« “Feel EARTH 2011”とバックパッキング講座の開催 | トップページ | 北アルプス/七倉岳~蓮華岳、無人の山(前編) »

2011年11月 9日 (水)

ここ数ヶ月の問題事項、左膝の関節炎

Rimg0362a
こちらは、このところ山に行くときには必ず持っていっていた貼り薬と飲み薬(の残り)。
結局、まったく使わなかったので、お守りのようにバックパックに入っていただけだけど、
膝の関節炎のためのクスリなのであります。

じつは今年、僕は左膝が不調のまま山を歩いていて、
一時は山に行けなくなる事態に陥るのではないか、と危ぶんでいたほどだったのです。

もともとここ数年、左膝の内側に痛みがはしることがあったのですが、
病院で見てもらっても特に異常はなく
「安静にしていたら治りますよ」の一言でおしまいでした。
だけど、山中心のアウトドアライターをしているからには
安静にしている時間なんかあるわけもなく‥‥。
いや、あるのかもしれないけど、
仕事じゃなくてもヒマがあれば山に行きたくなってしまうので、
「ひどくなったときに考えよう」と
引き続き、山に行ってばかりの生活を繰り返していたのでした。

その代わり、コンプレッションタイツをはいたり、トレッキングポールを使ったりして、
膝関節に過度な負担を与えたり、悪路でへんにヒネったりしないように、
注意はしていたのですけれど。
僕にとって、トレッキングポールはラクに歩くための道具以上に、
歳をとっても山が歩けるように、膝に負担を与えず、
膝の健康をできるだけ長くキープするためのものであるわけです。

ところが今年の7月、北アルプスの南部を歩き回って帰宅した翌日、
なにかがおかしいことに気づきました。
膝の周りが膨張し、さわるとプクプクしていたのです。
膝に水がたまるなんてよくきく話だけど、まさか自分の身におきるなんて。
とくに思いあたるような膝への負担はなかったはずなのに。

足は商売道具でもあるので、速攻でスポーツ系に強い整形外科へ。
生まれてからこれまで病院嫌いで、年に1回程度も病院には行かないのに、
こういうときだけはすばやく動きます。
だって大好きな夏を前に歩けなくなったら、生きる喜びがなくなっちゃいますからね。

診察の結果の結論は「軽度の関節炎」。
僕は医師に自分の仕事の話をし、「やはり歩きすぎでしょうか?」と尋ねたところ、
「それ以前に“加齢”でしょう」だったか、「それに加え、“加齢”でしょう」だったか、
とにかく原因の説明には“加齢”という言葉が!

僕もとうとう加齢という言葉を使われる年齢になったのかと、重い気持ちになりました。
で、寝台に寝転んで太い注射で水を抜き、
代わりに軟骨によいというヒアルロン酸を注入されたのでした。
その後も、この「抜いて、打つ」を1週間ごと。
ついでにリハビリの仕方もトレーナーの方に教えていただき、
体の左右のバランスをとるために、
もっと左足の内側の筋肉を太くしたほうがいいという話をされました。
すでに普通の人よりも、かなり太い足なのに、これ以上とは。
たしかに「左右のバランス」のために右足を細くするということはありえないけど。

しかし、膝は水でかなりはれているとはいえ、まったく痛みはないんですね。
だから、病院で水を抜いて膝周りを軽くすれば山には行けましたが、
それでもやはり、できるだけ無理はやめるようにしていました。
昨年に比べれば、山に入っていた日数も少しは減らして。
荷物も減らせるときは、少しは減らして。
家に帰れば、アイシングもして。
そして、もしも山にいるときに突然痛み出したら恐ろしいことになると、
炎症を抑える貼り薬と、痛み止めの薬、
さらに痛み止めの薬で胃が荒れるのを防ぐ薬を処方してもらっておいたのです。

もっとも足のはれがきつかったのは、
8月に北又~朝日岳~蓮華温泉と歩いたとき
このときは途中からに膝が120度くらいまでしか曲がらなくなり、
腰をひねってお尻ごと足を上にあげて(この動き、わかりますか?)、
なんとか歩き通したほどでした。
7月の知床の山も、けっこうきつかったです。
ゴロタ石の海岸も、ハイマツのヤブのなかも。

その後、秋が近づくにつれて
次第に山に登っても足がそれほどには腫れないようになり、
結局、それらの薬は使わないままに、無雪期の山は終了。
なんとか10月まで乗り切ることができて、よかったです。
ときには割り切って荷物を最小限にとどめたこともあったけど、
軽量化のやりすぎは、やはり自分のスタイルとはちょっと違う気が。、
少しくらい荷物が重くなってもテント生活を快適にして、
食事もそれなりにものを食いたいものだと思いました。

これからはいくぶん山に行くのを控え、足が可能な限り治るのを待とうと思ってます。
夏山ほどは雪山を愛してはいないけれど、我慢できるのか?
今も若干腫れている左ひざ。さっさと治ってほしいものです。

|

« “Feel EARTH 2011”とバックパッキング講座の開催 | トップページ | 北アルプス/七倉岳~蓮華岳、無人の山(前編) »

街(まち)」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。

今年の唐松~五竜でカスケードを背負っていた者です。

実は僕も今シーズンは怪我に悩まされていて
あの唐松~五竜の時は最悪で・・・
歩き始めて直ぐに駄目かも、というくらいでした。
怪我というのは恐らく右足の内転筋、足の付け根の内側ですかね。
この恐らくの意味ですが、病院には行かず
友人に鍼灸院で働いているヤツがいて診てもらったからです。
これが非常に厄介で、右足で踏ん張る事がままならない・・・
力が入らなく、右足で踏ん張ろうとしても力が抜けるような感じです。
なので、山歩きでバランスを右足から崩すような事があると、
やばくて、本当に悩まされました。
今ではかなりましにはなりましたが、
それでも山歩きは続けていて、加えてランニングも
しているのでなかなか完治までは至らず、
また最近再発気味。

また、明日友人の家で治療してもらいます。
鍼ですね・・・

怪我には気をつけないといけませんね。

投稿: OLAF | 2011年11月 9日 (水) 23時31分

高橋さん、こんにちは。
今年、いよいよ女ソロテント山行に乗り出した者です。
各種雑誌の高橋さんの記事を熟読し、「トレッキング実践学」をバイブルに準備を進め、やっと先日デビューを果たしました。

私もずっと左膝痛を抱え、サポートタイツと下りのストック使用でごまかしてきましたが、初テント山行の予想以上のザックの重さに、膝痛が悪化してしまうことに。
ですが、ひとりテント泊にすっかり魅了されてしまいました。これを諦めたくはありません。筋肉強化とサプリメントで乗り越えようと…。

高橋さんの書かれるものがとても好きで、楽しみにしております。養生なさりつつも何とか克服され、魅力溢れる記事を送り続けてください。

投稿: Kalone | 2011年11月10日 (木) 09時32分

自分は40歳になってから
先月いきなりギックリ腰になって
48時間完全寝たきりの経験しました。
自分も右ひざが悪いのでまさか腰に来るとはです。
鍼灸とか整体の定期的なケアが
いい年になると必要かもしれませんね。
予防も含めて。
ともあれお大事に!

投稿: ナイナイチー | 2011年11月10日 (木) 11時23分

私、脊柱管狭窄症の痛みを服薬で管理しています。
仕事にしている訳ではないので楽なのですが、仕事は休める暇もなくて大変ですよねぇ。
日曜からの山行で昨日夜帰ってきたのですが、行く3週間程前にも痛みが強く出て、『先生、3週間後に山にいくので痛みをとってください!!』って言って、より強力な薬をだしてもらい痛みを抑え、毎日、温泉&リハビリに一生懸命精を出し、、、そんなにしてまで山は行きたいですよねぇ。。。。
今回も又、鎮痛薬&胃薬、湿布、塗り薬を持って入りましたが、幸い使わなくて良かったですが、痛みが出たらと思うとヒヤッとしますねぇ。
また来週整形外科の定期検診日になりますが、『先生、山行けなくなったら生きている甲斐がありません!!』なんてことをノウノウと言って。。。
庄太郎さん、どうぞどうぞご自愛ください。
そして、雑誌の記事、ブログとも、楽しみにしております。

投稿: 修 | 2011年11月10日 (木) 13時43分

庄太郎さん
こんばんは。
以前、膝が悪いとおっしゃっていたので心配してましたが、そんな素振りも見えず、完治したのだと思っていました。

私は毎回、下山中に膝が痛くなり、いつも五合目辺りで半べそなんです(泣)
でも庄太郎さんのアドバイスでダブルストックにしたら、痛み出すのが遅くなり(自力で下山できる範囲の)1500mの山に行けるようになりました。
『腰をひねってお尻ごと足を上にあげて‥』この動き分かります!私もです。辛いですよね(泣)

加齢ですか‥
確かに40歳は初老。年金定期便も届くし(関係ないか(笑))
先日、顔に湿疹ができ、息子も皮膚トラブルで一緒に皮膚科で診てもらいました。医師からは
『これは老化だね。お兄ちゃん、お母さんは老化なんだから労ってあげないとね』と言われました。思わず
『まだ労ってもらいたくないです~』って叫んでました(笑)
40は初老‥そろそろ自分を労ってあげないとですね。
長生きして、たくさん山歩きしたいし、庄太郎さんの記事も死ぬまで読みたいです。

投稿: aiko | 2011年11月10日 (木) 21時12分

そうだったんですか!?
プロでも(だから?)やはり。
悩ましいのですね。自転車(ロードバイク)乗りの人達は、がに股、内股、足(爪先・踵)の向き、ペダルへの加重前後位置、によって漕いでる際の膝の痛みの位置が違うことまで意識してるみたいです。私も痛みというほどではないのですが山を降りてくると膝がしくしくと嫌な違和感があり、将来も登山が出来るのか不安は絶えず持っています。それ以前に40半ばにもなって穂高岳山荘から涸沢まで1時間ちょいで駆け下りてくるようなこと止めればいいんでしょうけどね。
今後も気を付けて登り続けてください。

投稿: ひらき | 2011年11月10日 (木) 23時12分

OLAFさま

僕も膝の腫れがひどいときには足に力が入らず、
まったくいつもの感じでは歩けませんでした。
通常時に比べて、出力60~70%という感じで。
とくに下りのときに困るんですよね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Kaloneさま

女性は男性よりもただでさえ筋力が低く、
とくに膝のカバーを筋肉で行うのが難しいかと思います。
テント泊だと荷物が重くなるのは避けられないので、
膝には負担がかかりますが、
でもやっぱり自由でハマるとやめられないはず。
膝痛とうまく付き合う方法が見つかるといいですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナイナイチー様

体は全身が連動しているから、
膝のトラブルからぎっくり腰にもなるんでしょうが、
この点、僕も気をつけないと。
いまのところ膝以外には何もおかしいところはないけれど、
先のことまで考えると、ちょっと心配です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
修さま

脊柱管狭窄症は、字面を見ただけでもツラそうで‥‥。
僕なんかよりも大変でしょうから、お大事に。

アウトドアライターといっても、あまり外には行かず、
スタジオでギアの撮影をする場合も多いのですが、
僕はやっぱりできるだけフィールドに出たいと思っており、
これからはもう少し体のことも考えようと思ってます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
aikoさま

僕もいつのまにか40代になってしまい、
もしも遭難でもしたら、いわゆる中高年の山岳事故のなかに
カウントされてしまう年齢で。

膝以外は、体力を含む体の機能は20代のころとほとんど変わりませんが、
これから次第に弱まってくるのかとは思います。
でも、歳をとるのも楽しそうなので、
あまり気にはしていません。
ただ、テント泊登山を続けられるくらいはキープしたいものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ひらき様

僕も下山のときは走るように行動しますよ。
とくに誰かにペースを合わせずにすむ、ひとりのときは高速で。
ゆっくりと下ると、1歩ごとに体重を膝で支えなければなりませんが、
リズムよく高速で歩くと体重を膝から受け流せ、
膝への負担があきらかに軽くなってラクです。

しかしこれは僕の体と歩き方だからかも。
ひらきさんの場合は、ゆっくり下りたほうがいいのかもしれませんね。
自分に合う山歩きの方法が見つかるとよいですね。

投稿: 庄太郎 | 2011年11月11日 (金) 12時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« “Feel EARTH 2011”とバックパッキング講座の開催 | トップページ | 北アルプス/七倉岳~蓮華岳、無人の山(前編) »