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2010年11月25日 (木)

泉ヶ岳と、宮城県高体連登山専門部リーダー研修会

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もう2週間近く前のことになるのですが、
僕の生まれ故郷・仙台に帰省しておりました。
といっても、遊びではなく、仕事です。

なんとまあ、宮城県高体連登山専門部リーダー研修会というのにお呼ばれして、
えらそうに「講話」なんていうものをすることになったのです。

場所は仙台市民の憩いの場「泉ヶ岳」。
「♪泉ヶ岳を~、みんなで呼ぼうよ、おぉ~♪」などと
僕が通っていた小中学校の校歌にも出てくるなじみの山です。

このリーダー研修会とは、宮城県内の高校山岳部の
リーダーとなる生徒たちを集め、1泊2日で行うもの。
生徒と顧問の先生とで、総勢60名以上。
僕の出番は夕方なので、到着後は自由時間となりました。

なので、その泉ヶ岳山頂へ。
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宿泊地の泉岳少年自然の家を出発し、
滑降コースから山頂を目指し、水神コースで戻るルート。
昼飯前には戻ろうと、スピードは早めで歩きます。

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少し登っていくと、もう山頂の姿が。
この泉ヶ岳、小学生のときの野外生活合宿で登って以来、ほぼ30年ぶり。
ものすごくキツかったのを覚えています。
子供心にも、こんな大変なことをしなくちゃいけないのかと、イヤになりました。
でも、ここは僕が初めて登った山。
高校山岳部での本格的山行となった蔵王連峰とともに、
忘れられない大切な山なのです。

で、すでに山頂。
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コースタイム2時間10分のところを、たった45分。
いくら大人になったからといって、こんなにラクだったっけ?
と思いつつも、なんともいえない感慨にふけってしまい、
山頂に踏み入れる手前の場所では、帽子をとって頭を下げ、お礼してしまったり。
「ありがとうございます」というか「帰ってきました」というか、複雑な気持ち。

低い山が連なる宮城の山々。
曇り空じゃなければ、別の角度で仙台市中心部のビル群も見えるはずなんだけど。
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下りの水神コースのこの石碑、なつかしい‥‥
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しかし、もっと懐かしかったのは、この場所。
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あああああ、ココ、小学生のときの登山で昼食を食べた場所だ!
小雨のなかで食べた「サンマのかばやき」の缶づめが
驚くほどうまかったのを思い出します。

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そのあとは遊歩道的なコースを歩き、少年の家へ。
山頂時間での滞在時間をふくめ、往復2時間ほど。
だけど、自分の過去にさかのぼっていくような、いい山歩きでした。

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研修会場はカメムシだらけ。その数、数千どころでありません。
冬ごもりの場所を探して、ウヤウヤと今年最後の活動をしております。

そして、とうとう「講話」の時間。
この研修自体は読図と天気の講義&実技が中心でしたが、
僕の話まで難しいものではツラかろうと、内容は簡単なものに。
高校だけで山をやめる生徒が多いようなので、
僕としては今後も山を続けてもらいたいという気持ちをこめ、
「このまま山を続けていれば、どんな場所に行けるか」というような
ちょっと刺激を与えられるものを考えました。
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2時間近く、写真を見せながら話したのは、
海外ではパタゴニア、ヒマラヤ、ユーコンなど、
国内では北アルプスを中心に、知床、西表島ほか。
どこも高校山岳部で覚えたことを基本にして、さらに体力と知識を身につければ、
いつかは誰もが歩ける場所だということを説明したのです。
ちなみに、この写真のパソコンに映っているのは、槍ヶ岳。

終了後は、顧問の先生たちと酒を飲んで雑談。
そして、僕の母校の仙台第二高校の先生が持ってきてくれたのは、
僕が春に出した本「トレッキング実践学」
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なんでも校費で購入して図書館に置いてもらっているらしく、背表紙には番号が。
頼まれるままに、「卒業生 高橋庄太郎」というサインを入れました。
とても恐縮です‥‥。でも、母校に自分の本があるなんて、ひじょうにうれしい!

翌日。生徒たちは登山道なき場所を歩きつつ行う「読図実習」へ。
実技に限らず、講義のときも、生徒たちは真面目に取り組んでおり、
ひじょうに感心させられました。一生懸命で、なんだかかわいいなあ。
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この実習、僕もはじめはいっしょに歩きましたが、
ポジション的になにをすべきかわからなくなり
(だって、僕がいなくても実習自体には影響ないから)
途中からはひとりでフラフラと山中を歩き、昼寝なぞしていました。

ところで、泉ヶ岳登山で目立ったのは、ラジオをつけて歩いている人。
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やはりこの山もクマの出没が多発しており、その対策のようです。
今回も宿泊地の外で、ある先生がクマを目撃したとか。

終了後は、山とは一切関係なく、ユアテックスタジアムでひとりサッカー観戦。
僕の愛するベガルタ仙台とジュビロ磐田の試合です。
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3-0で見事に勝利!。
(でも、その後2週間近くたっても、いまだ残留が決定していないんですけどね)

観戦後は先生たち数名と再び合流し、仙台市内で食事をしました。
宮城県の高校のOBとして、このような研修のゲストに呼んでもらえるとは、とても光栄。
ほんとうにありがたいことです。
僕にできることがあれば、また故郷のために何か協力したいと思っております。

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コメント

高橋正太郎さん:

私の現役時代は新人歓迎登山が泉ヶ岳でした。
1泊2日で北泉ヶ岳まで残雪の中を登りました。
その前に新人歓迎コンパを太白山で、大鍋を担いで
カレーかなんかを作ったと思います。
ちょうした印の「さんまの蒲焼」缶詰をよく使いましたが、いまでも売っていますね!

新八

投稿: | 2010年11月26日 (金) 22時50分

庄太郎さんはじめまして。
いつも楽しく拝見しては憧れの山々を思い描いてソワソワしています。
私は仙台在住で(小中高と校歌に泉ヶ岳がでてきます)、この春から山に登っています。
庄太郎さんの著書や雑誌の記事を参考にして、少しずつステップアップしているところです。

山岳部の研修会、講義も実技も興味深いですね。
できるなら庄太郎さんの講話だけでも潜入したかった!
泉ヶ岳45分というのも驚きました!
私は相当ゆっくり歩いてますが、下りで膝が痛むし、夜はぐったり・・・
山での歩き方は本で読んでも、意識して実践することはなかなか難しいですね。

さらに驚いたのは、ジュビロ戦、私も観戦してました!
まさかユアスタでニアミスとは・・・!座席もわりと近くて、嬉しいような残念なような。
今日は残留を見届けるため広島に行ってきます!

ではこれからも楽しみにしています!
宮城や東北の山もまた取り上げてくださると嬉しいです。

投稿: ワンダー | 2010年11月27日 (土) 03時53分

新八さま

泉ヶ岳で新歓合宿ですか。
大鍋でカレーというのも懐かしいです。
いかにも山岳部って感じがします。
ああいう大人数調理って、
最近はほとんどしたことがないのですが、
今あえて「大鍋カレー」に挑戦するのも面白そうですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワンダー様

仙台市、とくに泉区の学校では
やはり泉ヶ岳が校歌に登場するものですよね。
僕は小学校の校歌は覚えているものの、
中学校は歌詞に泉ヶ岳が出てくることはたしかながら
詳しい内容がどうしても思い出せなくて‥‥

ベガルタは広島戦でも残留が決まりませんでしたが、
普通に考えれば、ほぼ安全圏。
しかし、最終節まで決まらないとは、
ハラハラさせられます。
広島までの応援、おつかれさまでした。

投稿: 庄太郎 | 2010年11月30日 (火) 10時20分

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