りにPEAKS購入しに地元の書店へ走ります♪

ただ、、、
仕事上、遅めの夏休み3日を土日と+してやっとのことで取れそうなのが10/29-11/3の5泊6日です↓↓
高天原温泉の秘境はおろか、山小屋も閉鎖後で、完全幕営を余儀なくされそうなので、まだ経験値が浅い自分としては正直不安の方が今はまだ大きいです。。

庄太郎さんの記事やblog、いつも拝見させて頂いています♪今月号は特に楽しみなので、早く読みたいです♪
友達も早速買ったと言っていたので、早く読みたいー♪

投稿: ЭЙiЯФ.Д | 2011年9月15日 (木) 17時50分

ЭЙiЯФ.Дさま

お名前は文字化けですかね。

ともあれ、裏銀座~雲ノ平のルートはおすすめです。
しかし、その秋遅い時期だと、問題になるのが水。
雲ノ平より前に裏銀座に入るとすると、
稜線には水場がないので、高瀬ダムから
必要な日数分、自力で持ち上げなくてはなりません。
雲ノ平も、キャンプ場の水場が使えるかどうか不明で、
場合によっては黒部川から運ばねばいけないかも。

こういう難しさをなんとか乗り越えて歩くのも
山の面白さのひとつだとは思いますが、
自信がなければ計画変更を検討するとよいかもしれませんね。

投稿: 庄太郎 | 2011年9月20日 (火) 20時54分

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