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2011年7月20日 (水)

北アルプス・ソロ山行-3(有明山)

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3泊4日の北アルプスの旅、最終日は有明山の山頂へ往復。
テントは中房温泉のキャンプ地に張りっぱなしなので、
荷物は最低限でラクできるはずだったのですが‥‥

この有明山は、北アルプスのなかで、いまだ僕が登っていなかった場所。
縦走で歩くような場所にはないため、後回しにしていたんですね。
しかし、とうとう今回、登ることができ、感無量。

有明山はいまでこそ、とても地味な山だと思われていますが
昔から「信濃富士」と呼ばれていた名山。
江戸時代あたりは、人が暮らす盆地からは見えない「奥山」とよばれていた
槍ヶ岳や穂高を知る人は少なく、この盆地から嫌でも目立つ有明山こそが
北アルプスの名山中の名山と認識されていたわけです。

さて、出発。
こちらは登山口のすぐ近くにある、たる沢の滝。
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これほどの急な滝がある山だけに、この後は急登の繰り返し、
というか、山頂までずっと急登。その標高差はたしか約800mくらいでしょうか。
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階段とも木の根ともつかない足場。とにかく急坂。

急登でないとすれば、こんな岩場。
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濡れていたら滑落しそうな場所が、随所にあります。

見上げるばかりのトレイルが、ずっとずっと。
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山頂までほぼ樹林帯のため、眺望がきく場所はわずか。
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見えたとしても、これくらいか、もう少しマシな程度。
しかも雲がかかっていて、よくわかりません。

またしても岩場。
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有明山は岩の上にうっすらと土がかぶさり、
そこに無理やり木が生えているという印象です。
とにかく、険しいのであります。

中房温泉をあいだにはさんで、燕岳方向には
北アルプス3大急登として知られる合戦尾根がありますが(前日、下山に利用)、
むしろ有明山山頂への道のほうが数倍大変ですよ。

大汗をかきながら到着した山頂。
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急登とはいえ、荷物が少ないから3時間程度でした。
コースタイムの目安の7割くらい。
そんなに早く歩かなければいいという考えもあるでしょうが、
ゆっくり歩いても、いつものペースで歩いても、
疲れは大きく変わらないというのがいつもの僕の感覚です。
みんなで歩いていればスローペースにするのかもしれないけど、今回はひとりだし。
それにしても昔から信仰されてきた山だけに、山頂の鳥居は立派。
それにしても、金属とは。なぜかというと‥‥
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避雷針になるんですね。
天気が悪いときは、近寄らないようにしたいもの。

古びた神社に手を合わせ、この真後ろにある登山道をさらに先に進みます。
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ちなみに、こちらは有明山の「北岳」のほうの山頂で、
この先に「中岳」の山頂と神社があるのです。

途中の道も、やはり岩場だらけ。
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中岳までは10分ちょっと。
北岳よりも訪れる人が少ないのに、こっちの御社のほうがきれいです。
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ここからは同じ道を下山。

ブルーベリーの仲間のクロウズコ。
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まだ未熟で、まったく甘さはなし。あと1~2か月すれば、おいしくなるはず。

登っていくときは気付かなかったけれど、下山開始後すぐに、こんな道標が。
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じつは、中房からの登山道は有明山神社の「裏参道」にあたり、
この道標は八合目を表しているのです。

というわけで、非常に簡単に紹介した有明山でした。

さて、この下の水道は、中房温泉のキャンプ地のもの。
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なんと地熱で温められており、夜でも相当にぬるいのですが、
下山後の真昼間に蛇口をひねってみたところ、出てきたのは完全にお湯。
火傷するかと思いました。この水道、ぜひ一度体験してほしいです。
これはちょっとした話のネタになるかと思います。

穂高駅へ向かうバスを待つあいだ、中房温泉で4日ぶりの風呂。
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いつも人が多くて写真がとれないのだけど、
この日は平日ということもあって、珍しく撮影できちゃいました。

連続というよりは断続的に3つのコースを歩いたソロ山行が完全終了。
バスのなかから振り返ってみると、うっすらと有明山が見えました。
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たしかに信濃「富士」と呼ばれる理由がわかる山の形。
キャンプ地も山小屋も山中にないのが惜しいところで、
どこかで1泊できれば、もっと面白い山歩きができそうです。

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コメント

数年前、燕岳に登るために、タクシーで中房温泉へ向かっている途中、有明山が右手に見えたときは断崖絶壁の岩山で驚きました。
安曇野から見るときれいな台形なのに。
奥秩父にある瑞がき山を連想しました。

投稿: SW | 2011年7月21日 (木) 02時47分

SWさま

たしかに有明山って、瑞牆山っぽいかも。
だけど、もっと登るのが大変です。
でも、けっこう面白いですよ。
なにかのときに挑戦してみてください。

投稿: 庄太郎 | 2011年7月21日 (木) 10時41分

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