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2011年6月15日 (水)

『PEAKS 7月号』発売中

Imga
『PEAKS 7月号』が発売されました。
大特集は「北アルプスの山小屋」。
テント泊を偏愛する僕にとって、山小屋とはそれ自体が主役ではなく、
キャンプ地に併設された便利な施設という印象。
ビールや水を買ったり、トイレを使わせてもらったりと、ありがたい存在です。

だから、小屋自体に泊まることは、やっぱりほとんどなく‥‥。
北アルプスに限らず、僕が昨年、小屋に宿泊したのは、
たしか有人小屋が2回と、無人の避難小屋が1回だけ。
それと、ホテルということもあったけど、すべて仕事だったから。
その他、100泊近いと思われる屋外の寝床はテントと寝袋でした。

だけど、その数少ないうちの1回は、北アルプス・剱岳直下の「早月小屋」。
そのときの取材の結果が、この特集のなかでも2ページ使われています。
なぜ、僕がこの小屋の取材をしたのかは、特集内の「裏話」のところをご覧ください。

しかし、以前紹介した「雲ノ平山荘」、そして「水晶小屋」には1度泊まってみたいもの。
同じ経営の「三俣山荘」は数年前に泊まったことがあるのですが。
「笠ヶ岳山荘」や「奥黒部ヒュッテ」でも、のんびりしてみたい。

ところで、まさに今、昨日も今日も、明日も明後日も
僕が取り組んでいるのが、そんな「北アルプス」に関する書籍。
本のほうは完全に「テント泊」に徹した内容です。
7月中に発刊される予定ですが、本当に作業が終わるのか‥‥。
そのために、山どころか、街中に出ることもほとんどなく、
人生最高、極限の状態で、毎日、机に座り続けています。

そういえば、この書籍執筆のために、
この号でも連載の「マウンテンギアラボラトリース」はお休みしています。
ついでにいうと、次の号も連続して休載です。

この「山小屋」特集には、他にも写真の貸し出しは行ったものの、書いたのはそこだけ。
むしろ、今号での僕のメインとなるのは、昨年の夏に取材に行ってきた
9ページにわたる北海道の世界遺産「知床」の話。
今号の『PEAKS』の表紙をよく見ると、小さいながら赤文字で記載されてます。

知床の先端部分の、知床岬を含めた海岸線70キロほどは、定住者「0」。
夏の間だけ番屋という小屋に暮らしている漁師さんは少数いるけれど、
その代わり、ヒグマと、エゾシカと、キタキツネと、秋になればカラフトマスだらけ。
そんな知床半島の羅臼側(北方領土・国後島が目の前)を往復40キロ以上も歩き、
さらに道なき道を歩いてたどりついた知床連山稜線への旅でした。
Img_1843a
おおおおお、カッコいい! 写っているのが自分だということを差し引いても。
山岳雑誌で、こんな写真を掲載できるとは。
このようなすばらしすぎる写真、誌面では使いきれないほど残っていて、
本当はどこかで公開したいくらいです。撮影は、加戸昭太郎さん。

この知床の岬まで歩くルートは、僕にとって「日本3大ルート」のひとつ。
それ以前に、知床は、北アルプス、西表島とともに、
僕が長年通い続けている特別な地域で、
仕事も遊びも関係なく、僕のアウトドア的な大テーマとなる場所。
今回は9ページで書きましたが、正直なところ、ぜんぜんページ数が足りず、
少なくても、あと3~4倍は書きたいことがあったほど。
知床で毎年参加しているシーカヤックの旅のことも含めたら、
余裕で50ページの特集が組めそうです。
そういうことができる雑誌は、現在は日本に存在していないのが残念だなあ。
こんな知床先端部について知りたい方は、僕の記事を読んでいただくとともに、
知床財団が作成した「シレココ」を見てみてください。できたばっかりのサイトです。

ともかくですね、この「知床」は、絶対に読んでほしい。
何度も繰り返しますが、ページ数の関係で書ききれてはいないのだけど。

そして、もうひとつ、目を通してもらいたいのが、「東北の山々」。
東北の被災地を忘れてほしくないと、この号から立ち上げた連載もの。
今回は2ページの扱いですが、今後は増ページのときもあるはず。
Img_1844a
第1回目はプライベートでの山行をもとにしていて、
この「北蔵王」を仲間とともに歩いたのは、5月の連休のこと。
そのときのブログを見てもらえればわかりますが、
誌面で使ったものと、けっこう写真が似ています。
雑誌内は撮影/大森千歳、ブログは撮影/高橋庄太郎(僕)。
僕の撮影したブログのほうの写真のクオリティはひどいけれど、
やはり使いたくなるのは同じシチュエーションからのものなんですね。

この「東北の山々」は1年間続く予定で、
次回からはいろいろな人が書いていくことになります。
僕が企画したので、当然ながら第1回目は僕というわけですが、
今回に関しては、「山歩きルポ」や単純な「山紹介」ではなく、
これから1年続く連載の、長大な前書きっぽい内容にしました。
ベタだけどストレートに、東北に再び活気が戻ることを祈って。

ブログで書いた内容と、雑誌で書いた原稿は、
細かいエピソードは重複するけれど、
同じときの山歩きのはずなのに、かなり違っています。
どちらかが本当なのではなく、どちらも本当のこと。
ただし、ライターを仕事としている身だから当たり前だけど、
雑誌の原稿のほうがキチンとした内容です。やっぱり。

このページは雑誌内でも特別扱いの雰囲気にしてもらい、
登場するのは、ほぼ最終ページという、1冊の雑誌を締めくくる部分。
この企画を実現してくれた編集部に感謝いたします。

最後に、今号の『PEAKS』、ものすごいページ数になってますよ。
今後の資料としても使える内容なので、買って損はないと思います。


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コメント

高橋さま

7月に出される本、とても楽しみです。トレッキング実践学は何周したかわからないくらい読みました。

8月にいよいよテント泊デビューを予定しておりますので、どうか新書が7月中に間に合いますように・・・。と身勝手に期待しておりますが、健康あっての人生ですのでご無理をなさらぬよう。

投稿: tengu_brand | 2011年6月15日 (水) 12時34分

tengu_brandさま

「北アルプス」の本、これまでのものと比べると、
ちょっと変わった内容になりそうです。
まだでき上がっていないので「予定」ですが、
おそらく面白いものになるはず。
きっと7月中に発行されるので、お楽しみに。

投稿: 庄太郎 | 2011年6月16日 (木) 05時28分

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