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2010年10月31日 (日)

「シュラフ」か、「スリーピングバッグ」か

R0015732
数日前のスタジオ撮影。
このときに撮影したアイテムは、キャンプ用の寝具でした。
要するに、「寝袋」。
こいつをカタカナでいうと、シュラフ。いや、スリーピングバッグ?
なんと表現すればいいんだろうかと、いつも悩みます。

シュラフっていうのは、昔から登山道具にはよく使われているドイツ語で、
スリーピングバッグは、いうまでもなく英語。
日本語で「寝袋」っていっちゃえば簡単なんだけど、
雑誌の誌面ではカタカナやアルファベットで表記しなければならないことも多く
(本文中はともかく、特集名とか、見出しとか)
そんなときに、「シュラフ」と「スリーピングバッグ」のどちらを使うべきか、悩ましいところ。
アウトドアギアに使われる外国語は、いまやドイツ語よりも英語が優勢とはいえ、
「スリーピングバッグ」じゃ、書くのにも話すのにも長すぎるんですよね。
かといって、「シュラフ」は簡潔だけど、今ではなんか違うような。
だから、僕はできるだけ「寝袋」という表現で済ませるようにしています。
日本語はいちばんわかりやすくて、やっぱりいいな。

ギアに対しての「どちらを使うか問題」は他にも多く、ドイツ語と英語のあいだには
「ザイル/ロープ」、「アイゼン/クランポン」、「ピッケル/アイスアックス」、
「コッヘル/クッカー」とか、いろいろあるんです。
でも、「岩と雪」の世界は、まだまだドイツ語が優勢ですね。
とはいえ、「ハーケン」はフランス語の「ピトン」に取って代わられつつあったりして。

同じ英語でも「バーナー/ストーブ」のどちらを使うかという問題もあり、
僕は「ストーブ」だとあまりアウトドアに詳しくない人は
暖房器具と思われるかもしれないと考え、
それよりは調理器具をイメージしやすい「バーナー」にしています。
「コンロ」という人もいるんですが、やっぱり違うからなあ。

しかし、このような問題でいちばん大きいのが
「ザック」か「バックパック」か、ということ。
僕は書く雑誌に合わせて使い分けていて、
『山と渓谷』のような老舗雑誌では「ザック」、
若い人がメインの『ピークス』などでは「バックパック」なのですが、
『ビーパル』のような雑誌では微妙なところです。

個人的には、完全に「バックパック」。
「ザック」のほうが簡単に発音できるけれども、これは気分の問題。
僕の山を歩く&登るスタイルは、
縦(高さ)に移動していくイメージの「アルピニスト」的なものではなく、
横(長さ)に移動していく「バックパッカー」であると、自分では思っています。
だから「バックパッカー」という言葉と
親和性の高い「バックパック」を使いたくなるんです。

言葉は本当に難しいです。

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コメント

高橋さん、おはようございます。

いつも楽しく読ませて頂いています。

言葉って難しいですね。
アウトドア用語に詳しくありませんが、私も友人に「コッヘル」「ガスストーブ」と話した時に、???ストーブ?暖かいの?と言われ、それからは「アウトドア用小さい鍋(笑)」「ガスバーナー」と言っています。
興味ない友人にとっては、説明もいらないようですが。。苦笑

山初心者の私としては、山用品用語を聞くだけで、テンションが上がってしまいますが(o^o^o)

今、通勤中の電車内ですが、山に会いたくなってしまいました。。うぅぅ。。下り電車に乗り換えたい。。

投稿: ぴーち | 2010年11月 1日 (月) 08時19分

お疲れ様です!

ドイツ語と英語だったんですね〜。初めて知りました。笑
いつも、なんで呼び名が異なるんだろうと思ってました。。。汗

これで一つまた勉強になりました☆


ヒルバーグのソウロ購入考えてますが、山ではフットプリントは必要ですか??

投稿: カミナリおやじ | 2010年11月 1日 (月) 23時10分

ぴーち様

そうですよね、アウトドアに興味のない人には
ますます道具の名前はわかりにくいものです。
ちなみに、僕はコッヘルともクッカーともあまりいわず、
基本的には「鍋」で通しています。
日本語がやっぱりわかりやすいです。
でも、バーナーやストーブのことは「火器」とも言えるけど、
これはさすがにわかりにくいかもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カミナリおやじ様

僕はソウロにフットプリントは使っていませんよ。
純正のフットプリントも本当は欲しいのですが、
わりと高価なので、今のところ持っていません。
その代わり使っているのが、
MPIの「エマージェンシーブランケット」。
「ブランケット」といっても、アルミホイルのようなタイプじゃなく、
実際はシートみたいな製品です。
これを縦に半分に切って2枚にし、
1枚はフットプリント代わりにテントの下に敷いて、
もう1枚はテントの内側のシートにしています。
アライテントのドマドームとか、
ビッグアグネスのフライクリークなども同じやり方。
1人用テントは、どれもほとんど同じ大きさなので、
ブランケットを一枚切っておけば、それで充分なんです。


投稿: 庄太郎 | 2010年11月 8日 (月) 00時52分

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