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2011年7月12日 (火)

北アルプス・ソロ山行-1(新中尾峠付近&槍沢まで)

下の写真は、小梨平から見た岳沢。
はじめはここから穂高に登っちゃおうかと思いましたが、それは後日に。Img_2064a
ともあれ、どうせ天気は悪いんだろう、と思いながら
ひとりで北アルプスに行ってきました。

それがまさかの梅雨明けで、至福のときに。
これにて今年も本格的な夏山が開始です。
夏のために生きているような僕にとって、これから数ヶ月が1年の絶頂。
ホント、人生が夏だけならいいのに。

まずは3泊4日の日程を組み、高速バスで上高地入り。
もちろん、どこを歩くか、いくつかの候補は頭の中に入っているのですが、
実際にどういう日程にするのかは、そのバスの中で具体的に考えはじめました。

僕はいつも、
1=ほとんどなにも考えず、北アルプスへ(とりあえず北アルプス)
2=ある程度考えたうえで、他の山域に(ときには他の山域)
3=ものすごくよく考えた結果、北アルプスへ(やっぱり北アルプス)
という3つの思考回路のいずれかで、行く山を決めることが多いのですが、
今回は1の「とりあえず北アルプス」のパターンだったわけです。
大した計画がなくても、絶対にハズレがない山域ですからね。

上高地の小梨平では、僕が気に入っているいつもの場所が空いていたので、
早速テントを張って、軽い昼メシ。
Img_1876a
この日、僕は徹夜のうえに、けっこうな風邪気味。
まだ午後早い時間だったというのに、このままテントのなかで昼寝してしまい、
気づいたときには夕方になっていました。
時間を無駄にした気もしますが、涼しい山での昼寝、最高です。

翌日は、サブの小型バックパックに荷物をいれて、まずは新中尾峠へ向かいます。
昨年、焼岳に登ったときと、まったく同一のルートです。
今、当時のブログを見直してみたら、やはり同じ場所にテントを張ってましたね。
Img_2054a
けっこう前に買っていたのに、今回が初出動となる
EXPEDの小型バックパックというか、ドライバッグの背負えるタイプ。

さて、新中尾峠へ。荷物がないので、ラクラク。
Img_1949a
昨年は、ここから左のほうにある焼岳に上りましたが、
今回は右のほうにある西穂山荘の方向へ北上します。

そのルート上、西に見えるのは、僕の大好きな笠ヶ岳。カッコいい~
Img_1972a
山頂のまさに先端部分にだけ、かすかに雲がかかっていて、残念だけど。

笠ヶ岳を見た場所とほとんど同じ場所から、東を見ると、
こちらには霞沢岳~六百山の山塊が。こっちもカッコいい!
Img_1975a
山々下部の広がりは、当然ながら上高地。

少し先に進んでいくと見えてくるのは、北穂高から西穂高付近の稜線。
雲に隠れてはいるけれど、立派なものです。
Img_1986a
じつは今回、こんな穂高に登るのもいいな、と思っていたのでしたが、
いろいろ考えた挙句、次回以降にまわすことにしました。
ひとりで歩くよりも、カメラマンといっしょに行って、
本格的な取材にするほうがよさそうだと思ったんです。

振りかえると、焼岳。
Img_1983a
ここからの写真だと、あまりカッコよくは見えないですね。

で、最後に、六百山と穂高に挟まれた上高地を奥のほうまで。
Img_2001a
今日は小梨平に戻った後、この梓川に沿って
さらに奥の奥まで移動していくつもりなのでした

というわけで、これが新中尾峠から西穂山荘までの稜線ルートの様子。
普通なら、この道を歩くのは、焼岳に行くためか、
反対の方向の西穂独標に向かうためか、はたまたその両方に行くためか、でしょう。

でも今回の僕はそれらの主要目的地にはいかず、
それらのあいだの地味な場所を歩いただけ。
もともとピークハンター的な山の歩き方はしていないし、
とくに今回は景色のよさが楽しめれば十分だったこともあります。
だけどそれ以上に、個人的にいくつか確認したいことがあったので、
山頂ではなく、いくつかのけっこう特殊な場所が主目標だったのでした。

例えば、こんな場所。
Img_2038a
西穂山荘付近から上高地に下りる道の途中にある水場。
稜線からのエスケープに使えるこの道にあって、
現在、この水場がどんな感じか知りたかったのです。
Img_2040a
雪解けから間もないのに、水流は少なめでした。秋には涸れそう。

朝6時に出発し、小梨平へ戻ったのは11時半。
本来は9時間くらいのコースですが、荷物が軽かったので、そんなにきつくありません。
そこで、予定通りに小梨平でテントを撤収し、
上高地を奥に向かっていくことにします。
Img_2082a
途中の徳沢は、いつものように平和な雰囲気。

小梨平から徳沢まで2時間、横尾まで3時間、
ババ平(槍沢)まで、コースタイムの目安は5時間弱といったところ。
体力はともかく、風邪のせいでノドと鼻がやられており、
調子が悪かったら、徳沢や横尾まで歩いたらテントを張ろうと思っていましたが、
思いのほか好調なので、一気にババ平(槍沢キャンプ場)まで歩いてしまいました。

この日の夕食は、ゴハンに野菜、レトルトのミートボールを2袋ぶっかけたもの。
そして、味噌汁とビール。
Img_2110a
今回、バーナーは、SOTOのムカストーブを持っていきました。
で、何日も使い続けていて、いくつかの問題を強く感じました。
それは、当初から懸念されていたことなのだけど、やはりというか‥‥。
そのあたりのことは、また改めて。


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山(やま)」カテゴリの記事

コメント

お疲れ様です!
予告通り北アルプス行ったんですね☆

僕も初のテント泊縦走できました!
ソロではなかったけど。。。

僕を谷川岳馬蹄形縦走に誘った義父が、
僕がテントで寝る!ってのに触発されて、
じゃあ俺もテント持って行くと、ザックまで
新調したものの、梅雨明けの暑さと、白毛門の登りでやられまして、登頂せずに義父はリタイヤ。

70歳の山ガールと2人で縦走することに。

義父は日曜日に西黒尾根から登って肩の小屋で
うちらを出迎えてくれました。笑

初のテント泊はかなり過酷な縦走でした。汗
でもその分、あれが必要、これはいらなかったな。と改善する部分がわかって良かったです。

一番キツかったのが、顔を襲ってくる虫でした。
清水峠から蓬ヒュッテまでずっと付きまとわれ、
蓬ヒュッテでテント張る時もずっと襲われてました。泣

ハッカスプレーが効かないなんて。。。

しかし、やっとこれで応募できます☆

投稿: カミナリおやじ | 2011年7月12日 (火) 23時13分

カミナリおやじ様

初のテント泊縦走、おめでとうございます!
いいなあ、「初」っていう響き。
これから山の楽しみ方に、数倍は幅が広がるはずですよ。
あくまでも僕の基準でしかないかもしれませんが、
テント泊こそが、山の最大の喜びですからね。

ピークスの企画にも応募していただいたようですが、
参加していただく方の人選は編集部にお任せしてあります。
決定すれば連絡があるはずなので、お楽しみに。

と書いてから思ったのですが、落選した人にも編集部から連絡するのかも?
せっかく応募してもらったのだから、
参加・不参加に関わらず、何らかの形で連絡してもらえるように、頼んでおきます。

投稿: 庄太郎 | 2011年7月14日 (木) 01時11分

高橋さんこんばんは EXPEDの小型バックパックちょうどブログに掲載されていましたね。 これちょうどアタックザックによさそうですが 確か海外でしか売ってないんですよね。

投稿: まつぼん | 2011年7月14日 (木) 21時22分

まつぼん様

コンパクトに収納できるサブザックはなかなかよいのがないんですよ。
いろいろなメーカーから出ているのだけど、たんに薄手で、あとはパッカブルなるくらいで。

僕が使いたいのは、カバーが必要ない防水タイプ。
それで、以前販売されていたホグロフスのワタタイトシリーズは気に入っていたのだけど、
今は廃番になっているわけで。
そしてこのEXPEDは、薄手・軽量でよいのだけど、日本では販売されていないんです。
ネット通販で取り寄せるとしても、
商品自体の値段のわりに配送費が高くなっちゃうし、そもそも面倒だから、
海外に行ったときに探すのが現実的でしょうね。

今のところ日本で正規販売している、同じようなタイプはたぶんなくて、
似たようなところだと、シールラインの数タイプ。
ちょっと重いけど、いずれ買うかもしれません。


投稿: 庄太郎 | 2011年7月15日 (金) 14時03分

なるほど よくわかりました。
EXPEDのは非常にシンプルですね バンジーコードのみで ほとんどドライバッグのような感じですね。
ちょうど今日(日月の2日間)剣沢から帰ってきました(また以前のようにテント泊でやや高山病症状でした)いつも夜になるとなるんですよね。テントの時以外 別山乗越(剣御前コヤ)や立山などでは高山病の症状はでなかったのですが…

けど脈拍も以前ほど早くなく 2時間くらいで収まりましたので 朝早くから剣に向かいましたが 前剣まで来て6時だったのですが(普通の人なら余裕の時間なんだと思いますが) テント撤収して室堂まで引き上げる自信もなかったので 引き返してきました。
次回は無理せず 剣山荘に泊り 挑戦してみようと思います。休みが3日あると楽なんですけどね。
ながなが失礼しました。 登ってみて思ったのですが 剣沢キャンプ場から見える剣は 前剣と一服剣しかみえないのですね。心憎い演出ですね。

投稿: まつぼん | 2011年7月18日 (月) 18時36分

まつぼん様

高山病的な症状、相変わらずですか。
剱岳は2999mとほとんど3000mだから、
山頂付近ではもっと症状が悪化しそう。
やはり剱沢で数泊して、高所順応させるのがいちばんかも。

その剱沢キャンプ場ですが、そこから山頂は見えますよ。
逆に、山頂からキャンプ場も。

投稿: 庄太郎 | 2011年7月20日 (水) 08時39分

高橋さんお返事ありがとうございます。
そう高山病症状ですが それが前剣まで来て特に気分は悪くなく 脈拍も落ち着いていました。

引き返したのは 17時の最終バスに間に合うか自信がなかったのがあるのですが (初のルートで剣沢→別山乗越経由→室堂までの時間とテント撤収時間のデータがなかったので) 気分は大丈夫でした。

普段の脈は60くらいで 症状がでていたテント張った後4時間安静にしていて 気持ち悪くなり脈は80越えくらい(気持ち悪い・頭痛い・食欲なし) 2時間くらいして症状が治まって70↓くらいに脈が落ち着いてきました。
24時くらいに目覚めてしまいましたが 朝4時に気分よく 剣に向かえました。(前剣まではいきたいなと)
なので楽観的かもしれませんが1泊で ある程度順応できた とわたしは解釈したのですが…
先週立山に登ったときは(子供を抱っこしてなのでそこそこの負荷だったかと思います)問題なかったので、もっとも何時間も空気の薄いとこにいたわけではありません
それか
安静時になると呼吸が浅くなるのかもしれません。
ながなが脱線してすみません失礼しました。高山症状については 安全な計画のもとにいろいろ試してみます。

運動生理学の本は非常に役立っております。
今回もスローペースでしたが筋肉痛がでませんでした。
有酸素運動のギリギリのペースや ややキツい以下での歩行ペースというのが身体でわかるようになりました
ありがとうございました


投稿: まつぼん | 2011年7月20日 (水) 09時31分

剣沢から見えてるんですね 前剣と剣を間違えて勘違いしてました。
剣山荘からは前剣しかみえないのかな…

投稿: まつぼん | 2011年7月20日 (水) 10時51分

まつぼん様

ご存じだと思いますが、高所障害って、安静はいいのだけど、
本当に寝てしまうと症状が悪化するんですよね、
やはり呼吸が浅くなっちゃうから。
僕もエベレストベースキャンプまで歩いたとき、
5000mを越えたあたりで非常に厳しくなり、
しかし寝てはいけないということで、かなりつらい思いをしました。
ダイアモックスのような薬があると、少しはマシなんだけど。

投稿: 庄太郎 | 2011年7月21日 (木) 00時15分

そうなんですね 寝てしまうと悪化するんですね。知りませんでした。てっきり行動時もひどくなるのかと。身体が酸素が薄くなったことに気づいてないのかもですね。
仰臥位では肺が膨らんでないので酸素ガス交換がうまくいかないのもあるんでしょうね。喘息や心疾患の方など起坐呼吸されるくらいですし。
なるほど寝ないで 意識的に呼吸されてたんですね。
寝たほうが酸素が必要な量が減るのかと思ってましたが とんだ間違いでした。
しかし5000mもの高所だと私は死んでしまいますんね(笑)
ありがとうございました
知床お気をつけて

投稿: まつぼん | 2011年7月21日 (木) 12時17分

まつぼん様

そういえば、チベットに行ったとき、
「不用意に寝てはいけない」ということをまだ知らず、
あまりの体調の悪さにクルマのなかで寝てしまい、
そのままほぼ意識不明になってしまったこともありました。
いやはや、高所は難しいものです。

投稿: 庄太郎 | 2011年8月 2日 (火) 22時10分

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