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2011年9月 5日 (月)

宮城県石巻高校ワンゲル部、夏山合宿への同行

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北アルプス・朝日岳から自宅に戻り、数時間後には家を出て、八ヶ岳へ。
宮城県石巻高校ワンダーフォーゲル部の夏山合宿の取材です。

上の写真は、硫黄岳山頂に並ぶ部員たちの
記念撮影的カットを撮っているカメラマンと、
別途同行取材に入っていたNHKの取材クルーを、さらに後ろから僕が撮ったもの。
NHKの放送はすでにニュースのなかで行われていますが、
僕たちの取材の結果は、今月15日発売の『山と渓谷10月号』に掲載されます。
詳しくは、そちらをご覧いただきたいので、ここでは軽く。

そういえば、僕は生まれも育ちも宮城県で、カメラマンの柏倉陽介くんも宮城県育ち。
いうまでもなく、取材する高校生たちも宮城県の人々。
『山と渓谷』の取材は、オール宮城県なのでありました。

いうまでもなく、石巻市は大震災でもっとも被害を受けた場所のひとつ。
大震災後、現地には僕も2度ほど行きました
部員の中にも当然思い出したくもない経験をした人がおり、
入部すればなんらかの力がつくのではないかと、
今年からワンゲル部に入った人が多かったようです。
昨年からの部員が3人しかいないのに、今年は一気に15名に増加しているのですから、
大震災が若い彼らに大きな影響を与えたのは間違いありません。
そんな彼らを支援しようと山と渓谷社がアウトドアメーカーや読者と連動して動き、
道具などのサポートを行って、今回の夏山合宿が実現しています。

出発は、唐沢鉱泉の登山口。
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重いバックパックを背負い、初日にキャンプする「オーレン小屋」を目指します。

テントは張ったものの、大雨のために小屋の自炊スペースを借りて、みんなで食事。
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作業開始からメシを食い終わるまでに、なんと3時間半。
慣れていないので仕方ありませんが、
こういう自炊のような技術を身につけるために
ワンゲル部に入ったという生徒も多いので、
あっという間に迅速にできるようになるでしょう。

食事の後には、小屋からスイカの差し入れが。
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「今日は8月8日で“八ヶ岳の日”だから」と小屋の方は話していましたが、
それはそうだとしても、被災地からの高校生に
なにかしてあげたい気持ちからだということは、あきらか。
さりげなくスイカ2つを人力で小屋まで歩荷してきた様子を僕は見ており、
本当によい小屋だなあ、と思ってしまいました。

翌日は硫黄岳へ。
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顧問の先生2名、生徒16名、僕たち取材関係者が4名と、総勢22名。

朝は天気がよく、西には北アルプス・槍ケ岳~南岳、
そこから北につながる大キレット、穂高連峰の姿が。
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僕はそのあたりにも近いうちに行くことになっており、
今日の好天のように、後日も晴れていればいいな、などと考えていました。

で、硫黄岳の山頂に到着。
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この後、横岳まで往復し、雨の中を赤岳鉱泉まで移動しました。

赤岳鉱泉では三重県四日市高校山岳部といっしょになり、
「交流会」が開かれることに。
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「同じ歳の人も苦しんでいる様子をテレビで見て、心を痛めていました」
「宮城の山もよいので、いつか登りにきてください」
などという言葉のやりとりがあり、見ているこちらも温かい気持ちに。

山中の最終日となる日は、最高峰の赤岳へ往復。
登りながら後ろを振り返ると、昨日登った硫黄岳や横岳がクリアに見えました。
僕には昨年秋以来の赤岳となりました。
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僕自身が宮城県の高校山岳部に入っていたのでよくわかりますが、
こういう荒々しい山は東北にはないので、部員たちにはよい経験になったはず。
なによりも、よい思い出になったことでしょう。

赤岳の山頂からは、雲の上に突き出ている富士山の山頂部分が見えました。
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富士山の姿には、彼らも大喜び。みんな、かわいいな。
これまた僕はよくわかるのですが、東北の人はあまり見たことがない富士山は、
やはり一度は見てみたいもののひとつなんです。

岩場を下るのも慣れていないため、下りは恐る恐る。
そもそも、ほとんどの部員の登山経験は、まだ2~3回だけなのです。
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この後、行者小屋にデポしていた荷物を回収し、美濃戸口へ下山。

最後は、コーラなどで乾杯し、夏山合宿は終了。
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みんな、よく頑張ったと思います。
昨年も宮城一高山岳部の取材をしましたが、このときはほとんどが女子部員。
その点、今回は男子部員のみということで、
自分の高校時代(当時は男子校)を思い出し、僕も新鮮な気持ちになれました。
詳しくは、『山と渓谷10月号』を、ぜひ。

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コメント

高橋さん、初めまして。いつもブログを楽しく読ませていただいています。7月下旬から高橋さんのブログの更新が無くて、遭難でもしていないかと本気で心配していましたが、次々と更新される山行報告に納得です。めちゃくちゃ忙しかったんですね~。

投稿: ジム | 2011年9月 6日 (火) 19時42分

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