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2011年1月

2011年1月31日 (月)

『山岳遭難最新エマージェンシーBOOK』発売

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すでに数日前になりますが、こんなムックが発売されました。
『山岳遭難最新エマージェンシーBOOK』。
内容はタイトルどおり。
でも、この表紙だと、雪山専用だと思われないか心配な気も。
というのも、夏でも使える情報が満載なので、春以降も使えるはずだから。

僕はこのなかで特に原稿を書いたわけではないのですが、
「達人たちのキット拝見」というコーナーで、
エマージェンシーセットやリペアキットなどを紹介してもらっています。
他に、ホーボージュン、森山伸也、鈴木アキラ各氏(全員ライター)の
緊急対策用具が紹介されているので比較してみても面白いかもしれませんよ。

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2011年1月19日 (水)

山の書籍の一気買い

世界最大級の本の街・神保町で打ち合わせの後、古本屋を含む、書店めぐり。
神保町は僕が以前勤めていた出版社があるので、昔からなじみのある街。
今も仕事の打ち合わせで出かけることが多く、
そのついでに毎月1回くらいのペースで
山の本に強い書店を中心にチェックを重ねているわけです。
いつもはとくに当てもなく、偶然見つけた本を買うだけなのですが、
今回は明確にお目当ての本が1冊ありました。

それが、新谷暁生『骨鬼の末裔』。
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新谷さんは、野田知佑とともに僕の尊敬する人。
冬はニセコで雪崩情報を発信し、春から秋は知床でカヤックのガイドをしています。
僕はもう6~7年、毎年、新谷さんといっしょに
知床エクスペディション、もしくは知床シーカヤックシンポジウムとして、
定住者皆無の知床岬をカヤックでめぐっているのですが、
この人は書くものもすばらしく、山と海に関する独自の主張が
強烈な意思をもって表現されています。この本は新谷さんの4冊目。
掛け値なしに、僕が今、もっとも著作を読みたい人なのです。

ちなみに、新谷さんは『岳人』という山雑誌で、先月号から連載を開始しています。
これも必見。それにしても、新谷さんに連載を頼むとは、やるな、『岳人』。

この本はまだ書店にはほとんど並んでおらず、
僕は友人の大内くんがいる、ICI石井スポーツのブログを見て、
ICIに入荷したことを知り、そこで購入いたしました。
ここの書籍売り場も充実してますよ。

あとは偶然発見したものや、買うか買わないか迷っていて、結局買った本のみなさん。

ジョン・ガイガー『奇跡の生還を導く人~極限状態の「サードマン現象」』。
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サブタイトルの「サードマン」というのは、例えば遭難者が瀕死の状態に陥ったときに
現れるという“現実には存在しないはず”の第三者。
登山家が超高所で死にそうになったときに現れ、
正しい方向に導いてくれたり、励ましてくれたりするという“実話”は、
ラインホルト・メスナーはじめ、これまでに数々の本で描かれてきたのですが、
その不可思議な超常現象について考察した本です。
買ったばかりなのでまだ読んではいないのですが、
斜め読みレベルでも確実に面白いことはすでにわかっております。昨年の発行。

吉沢一郎『このさき危険』。
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45年前に発行された山岳パトロールの本。
話では聞いたことがある有名な山岳事故の話の詳細がわかり、まあまあ面白そうです。

木村殖『上高地の大将』。
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わりと有名な本なのですが、僕は未読だったので、やっと購入。
上高地の主といわれた人が書き、古きよき時代のエピソードが満載。

山渓文庫のアルペンシリーズ(ガイド)。
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50年近く前のガイドシリーズで、どれも北アルプス。
昔のガイドブックは、今は廃道と化したルートの詳細がわかったり、
当時の山歩きの雰囲気が伝わってきたりと、
今見ると参考になることが多く、僕は可能な限り集めています。
このなかで、じつは『黒部峡谷と雲ノ平』だけは以前買ったものですが、
シリーズがそろってきたので、うれしくなっていっしょに撮影してしまいました。

同じく山岳ガイドブックの『白馬岳と後立山』。
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これは30年弱前のガイドですが、やはり今の山岳書にはない内容があり、
僕のようなアウトドアライターには勉強になります。

エアリアマップ『谷川岳』。
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現在も発行されている大メジャー山地図シリーズの、30年前のもの。
地図をじっくり眺めていると、昔のガイドと同じ意味で新鮮な発見があります。

僕は昔の山の地図を多量に集めていて、
大日本帝国陸地測量部が作った80年以上前の地形図もけっこう持っています。
陸地測量部というのは、昨年の映画『剱岳~点の記』で、
浅野忠信さんが演じた測量官がいた役所のことですね。

伊藤正一『白夜のフィヨルド』。
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伊藤正一さんは、今回紹介した『黒部峡谷と雲ノ平』の著者でもありますが、
それ以前に北アルプス・三俣山荘のご主人で、
山の方面では、僕がもっとも興味をもっている人。
これまで実際に何度も話を聞いているうちに、
伊藤さんの本はすべて集めたくなり、これは山の本ではなく、
ノルウェーのフィヨルドの写真集(30年前)なのですが、発見⇒即購入、という次第。

新刊本で、セオドア・グレイ『世界で一番美しい元素図鑑』。
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アウトドアとはあまり関係ないけれど、ずっと手に入れたかった本を、とうとう購入。
表紙で想像できるように、これ、ビジュアルがすばらしいんです。
北アルプスの山奥でもさかんに採掘されていたモリブデン、
アウトドア用具で多用されるチタン、
ゴアテックスの素材のひとつであるフッ素、
ウェアの消臭効果がある銀など、
間接的にアウトドア話につながる話も多く、今後の僕の原稿に活きるかも。

こんな感じで、10冊以上の本を購入。
昔からこんな勢いで本を買い、山の本だけで月に20冊近くは増えている計算で‥‥。
ぜんぶ読んでいるわけではないですが、
必要なときにすぐ見られるような状態にしておくのが、
アウトドアライターの仕事には大事なのだと思い、
本代はいくらかかっても仕方ないとあきらめております。
でもまあ、仕事でもあるけれど、なによりとにかく読んでいて面白いですしね。

ライターの仕事の情報源として、もっとも大切なのは
なによりもまず、「自分で直接見たり聞いたりしたこと」。つまり取材。
そして次に大事なのは、「古い書籍や資料」なのではないかと思います。
もう亡くなった人には、今となってはどうしたって話が聞けないし、
すでに存在しないものは自分の目で確認しようがないですからね。
今の時代、インターネットで拾えるような情報ばかり書くようでは
雑誌メインのライターとしては失格。
あまり人が読んでいない古書に面白いことが書いてあったときは、
インターネットで検索し、その情報が一切ネット上に流れていないことを知ると、
ものすごくうれしかったりして。そういう情報が、ライターの財産になっていくんです。
山の歴史や文化もそうですが、最新のアウトドアギアの話も同じことで、
できるだけ一般には知られていないことを原稿に盛り込むように考えています。
わりと知られている情報でも、それらの組み合わせ方や書き方でも
けっこう違うものに見え、それはそれで有用なんですけれど。

さて、最後にこの古書も。星勲『西表島の民族』。
歴史とともに伝説などにも触れられています。
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じつは明後日からこの島に行ってまいります。
これを読めば、毎年のように通っている西表島のことに、
もっと詳しくなれるはず。
この書籍をはじめ、重い本ばかりですが、
西表島には今回買ったこれらのなかから数冊持っていくつもりです。

そういえば、このブログにもよく登場するライター仲間の森山伸也くんが、
偶然にもこれと同じような本の話題をブログでアップしているのを発見。
しかも、2冊かぶっているし。
彼とは昨日も神保町でいっしょに打ち合わせをしたのですが、
どうも同じような書店めぐりの行動をしているようで。面白いものです。

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2011年1月17日 (月)

ひとりで愛鷹連峰・黒岳&越前岳-3

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「愛鷹連峰・黒岳&越前岳-2」の続きであります。

上の写真は黒岳の山頂で、僕のテントの中から撮ったカット。
夜はゆっくりとテントの中で本を読み、翌朝起きたのは7時。
しかしゆっくりとメシを食い、ギアの写真を撮っていたりしたら、あっという間に時間が‥‥
出発は10時半になってしまいました。

愛鷹連峰の稜線は、1000~1500mと、それほど高くはないので、
こんな森の中をずっと歩いていきます。
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昨日の夜は少し雪が降っていましたが、積雪量はほとんど変わらず、5センチほど。
吹き溜まっていても10cm程度なので、アイゼンなしでも十分歩けました。
それでも人間の足跡は埋もれつつあり、明確なのはウサギとシカの足跡ばかり。

この季節のよさは、木々の葉っぱが落ちて、景色が見やすいこと。
こういう富士山の姿は、夏なら見られないでしょう。
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だから、単調な森の中でも、わりと退屈しないのです。

冬は空気も澄んでおり、富士山の山頂付近もハッキリ見えます。
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登山道がどこにあるのかよくわかって面白いのですが、山頂には雪煙も。
天気はいいけど、山頂の風は強そう。

1時間半歩き、きっかり12時に、愛鷹連峰の最高峰・越前岳に到着。
山頂には1504mと1507mという二つの表示がありました。
いったいどっちが本当? 地図上では1504mなんですけどね。
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このあたりから、富士山が見えにくくなってきます。

でも別にいいのです。というのも‥‥Img_0202
越前岳から見た駿河湾と伊豆半島。
空気の霞みと光で、海と空の境目が曖昧に。
じつは富士山よりも、この海の風景が見たくて、僕は愛鷹連峰にきたのでした。
愛鷹連峰から北を見れば3776mの富士山、南を見れば0mの駿河湾。
これだけの標高差を一度に見られるんだから、面白いものです。

海が見える場所にきたからか、ただでさえ乾いた雪質だったのに、
ますますパウダースノーに。ブーツは雪まみれですが、
表面についているだけで、サラッとしております。
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このパンツはとにかくストレッチ性が強く、
先端のコードをブーツにかけておくだけで隙間がなくなり、
ゲイターなしでも雪がブーツ内部に入ることはありませんでした。
といっても、今回はパウダースノーだったからで、
湿った雪なら水分がしみこんできてダメだったでしょう。
ともあれ、別に持っていっていたアルパインパンツは使わずにすみました。

歩を進めると、先ほどの越前岳が富士山を次第に隠し始めます。
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こうやってみると、ぜんぜん雪がない山に見えますね。

そんなわけで、あとは沢沿いに下山するだけ。
山を歩きにいったというよりは、ひとりテント泊をしたかったから
山まで行ってきたというような、気軽な山行でありました。

ただ、本当ははじめから最後まで軽い気持ちでいたかったのですが‥‥
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これは、僕の愛車のサイドミラー。
ポジティブな言い方をすれば、デタッチャブルな状態になっていて、
フレキシブルにどこにでも取り付けられるような姿に。
サイドだけではなく、車内でも使えることになってしまいました。
あんな死角に、あんなロープが張ってあろうとは‥‥。
修理代、いくらかかるんだろう?
この冬には次のクルマに買い換えるつもりだったのに、
その前にこんなことになろうとは。

むむむ。

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2011年1月15日 (土)

『PEAKS 2月号』発売

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本日、『PEAKS 2月号』が発売されました。
この号では、いつも以上にいろいろな仕事をしたような気がします。
年末・年始を挟んでいたので、大変だったな。

僕が担当したのは、まずは第一特集の「雪山」。
南アルプス・鳳凰三山にソロで登ったルポです(実際はカメラマンも)。
原稿としては、「高い山に登って面白かった」というものではなく、
天候に合わせて現地で計画を変更しつつ、
いかに安全に目的を達して帰ってくるかという、実戦的なものになってます。
これが8ページ。

ついでに、同じ特集で「人生初&最高の雪山」というアンケートに答え、
僕は蔵王連峰と船形山(どちらも、僕の故郷の宮城県側)を紹介しております。

この号には「日本未入荷ブランド」を紹介するページもあり、
ハイカーズデポの土屋さんが推すエクスペド(スイス)のコーナーで、
僕は自分が使っている同ブランドのテント、Venus Ⅱの話を軽く書きました。
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このテント、上の写真のように、今号の鳳凰三山でも使っているものです。

で、いつもの連載「マウンテン・ギア・ラボラトリーズ」では
アルパインブーツを11ページも。
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これはスタジオで撮影を待つブーツのみなさま。
こんなやつらについて「分類学」「機能学」「選択学」「使用学」と分けて、
かなりこと細かに説明しています。

えっと、あとはなんだっけ?
あ、これもいつもの連載『岳(だけ)』では、槍ヶ岳の話を1ページ。
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これは北鎌尾根の方向からの槍ヶ岳。
一般登山道がないルートなので、角度から槍は多くの人が見たことがないはず。

また、この号には山行計画用の別冊付録が付いていて、
そのなかの「雲ノ平・薬師岳」の部分のコースガイドも書いています。
お勧めの5コースを2ページで。

それと、第2特集は「山岳文学の現在形」というもの。
僕は今回協力できなかったのですが、
いろいろな山の本が紹介されていて、面白いですよ。
ただ、「文学」「現在形」というタイトルだからか、
僕が読み込んでいる古書や、山小屋の方や猟師、昔の案内人(ガイド)などが
書いた本などがほとんど入っていません。
じつは、この「山の本」というものは、
僕が次に書こうと思っている本を構成する、いくつかの軸のうちのひとつ。
日本の山岳書の読書量に関しては自信があるので、
僕はまた別の形で、いずれ面白い本をご紹介できると思います。

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2011年1月13日 (木)

ひとりで愛鷹連峰・黒岳&越前岳-2

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前回の続きで、今回は持っていった道具やウェアをご紹介します。
はじめに言っておきたいのは、これらは僕の「試してみたい」
「使っておきたい」という気持ちを優先して持って行ったものが多く含まれ、
今回の山に適しているとは限りません。
雪山用としては、それほど参考にしないほうがよいですよ。

さて、以下の写真は‥‥
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左上は昨年末、ホーボージュンさんからもらった「チェストファインダー」。
先日、このブログで自分がデザインに関係して いる
ザ・ノース・フェイスの「サイドアクセサリーポケット」の話を書きましたが、
そのときの話でいえば、僕にはしっくりこないタイプだと書いた
左右のハーネス2ヶ所で留め、胸の中央にくるタイプのポケットであります。
しかし、せっかくもらったので使ってみると、
さすがジュンさんが考えつくしただけあって、
こういうタイプのなかではいちばん使い勝手はいいです。
といいながら、僕はやはり片方のハーネスだけに取り付けるタイプが好きなので、
これをどうにかして1ヶ所だけでうまく留める方法はないかと考えてしまったりして。
ともあれ、ジュンさん、ありがとうございます。

右上の黒いグローブは、パタゴニアのウール製。
生地の強さのわりに、透けるほどものすごく薄い点が僕好み。
もうひとつ、アクシーズクインの指先だけ出せる
ウインドストッパー素材のグローブも持って行っていたのだけど、
写真に撮るのを忘れてしまいました。
パタゴニアはテント内のもろもろの作業のとき、
アクシーズクインは歩くとき、テント設営のときなどと、使い分け。

右下のものは、ギアではなくて、今回のテント泊の夜のお伴。
今から50数年前に書かれた『山と闘う』という本で
副題が「北アルプスの未踏路を拓いた人々」。
内容は説明するまでもなく、タイトルのまんま。
こういう昔の山の雰囲気がわかる本、大好きなんです。

で、 左下はシートゥサミットの「サーモライトリアクター」というシーツ。
寝袋の体感温度を7℃もあげるという高機能です。
これを試すために、僕の今回の寝袋はあえて夏山などで使っている薄いタイプ。
経験上、本当はその薄さでは今の季節の冬山では眠れないと
わかっているのだけど、まあ1泊程度寒くて眠れなくても大丈夫だろうと。
しかし自分の体を使った実験の結果は、上々。暖かく眠れましたよ。

で、次は‥‥
Jjjj
また左上から。
ピーク・パフォーマンスの「ブラックライト・プリマロフト・フード・ジャケット」。
ダウンとはまた別に、濡れに強い化繊のインサレーションの新しいやつが
前からほしかったのですが、こいつはかなり快調です。街で着ていてもカッコいいし。
今回は寝るときにも着ていましたが、就寝中に寒くなかったのは、
これのおかげもあるでしょう。

右上は、モンベルの「ULダウンインナーパーカ」。
インナーダウンではありますが、僕は夏の防寒着にもいいなと思っていたもの。
本当は初夏まで使わずに温存し、新品のまま、とっておくつもりでした。
だが、今回は薄い寝袋が不安だったので、ついこれも持っていくことに‥‥。
こいつは800フィルパワーのダウンを使用しており、
圧縮すると超コン パクトになるので、
バックパックの隙間にググッと押しこんでおきました。
そして休憩中にパッと取り出すと、
一気にふっくらとボリュームを増し、防寒着としてけっこうな活躍ぶり。
モンベルの以前のウェアはなんとも微妙な発色で、
ちょっと着るのがためらわれたりもしましたが、今はなかなかよいですね。

右下はジェットボイル「PCSフラッシュ」と、GSI「ネスティングマグ」。
ジェットボイルの 「PCS」は前から使っていました。
でも、このサイドのマークの色が変わって
沸騰を教えてくれる「PCSフラッシュ」は今回がデビュー。
ネスティングマグはこれまでグリーンのものを使っていたのだけど、
ただ単純に色に飽きてきたので、思わずオレンジも買ってしまったというわけ。
これはマグが2重になっているので保温性が高いだけではなく、
はずして分離すれば、一度に2つのマグが誕生するというもの。
ひとつ持っていけば、スープを飲みつつ、同時に酒も飲めるのですね。
そういう状況が訪れるかどうかは別にして。

最後の左下は、左上と同じく
ピーク・パフォーマンスの「ブラックライト」シリーズのストレッチパンツ。
これ、じつはメーカーさんのご厚意で
日本未発売のサンプルを使わせてもらっているものです。
夜に枕代わりにしていたらシワがかなりよっちゃいましたが、履き心地は申し分なし。
裾の内側が補強されているのがうれしいところで、
しかもこの裾、ストレッチ素材ということもあって
ブーツの太さにぴったりとフィットするので、
今回の雪くらいならゲイターなしでも歩けるくらい。
ただ、「ブラックライト」シリーズなので仕方ないのでしょうが、
この「黒」は汚れが目立ちすぎ、他のウエアの色とも合わせにくいような。
単体ではカッコいいんだけど、ちょっと真っ黒すぎるかも。

と、まあ、これ以外にもいろいろと持っていったのですが、
それらを入れていたのが、下のバックパック。
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15年くらい前のカリマーの「アルピニスト45」というモデル。
これを背負ったのは、10年ぶりくらい。
今回はいろいろな最新ウエアやギアを持ってきているくせに、
バックパックはかなり昔のもの(本も50年以上前のものだったけど)なのでした。
僕はこのころのカリマーが好きで、他にもいろいろ買ったな~

しかし、今回の山はいつもより荷物は相当軽いし、登山道だって楽なのに、
このバックパックを背負うと、なぜかどうしても背中が痛くなって‥‥。
ホトホト嫌になりました。もう出番はなさそう。

ともあれ、また話が長くなったので、これまで。
山歩きの話はさらに次回にします。

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2011年1月12日 (水)

ひとりで愛鷹連峰・黒岳&越前岳-1

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家のなかにずっといたら、どうしても山のなかで1泊したくなり、
1泊2日だけですが、突然、愛鷹(あしたか)連峰へ行ってきました。
「愛鷹連峰」と書きましたが、この一帯は、
一般的には「愛鷹山」という名前で知られているところ。
要するに、いくつかの山の塊が「愛鷹山」なのですが、
わかりにくいことに、この山塊のなかには、単体でも“愛鷹山”があり、
つまり「愛鷹山」のなかには、“愛鷹山”と“ほかの山々”が含まれているわけ。
なので、若干マイナーな言い方だけど、「愛鷹連峰」と称することも多いようです。

場所は、富士山と駿河湾のあいだ。
東名高速道路や東海道新幹線から見ると、
富士山の手前にこんもりと存在する山々です。
地理的に面白いので、ここはけっこう前から狙っていた場所なのでした。

まずはクルマで愛鷹登山口へ。
そこから稜線に登り、主要登山道から少し外れた黒岳に向かいます。

出発は15時とかなり遅め。
というのも、愛鷹の山中には指定のキャンプ場はないので、
他の登山者の邪魔にならないように、
ほとんどの人が下山してから適当な場所にテントを張ろうと思っていたから。
そのために、日暮れ前に到着すればよいと、わざと出発を遅くしたわけです。

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登山道の雪は、3センチ程度のみ。アイゼンなんていりません。
そもそも今回の目的は、人がいない場所でゆっくりと1泊して休息すること。
山を頑張って歩こうとは根本的に思っていないので、
アイゼンをはかないと登れないハードな山には、行くような気分ではなかったんです。

というわけで、登っていくと、途中には「愛鷹山荘」。
無料で泊まれる避難小屋です。
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普通の家が山中に出現したようで、なんだか不思議。

不思議といえば、登山口にあったこの看板。Img_0038
水場がなくなったのはわかるとして、(だから僕は今回、4リットル持参したけど)、
最後の1行はなにをいいたかったのでしょう?
わざわざ赤線まで引いてあるけど、意味不明。

天気はまあまあよく、木々のあいだからは、青い空。
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そんな感じで、1時間ちょっと歩くと、一番はじめの写真の黒岳山頂に到着。
広場のはずれにテントを張ると、ちょうど富士山が真後ろに。
正直なところ、僕はそれほど富士山が好きなわけではないのですが、
こういうシチュエーション、やはり悪くありませんね。

で、張ったテントのなかは、こんな感じ。
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テントはビッグアグネスの「フライクリークUL1」。
これ、テント本体の上半分がメッシュなので、はっきりいって寒いです。
あきらかに真冬ではお勧めできない選択なんだけど、重量はたったの1キロちょっと。
今回は僕にしては珍しく、荷物を軽量化していたのです。
それも、たいした計画・計算もなく、ただ適当に。

軽量化といいつつ、今回は一方で
まだ使っていなかった新製品、もらいもの、サンプルなどを
思いつくままたくさん持っていき、ある意味では、
「商品お試し登山」の様相を呈していたりもしました。
それも同じく、とりたてて計画・計算をせず、ただ適当に。

そんなわけで、このまま書いていると話が長くなりそうなので、
次回は持っていった道具やウェアの一部をご紹介します。

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2011年1月10日 (月)

25年前のプリムス“2243”バーナーを

数日前、ある雑誌のために、ここ最近の「革新的なギア」と、
「定番的ギア」を比較するための商品のセレクトを行っておりました。
そのときに改めて思い出したのが、このバーナー。
プリムスの大定番“2243”バーナーです。
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上の写真は、僕が高校の山岳部に入ったときに買ったもので、
当時としては発売されたばかり。ようするに初代モデルであります。

一昨年前、僕の私物ということで「ヤマケイJOY」に1ページ大で登場したことも。
しかし25年も前のものなので、さすがにサビが浮いているどころか‥‥
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ゴトクが折れてしまったので修理に出し、今は新しいものをつけているのです。
それなのに、なぜこの折れたパーツが残っているかというと、
イワタニ・プリムスに修理を出したときに、
「思い出の品だから必要なくなったパーツも返却してほしい」とお願いしたから。

しかし昨年、立山から笠ヶ岳に縦走しているときに、
もっと重要な部分がだめになってしまったのです。
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それは上の写真の右のパーツ。ガスカートリッジをねじ込む部分のネジ山がつぶれ、
ガス缶が取り付けられなくなるという、最悪の状態に。
メーカーでも、ここは修理ができないとのこと。
仕方がないので、これまで長いこと活躍し、
しかも思い出の品でもあるという“2243”バーナーには現役引退してもらい、
記念品として永久保存する決心を固めました。

そこで数ヶ月前に新しく購入したのが、下のもの。
なんのことはない、“2243”バーナーの現行モデルです。
発売から四半世紀たっているのに、いまも販売されているんです。
完成度が高いものは、こうやって数十年も継続していくんですね。
Img_0013
とはいえ、原型は大きく変わらないものの、細部はリニューアル。
火力調整用のハンドルの形は小さくなり、自動点火装置もついています。

分解すると下のように3つのパーツに。
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いちばんはじめの写真と比べるとわかりますが、
パーツの数こそ変わりないけれど、バーナーヘッドの2つのパーツが1つになり、
その代わりに写真右上の自動点火装置があるので、数としては変わらないわけ。
しかし、買ったはいいけれど、これがどうしても気に入らないのです。
それはなんといっても、バーナーヘッド(燃焼部分)のパイプが外れなくなっていて、
へんに出っ張っているところ! 以前はもっと平らな状態で収納できたのに。

それと、自動点火装置もなくていいのだけどなあ。
こういう電子式の点火装置って、高所や低温化ではかなり調子が悪く、
何度カチカチとボタンを押しても点火せず、
結局、ライターを取り出さなければいけないのです。(どこのメーカーのものも)。
僕が行くような山では実用的ではなく、邪魔なだけ。
まあ、“2243”バーナーの点火装置はその気になれば取り外せるのですが、
その分、定価を安くしてくれたほうがいいような気が‥‥。
2番目の写真と比べるとわかりますが、今はバーナーヘッドの裏がスッキリしてるけど、
昔のもののようにスウェーデン語でなにやら書かれているほうが、雰囲気あったし。

で、結局、さらに下の中古バーナーも手に入れたのでした。
Photo_2
こいつも“2243”バーナー。しかし、発売後数年たっている2、3代目のモデルでしょう。
僕が初めて買ったものとほぼ同様だけど、自動点火装置がプラスされています。

点火装置だけ外し、これをこのまま使ってもよかったのですが、
こうなっちゃうと考えるのが、お別れしようと思っていた初代モデルを復活させること。
そこで、この中古からガスカートリッジに結合する
火力調整用ハンドル部分のみを利用し、初代モデルの破損パーツと替えました。
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というわけで、このような状態に。
先に書いたように、すでにゴトクは交換されており、、
火力調整用ハンドルも別のものになったわけですが、
主要パーツであるバーナーヘッドは25年前に買ったもの。
これで初代モデルとほぼ同じルックスで、邪魔な点火装置もなし。
ああ、満足。
このバーナーヘッドの結合部分のネジ山も、
いつ壊れるかわからないけれど、当分はこの状態で使おうと思ってます。

下は初代と現行の“2243”バーナーの、山に持っていくときの状態。。
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左が、今回話をした「復活」“2243”バーナー。右が、現行の”2243”バーナー。
現行のものは、やはり中央の出っ張りが圧倒的に気に入らない!
微妙な違いと思われるかもしれませんが、
パッキングのときに、この硬くて小さい出っ張りが本当に気になるのです。
僕には必要ない自動点火装置は当然外し、すでに存在しておりません。
点火装置をつけたままだと、パッキングサイズはもっと大きくなります。

ちなみに、下の写真はケースに入れたとき。
Photo_5
いちばん左の黒いものが、現行製品のケース。
かなり弾力性がある素材を使っていて、なかなか立派です。
真ん中の赤は、中古で買ったもののケース。
見えないけれど、ファスナーが壊れていて、使い物にはなりません。
そしていちばん右が、僕が昔から初代モデルを入れていた袋。
なんとコレ、小学生のときに東京ディスニーランドのウエスタンランドで買った巾着袋。
だから、カウボーイの絵が描かれているんです。
これにいたってはバーナー以上に歴史があり、30年前のものでしょうね。

さて、数あるバーナーのなかで、なぜ”2243”バーナーを気に入っているかというと、
とにかく信頼できること。20年以上使っていれば、さすがにパーツは傷みますが、
それまでは山の中で調子が悪くなったことは一度もないんですから。
また、大事なのが、風防の大きさ(ゴトクが兼任)。
最近のガスバーナーは軽量化のためにコンパクトに作られているものばかりですが、
そういうものは風防が省略されていて、ちょっとでも風が強いと火が消え、
消えないまでも熱が鍋に効率よく伝わらないために、燃料が無駄になるんですね。
もちろん、調理時間も長くなってしまいますし。

あまり風が強くない森の中でキャンプをしているくらいなら、
風防が省略されているものや、簡素なものでも充分だけど、
森林限界を越えて、強い風が吹いていることも珍しくはない
北アルプスの高山なんかでは、こういうゴツめのもののほうが、確実なのです。
強風、豪雨といったハードなコンディションで安心して使えますからね。

アウトドアライターという仕事柄、他のバーナーもいろいろ試しており、
これ以外にもいくつかのお気に入りがあるのですが、
反面、まるっきり使い物にならず、買わねばよかったと後悔しているものも。
しかし、さすがにこれだけ長く愛用しているのは、、この”2243”バーナーだけ。
僕以外のライターはあまり雑誌で取り上げないのですが、
いいバーナーなんですよ。古臭くて、デカくて、重めだけど。

バーナー系のネタは、もうひとつあるのですが、また今度。   

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2011年1月 7日 (金)

遅ればせながら、あけましておめでとうございます

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新年も明けて、すでに7日。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

上は僕の今年の年賀状なのですが、
じつは余裕を持って過ごしたかった年末・年始が思いのほかバタバタしてしまい、
せっかく作った年賀状は、送り先の住所や文面を書くまでに至らず、
送付することなく、そのままにしてしまいました。
しかもこのウサギの版画、12年前に彫ったものを
こっそりと再び使いまわしたという、かなりの手抜きで
「謹賀新年」にいたっては、既成のハンコ。
それだけラクをしたというのに、なんてことだ。

こんな版画年賀状作りは年末の個人的恒例行事。
といいつつもすべて手作業で刷っていたのは数年前まで。
一昨年前からは1枚だけ刷って、あとはコピー機にお任せしていたんですけどね。
それがいまやプリントはしたものの、それだけで終了してしまうとは情けない。

年賀状を送っていただいた友人、知人、仕事の関係各位、
こちらからは出さないでしまって、申し訳ありません‥‥。

ちなみに、こいつはデータで残されていた
昨年の「虎年」バージョン。きちんとゴム版を彫りました。
0001d
一見、まあまあ?
下絵はなにかの写真を思いっきりトレースしたものなので、
そこそこの写実性はさすがに出ていないと。
実際のところ、僕の直筆の絵は驚愕的にヘタクソなので、
とても人様に見せられるものは描けず、毎度ズルをしているのです。
「謹賀新年」のハンコはいつも使いまわし。

さらにこいつは、数年前に年賀状にしようと思って手書きしたカメの下絵。
これだってなにかを参考にして描いたはすなのに、ひどいものです。
いや、本当にひどいな、とくに足の部分が。
Photo_3
今回、年賀状を書かないでしまったことを反省し、
自分のヘタな下絵をあえて公開いたしました。
本当の干支はなんのときだったか。このときは
「世間がなんであろうと、個人的にはカメ年」と言い張り、
この年賀状で乗り切ろうとしていたのでしたが、
結局、まともな干支で作り直した記憶が。
とはいえ、個人的な干支をでっちあげて年賀状を作る手段は、
これ以前から何度も強行したことがあり、
僕の年賀状史には、エビ年、フナ年、ナマズ年、ゾウ年などがありました。
アウトドアライター的にいえば、僕が川で捕ったり釣ったりするのが
好きな生物ばかり。ゾウばかりは無理ですけれど。

ところで、このモデルになったクサガメ、
僕は小学生のときから飼っていて、いっしょに暮らすこと、なんと30年。
僕が大学入学の際は、新幹線に乗って、ともに上京してきたのでした。
「亀は万年」というので、まだまだ長生きするはず。

ともあれ、今年の年末こそは、まともな年賀状を作り、
きちんと送付したいと思っております。

改めて、今年もよろしくお願いします。

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