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2011年7月 3日 (日)

松本龍とかいう、復興担当大臣らしき人にお勧めの本

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一般の人ならともかく、政府の復興担当相のくせに、
「オレ、九州の人間だから、東北の何市がどこの県とか、わからんのよ」などと
平気でのたまうエラい人が、東北各県を訪れたようです。
それも、いくら政治家とはいえ、ちょっと見たことがないくらい
ふんぞりかえったエラそうな態度に加え、言葉遣いもひどいもので、
まるで東北の人たちがなにか悪いことをしたのかと錯覚するほど。
この松本龍なる男が、東北でどういう言動をとったのかは書きたくもないので、
詳しいことを知らない人は、ぜひ調べてみてください。
すぐに削除されそうだけど、YOU TUBEに上げられている
地元・東北放送のニュースがすごいです。
でも、これって宮城県の模様だけで、岩手での暴言はまた別に。

しかし、こんな人がこれからの東北の復興に向けて、
大きな顔をするなんて、僕の出身地が、意味もなく汚されていく気分です。
ただでさえ地震でひどいめにあっているのに、
なぜこんな屈辱を味わわされなくてはいけないのか。
いくら優しい東北の人たちであっても、
これじゃ次の選挙、民主党は東北でボロ負けするだろうなあ。

ともあれ、その松本龍とかいうエラい人に使ってほしいのが、
『東日本大震災 復興支援地図』。
山好きの人には、「山と高原地図」でおなじみの昭文社が発行した
とにかく実用に徹したシンプルな地図です。
これなら、エライだけで頭の中身が軽い人にも、
被災地の市が、どの県に入っているのかわかります。
なんなら、僕から松本復興担当大臣さまにプレゼントしようかな。

もちろん、志が高い人にはもっと役立つものになっており、
災害対策本部や避難所の情報、浸水範囲なども入っていて
これから被災地へボランティアに行こうという方、
とくに自分のクルマで向かおうと思っている人には、お勧めです。

ところで、僕は大地震直後に、同じく昭文社発行の『宮城県道路地図』を
買ったのですが、こんなシールが早くも貼ってあって感心しました。
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たしか、3月後半。被災地に向かう人が、この地図を利用することを考えて、
すばやくこんなステッカーを作成して、一部ずつ貼り付けたのでしょうね。
とにかく、早かった。昭文社はすばらしいな、と素直に思いました。

こちらは『地図で読む東日本大震災』(成美堂出版)。
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そのタイトルの通り、「使う」のではなく「読む」地図。
今回の大震災のことが図解でよくわかります。
なんとなく他人事のような、そっけない編集になっている気がしますが、
これはこれで客観的でよいのかもしれません。
実際、かなり知識が深まります。

これら2冊に限らず、
僕が3月以降に買い集めた大震災に関係する書籍は、数え切れないほど。
文字情報はもちろん、ビジュアルでも印象的なものは
今回のリアルな記録として手元に残しておきたいと思っているんです。
だけど、大手新聞社が発行しているものは、ほとんどがイマイチ。

そんななか、買う価値があったのが
下の『明示・昭和・平成 巨大津波の記録』(毎日新聞社)。
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写真の点数は少ないけれど、どれも見開きで大きく使われていて、
圧倒的に心へ迫ってきます。これは永久に保存すべき内容。
東京に拠点がある大手メディアの出した本のなかでは、かなり優れたものです。

ちなみに最悪なのは、表紙の写真すら見せたくないAERA増刊の
『東日本大震災 レンズが震えた 世界のフォトグラファーの決定版写真集』。
タイトルにもセンスがないし、それ以前に内部で使われている写真が、
ぜんぜん心に響いてこないんです。
写真家のエゴばかり出ていて、どれもカッコつけていて。

そういえば、毎日新聞社は上の本のように良いものも出していたけど、
相当にひどいのもあったな‥‥。
それもやはりカッコよさげな写真家をフィーチャーしたものでした。
こういうときは、計算してつくったアートくさい作風の「作品(写真)」なんかでは、
真摯な「報道写真」にかなうわけがありません。

その点、下の2冊は地元のメディアである河北新報が作った本。
間違いなく、後世に残す価値があります。
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『巨大津波が襲った3・11大震災―
発生から10日間の記録 緊急出版特別報道写真集』。

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『河北新報特別縮刷版 3.11東日本大震災1ヵ月の記録』。

前者は写真主体、後者は当時の新聞を縮小して集めたもの。
この2冊はなんと表現すればいいのだろう、
とにかく「想い」がこめられていて、ぐっときます。
後者なんて、たんに新聞をまとめただけなのに、
被災の当事者でもある、作り手(新聞記者)の気持ちがダイレクトに伝わってきます。

東京に拠点がある大手メディアって、こういうときって
どうしてもなにかが欠けているんですね。
やはり中央から人を送って取材したところで、
もともとの地元への愛着は足りないし、
書く情報が、地元の人向けではなく、東京、もしくは全国向けすぎて。

今回、僕がとくに思ったのは、見出しや解説での地名の表現が、
「宮城県南三陸町」、「福島県南相馬市」なんて感じで、終わってしまうこと。
大手メディアなら、これで十分なのでしょう。

それが河北新報などの地元メディアなら、
「宮城県南三陸町 志津川」、「福島県南相馬市(原町)」のように、
もう少し詳しく表現されていて、地元の人にはもっとわかりやすいんですね。
たんに「南三陸町」といっても、市町村合併があったために、
それが元の「志津川」なのか、「歌津」なのか、はたまたもっと小さな集落なのか、
大手新聞社の表記ではぜんぜん伝わってこないのです。
たかだか、あと数文字、追加してくれればいいのに。
同じことはテレビでもいえて、ニュースで現地が映されるたびに、
「南三陸町って簡単にいうけど、そこは志津川なの?歌津なの?」
と何度思ったことか。
自分の家族や親戚、友人などが被災地にいる人には、
市町村名よりも詳細な地名の情報が必要だったはず。
とくに地元では、南三陸町よりも、志津川、という地名のほうが
いまだ馴染みが深かったりもするわけで。

なんのことを書いているのかわからなくなってきましたが、
ともあれ、松本龍って人、なんとかならないものか?
「チーム・ドラゴン」なんて、自分でいいだしてみたりして、冗談でしょう?
さっさと辞めてもらって、別の大臣に変わらないと話にならないなあ。


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街(まち)」カテゴリの記事

コメント

昭文社のツーリングマップルも被災地を移動するときに
コンパクトかつ的確ですごく役に立ちましたね。
ライダーの加曾利さんの細かい仕事が生きてました。
それにしても福島と岩手に親族が被災してる自分としてもあの大臣の態度には怒りとかよりもガックシきます。
大臣としても人間としてね。

投稿: 小原直史 | 2011年7月 4日 (月) 10時04分

復興支援地図は地元の議員に謹呈しようと思います
皆が謹呈したら相当の数でしょう

確かに幾ら相手が行政上の部下とは言え、市民の目に触れることを考えるべきでした

花形に就任して、関西弁なら「いきってる」わけですが

ただ、日和見の役人を動かすにはあれくらい強烈に言わないと、適当にあしらわれるのも事実
リークしたのはその手合いです
役人を甘く見たら、やり過ごされるだけです

名古屋議定書は彼の執念で達成したもので、取り巻きに流されていたら何も残せなかったはずです

今は咬ませ犬も必要では無いでしょうか

政治家は頼るものではなくて、使うものですから

投稿: Mighty | 2011年7月 4日 (月) 20時28分

小原直史さま

ツーリングマップルも便利ですよね。
僕も2~3ヶ月かけて東北&北海道を一周したときは、お世話になりっぱなしで、
今もクルマのなかにおいてあります。

しかしまあ、あの大臣‥‥。
3月11日以降で、もっとも腹がたちましたよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Mightyさま

いや~、あの大臣、非常に難しいですね。
役人はともかく、被災地の一般住民に嫌われてしまっては、
まったく支援の意味がないと思います。
モノとかお金も大事だけど、結局求められているのは、心だからなあ。

投稿: 庄太郎 | 2011年7月 4日 (月) 21時04分

高橋 庄太郎様  こんばんは

ユーチューブの動画見ました。
ひどいとしか言いようがないですね・・・。
明らかに大事な何かがかけているような空虚感というか・・・怒りはもちろんですが、寂しさすら感じました。
僕でもこんなに腹が立つのに、被災された方がこれを見たらどんな気持ちになるか・・・。

震災の記録もなるべくたくさん保存すべきですよね。
今回の大震災の天災的部分、人災的部分、両方を忘れないためにも。
世の中も、おそらく僕も、震災のことに関する感覚が薄れてきているように思います。
僕には義援金を送るぐらいしかできませんが、もっと関心を持って、被災地のこれからの復興を応援したいと思います。
いつか東北の山に登りたいなー。
飯豊連峰に登るのが僕の目標です。


投稿: マルポカ | 2011年7月 4日 (月) 22時43分

またコメント出てましたね…
あれは謝罪ではない。心がないじゃないですか。
就任した時のコメントに少しでも期待した私が間違いでした。
どんなやり方で実績を残したエライ方なのか知りませんが…
あれは叱咤激励ではないですよ。ただの弱い者いじめじゃないですか。傲慢なだけです。
人間なら善悪を理解できるはず。言い方もあるし場も分からないんじゃ…
頑張ってる方達にやる気がないとは…
悲しくて虚しいです。

投稿: aiko | 2011年7月 5日 (火) 07時28分

お疲れ様です!

いやぁ〜あの発言には頭来ましたね!
思い出しただけで腹が立ちます!!

僕も東北出身なんで、奴の発言は
許せないですね。怒

岩手県を訪れた時は東北の県名と県庁所在地の場所が覚えられない的な発言してましたよね。
そんな奴が復興大臣なんか務まるわけない!

あ〜イライラする。。。


あっ、谷川岳縦走なんですが今度の土日で行って来ます☆
今のところ天気予報は2日間とも曇りのち雨で降水確率が50%です。。。

投稿: カミナリおやじ | 2011年7月 5日 (火) 12時15分

興味のままにネット上をめぐっていたら、こちらにたどり着きました。
私の実家のある福島も、地震と原発の影響で厳しい状態です。毎年夏休みは子連れで帰省していましたが、子供たちには休暇を過ごしにくい場所になってしまいました。外に出られず、海水浴もプール遊びも無し。。
子供にとって田舎があることは恵まれていることだと思います。一日も早く、以前のような生活が出来るようになることを願っています。

投稿: | 2011年7月 6日 (水) 11時31分

マルポカ様

結局、あの人は辞めてくれたので、
僕もなんとか怒りが収まりました。

飯豊はよいですよ。
僕は数年前に行ったきり、だいぶご無沙汰ですが、
この夏のうちに挑戦してはどうですか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
aikoさま

いやはや、あいつ‥‥。
これでも地元ではいまだ人気なんでしょうか?
福岡1区の皆さんが、次回の選挙で落選させてくれることを祈ってます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カミナリおやじ様

谷川岳は今週末でしたか。
あそこって、この時期、テント泊縦走ってできましたっけ?
僕はおそらく同時期に、北アルプスに行ってきます。たぶん。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(無記名)さま

福島はまさに人災ですね。
僕たちもこのあいだ、あえて東北の自然で遊ぶために、
福島の桧原湖でザリガニを採って食う計画をたてていましたが、
現地で多量の放射性物質が検出されてしまい、
残念ながら延期することにしました。
本当に、くやしい。
しかし、今年はダメでも、来年こそは。
僕は再びみんなで福島に遊びに行きたいと、
今も変わらず思ってます。

投稿: 庄太郎 | 2011年7月 7日 (木) 15時01分

桧原湖のウチダザリガニも放射能に…ですか。
テントを新調しようと「ドマドーム」を検索して辿り着きました。
雑誌と著書、いつも楽しく拝見しています。
今号の「山と渓谷」で高橋さんが歩いていらっしゃった、南アの「二軒小屋」で今週、僕は岩魚を釣ってきました。(登らなくて釣りでスミマセン)。福島の桧原湖は、何年も通った、素晴らしい、そして、思い入れのある場所です。ザリガニも美味しいのに…僕も絶対、福島に行きたいです。

投稿: マツヤマ | 2011年7月20日 (水) 02時51分

マツヤマさま

ドマドームからたどりついたんですね。
じつは僕、ドマドームライト1をこれまで使っていましたが、
数日前に、ライト2を購入しました。
ドマドームはものすごく気に入っていたのだけど、
1よりも広いものがほしかったんですよね。
これで居住性はさらにアップ。

二軒小屋付近も桧原湖も、また行きたい場所。
とくに桧原湖は、再び気兼ねなく遊べるようになるといいですね。

投稿: 庄太郎 | 2011年7月20日 (水) 08時25分

お返事ありがとうございます、ドマドーム
ライト2ですか!じつは南アの記事を拝見して、「むむ、高橋さんは小さい方か…ライト2は広すぎて不要なのかな…?」と思っておりました。雨のテント、嫌いではないもので、雨を眺め、ビールを飲みながら食事を作り「うひひ」という気分も好きなのです。
ドマドームライト2なら適しているかと狙っておりました。やはりライト2、居住性のアップは捨て難いものでしょうね。

桧原湖、美味しい空気と青い空、綺麗な水。そこで楽しく遊べた幸せの大切さを再確認させてもらっています。

投稿: マツヤマ | 2011年7月21日 (木) 00時31分

マツヤマさま

ライト1の内部は、僕にはちょっと狭かったです。
しかし、ドマドーム自体は大好きなので、
サイズ違いで買ってしまったというわけで。
基本性能のよさは間違いないうえに、これでさらに居住性アップ。
今から使うのが楽しみでなりません。

投稿: 庄太郎 | 2011年7月21日 (木) 10時39分

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