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2011年12月

2011年12月30日 (金)

男4人と女1人で川の上、北関東/那珂川

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11月終わりの気田川遠征で、僕たちは川を一切下ることなく、
ただ橋の下で2泊もするというすさまじく無為な時を過ごしました。
あまりの無念さに、その帰りのクルマのなかでリベンジとなる計画を立て、
今回は場所を変えて、北関東・茨城県/栃木県の那珂川へ行くことに。

メンツは前回と同じく、
土屋智哉(ツッチー/ハイカーズデポ店主)
・森山伸也(ヤーマン/ライター仲間)
・そして僕(ライター)

ライターの麻生くんはスケジュールの関係で今回はこられなくなり、その代わりに
・大内直紀(オオウチくん/ICI石井スポーツ カヌー&カヤック担当)
・大森千歳(ちーちゃん/ライター兼モデル?)
という2人が加わりました。なので、今回は男4人に女1人という構成に。

余裕がある日にスケジュールを組んでいたはずなのに、
なぜか僕は丸2日も徹夜したあげくに、家を出発。
朦朧を通り越して、むしろハイになりかけているという精神状態でした。

食材を買出し、クルマを下流に配置しておいてから、
烏山市街地の付近でフネを組み立てていきます。
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僕とツッチー、ヤーマンは「パックラフト」。
収納時には一抱えほどの大きさで、重量は2キロ程度と、
超軽量のインフレータブルなボートです。
ツッチーは自艇になりますが、僕とヤーマンは、
日本での取り扱い会社である「サニーエモーション」さんからの借り物。
僕らは来年、このパックラフトを使った面白い遠征を企てており、
そのために試乗して、乗り心地を試そうと思っていたのでした。

その他、ちーちゃんはアルフェックのカヤックに。
ひとりで乗るのは初めてということで、
昨年の気田川のようなドラマが期待できます。
一方、オオウチくんは、僕ならばとても乗りこなせない、小さなプレイボート。
この男はカヤックのインストラクターでもあり、
ホワイトウォーターならともかく、那珂川の中流なんて余裕すぎ。
でも、『カヌーライフ』という雑誌では、本人曰く「ドブ川」のような川を旅する
「あの川紀行」という、ユルい連載も持っており、
どんな川でも面白がれる人なのです。

さて、昼過ぎにやっと出発。
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初めて乗ったパックラフトは予想以上に快調で、
試しに上流方向に逆走してみても、けっこう進めてしまいます。
いつもの細長いカヤックになじんでいると、パドルの操作はちょっと戸惑うのですが。
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那珂川にはほとんど毎年遊びに行っているけれど、
冬になると水は透明度を増し、気分も上々。
一昨年は秋に漕ぎましたが、そのときは鮭が遡上する真っ最中で、
船の下をグイグイ泳いでいるのが見えて、ものすごく面白かった記憶があります。
しかし、さすがに12月になると鮭はほとんど泳いでなくて、たまにあるのは死体くらい。
それでもまだ動いているのを数匹は見つけられました。

パックラフトはカヤックに比べるとスピードは落ち、
気がつくと、ちーちゃんが乗ったカヤックは我々よりもかなり先に。
ゆっくり漕ぐか、ときどき停まってくれればいいのだけど、
よく考えてみれば、初心者過ぎて、そういうこともできなかったのかもしれません。

ともあれ、安全度が高い川とはいえ、初心者なのにひとりで先に行くと危ないよ、
などと説明しなくてはいけなかったのですが‥‥。
漕ぎ始めて30分ほど経ったころ、前方を見ると、なぜかひっくり返ったカヤックが。
それが冒頭の写真なのです。

みんなで追いつき、レスキュー開始。
といいつつも、僕は面白がって写真を撮るばかり。
こういうときは本職のオオウチくんに任せるのが、いちばん安全なのですから。
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小さなプレイボートに、ちーちゃんをつかまらせ、カヤックごと牽引。

そのまま河原まで引っ張っていくオオウチくん。頼りになる男だね。
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この後、無事に上陸。
ちーちゃんはジャケットの下にウェットスーツを着ていたとはいえ、
水温の低さは嫌になるほど。いやはや、気の毒ですね。それも昨年に引き続き。
しかも、こんなブログで紹介されちゃうし。

上陸したのはいいけれど、問題はこれで終わりません。
ちーちゃんは転覆したときにパドルから手を離してしまい、
パドルが行方不明になってしまったんです。
パドルが流れたのではないかと、オオウチくんはひとり下流へ探しにいき、
僕たちはどこかに引っかかっているのではないかと、岸辺をチェックしました。
すると、川の中に倒れこんでいる竹にパドルが引っかかっているのを発見。
流れがけっこうある場所で、竹がフネに引っかかると危ない場所でしたが、
ツッチーがパックラフトで回収に出て行きました。
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右のほうに小さく見える赤いフネを漕いでいるのが、ツッチー。
その姿をヤーマンが眺めています。
ツッチーが失敗したら、次にヤーマンが出て行くために、待機しているのでした。

しかし‥‥。
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パドルはガッチリと竹のなかにはまり込み、
それを力ずくで取ろうとしているしているうちに、ツッチーまで沈。
だから、赤いパックラフトが竹の裏で直立しているんです。
この難しい状況では、失敗も仕方ないですね。

本人は再び乗艇し、僕たちの元へ戻ってきましたが、いまだパドルは川の中。
ヤーマンは取りに出るのをやめてしまい、
僕らはオオウチくんが戻ってくるのを待ちました。
こういうときは、技術が高い人に任せるのが、間違いない方法。
いやホントにいいんですよ、できる男がいると。
だから僕はハナから回収しに出ようなんて思いもせず、ラクをさせてもらいます。

というわけで、オオウチくんがパドル目指して出艇。
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みんなの期待が背中から伝わってきますね。

流れのなか、倒れこんだ竹からパドルを引っこ抜くオオウチくん。
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しかし次の瞬間、あのオオウチくんが、まさかの沈。
一瞬、黄色いカヤックの船底しか見えない状態に。
だけど、そのまま簡単にロールで体勢を立て直し、
なにごともなかったように、再び水面へ。
しかもキッチリ、ちーちゃんのパドルまで手に持っていたのでした。
本人はどういう状況であれ、沈をするのはカッコ悪いと思っているようですが、
ハタから見ていると、「さすが」というしかないカッコよさであります。

気を取り直して、再び出発。
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ツッチー、オオウチくんは水の中に一度は浸かっているけれど、
防水性のウェアをしっかり着ていたので、あまり寒くはない様子。
ウェットのみのちーちゃんもそれほどは凍えていないようで、
僕らはゆったりと遊びながら川を下っていきました。

夕方前に目的地に到着。
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まだ漕ぎ足りなくて、みんな他の人のフネを借りて、
キャンプ地の前でも遊んでいました。
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その後、薪となるものを周囲から集め、
出発地点に置いてきたlクルマを回収し、やっと焚き火で夜メシという時間に。
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写真を撮り忘れたけれど、今回もナベ。
作るのが簡単で、確実に体が温まり、焚き火との相性もよし。
だから、川の料理はいつも同じなんです。
以前の川旅のとき、僕は1週間ずっとナベを食い続けたことがあります。
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ナベを食い終わっても、ベーコンを焙ったり、シシャモを焼いたりして、
酒を飲み続けるのみ。

この日は風もあまりなく、焚き火の熱がしっかりと体に伝わってきました。

しかし、遠くにおいてあったパックラフトを見ると、こんな状態に。
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いつのまにか気温は0℃近くになり、霜が下りてガリガリに。
この場所まで持ってきておいたクルマも真っ白になってしまいました。

2日間徹夜をしていながらも23時くらいまで飲み食いしていた僕は、
さすがに眠気に襲われてきて、みんなよりも先にテントへ。
ダウン入りのマットと分厚い寝袋の心地よさに、そのまま意識を失いました。

翌朝。
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いや、気づくと「昼」。
なんと僕は13時間近くも寝続けていたようで、すでに時間は12時過ぎ。
仕事があるオオウチくんは朝のうちに帰っており、
残りの3人が焚き火を囲んでいました。

僕のせいで出発できず、朝から時間をつぶしていたのだな、と
申し訳なく思っていたのですが、みんなもけっこうゆっくり起きだしていたようで。
パックラフトのお試しも完了したし、この日は天気が下り坂ということもあり、
なんとなく「もうこれで終わりにしてもいいのでは?」という雰囲気に。

そんなわけで2日目は漕ぐこともなく、このまま終了。
なんだか山と比べると、川の旅はいつもダラダラです。
確実に自力で下山しなければならない山の緊張感とは違い、
川は適当なところで切り上げて上陸できるし、人家は近くにあるし、
計画の変更もラクなもの。食糧や装備もたっぷり持てるんですから。
こういうユルい感じがまたいいんです。
いつも山ばかりに行っている反動なのかもしれないけれど。

ともあれ、これで全然漕げなかった気田川の悔しさは一掃され、 かなりの満足感。
山もいいけど、川や海もすばらしいものです。

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2011年12月26日 (月)

『マウンテン・ギア ブランド大全』発売中

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年末になって、こんなムックが発売されました。
その名も『マウンテン・ギア ブランド大全』。
僕の雑誌系の仕事としては、これが最後の今年発売のものです。
しかしまあ、この仕事は年末ということもあってバタバタで、
もうちょっと時間をかけて作りたかったな。

僕が担当したのは、全部で185ブランド紹介しているなかの、11ブランド。
それを細かく書いても仕方ないので、思い切って省略。
とはいえ、少しは説明しておくと、
日本の会社でいえば、パタゴニア、モンベル、ゴールドウインで扱っているもの。
大きいものは2ページ、中くらいは1ページ、小さいものは1/2ページで、
その歴史やキーとなるアイテムが紹介されてます。

値段は1365円と、けっこう高いので、まずは書店でご確認を。

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2011年12月22日 (木)

写真家・小林紀晴さんと、NHK紅白歌合戦(追記、さらに追記あり)

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                                         撮影:小林紀晴

僕がまだ出版社の会社員時代からのお付き合いで、今も仕事をお願いしたり、
友達付き合いをさせてもらっている写真家に、小林紀晴さんがおります。
ベストセラーになったデビュー作の『アジアン・ジャパニーズ」以降、
たくさんの著書/写真集を発表しているので、ファンの方も多いかと思います。

ちなみに、僕がとくに好きな小林さんの本は、『写真学生』と『HOMELAND』。
アウトドア的な仕事では、数年前に「BE-PAL」で
野田知佑さんのロングインタビューの写真を撮ってもらったこともあり、
2年前の『PEAKS』創刊号では、小林さんの写真に僕が文章をつけ、
2人でプライベートで登った冬の八ヶ岳の話を書いたりもしています。

その小林さんが大震災以来、撮影し続けていたのが、上のような写真。
「ハッピーバースデイ 3.11
          ~あの日被災地で生まれた11人の子どもたちと家族の物語~」
というタイトルで写真展も行っており、僕も拝見してきました。

これがまあ「すばらしい」の一言なんですね。
あの3月11日に、被災地で生まれた赤ちゃんと親の写真を記録に残しており、
とても前向きになれて、うれしくなる作品なのです。

震災以降、被災地への同情も共感もなく、カッコばかりつけていて、
見るだけで吐き気がしてくるような写真を撮るカメラマンの作品を
いくつものメディアで見てきて、ホトホト嫌になってしまいました。
その点、小林さんの写真は愛情にあふれていて、希望があふれてくるんですよ。
地震の記録は報道写真に勝るものはないと思っていましたが、
こういう写真を残してくれる人がいて、本当によかった。
しかも、自分が人柄までよく知っている写真家だから、なおのことうれしくて。

この小林さんの写真、みなさんにも見てもらいたいのですが、
じつは10月中に写真展は終了してしまっているのが問題で‥‥。

だけど数日前、ひさしぶりに小林さんとメシを食い、よい情報を入手してきました。
このような子どもたちの写真が、テレビで見られるんです。
しかも、大晦日の国民行事、NHKの「紅白歌合戦」で。

なんでも、紅白歌合戦の「東北応援企画」の第一弾らしく、
赤組の司会でもある女優の井上真央さんが、僕の地元でもある
宮城県の被災者の家を訪ねるコーナーが設けられているらしいのですが、
その被災者というのが3月11日誕生の子どもを持つ、小林さん撮影の家族。
井上さんの訪問の様子に加えて、
小林さんの写真は別途、出演者のどなたかが歌うバックに、
スライドショー的な感じで紹介される予定とのこと。
小林さんの赤ちゃんと家族の写真、本当にすばらしいので、
ぜひとも見てもらいたいと思います。

そういえば、東京では終わってしまった写真展ですが、
仙台では来年、「富士フィルムフォトサロン」で改めて開催されるそうです。
今のところフォトサロンのHPに情報はアップされてないようで、正確な時期は不明。
テレビで小林さんの写真を見られるということを、ここまで書いておいてなんですが、
オリジナルのプリントの美しさにはかなわないので、
仙台付近に住んでいる方は、見に行ってみてください。

それにしても、ここ数年、チラリとも見ていなかった紅白歌合戦。
だけど、今年だけはしっかり見ようと思っています。

※追記
仙台での写真展の日時が決まったそうです。
●2012年2月2日~7日/富士フィルムフォトサロン仙台
初日は小林さんも会場にいらしゃるそうなので、
直接お話をするチャンスですよ。
仙台付近にお住まいの方は、ぜひ初日狙いで。

もうひとつ、大事な情報を書き忘れていました。
今回の写真をもとに、写真集も出版されるそうです。
3月11日の前、とのことなので、チェックしていてください。

※さらに追記
ユニセフの特設サイト「ハッピーバースデイ 3.11」でも
小林さんの写真が見られます。現在は東京・高輪のユニセフハウスで
写真展が行なわれていて、他のいろいろな情報も公開されていますよ。

 

 

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2011年12月19日 (月)

『みんなの山道具』発売中

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『みんなの山道具』というムックが発売されました。
たぶん60人くらいのバックパックの中身が紹介されていますが、
そのなかで僕の装備は6ページ分。
原稿も自分で書いて、詳しく説明しました。

想定としては、「冬の八ヶ岳」。
といっても稜線へ登ったりするのではなく、
美濃戸口あたりから行者小屋付近まで歩いて、雪中テント泊を行う程度。
活躍するのはスノーシューくらいという、
比較的初心者の方でも真似しやすい緩めの山歩きです。
軽さよりも快適度を重視してますが、ピッケルとアイゼンなどを加えれば、
一応、赤岳の山頂にも挑戦できるようなウェアとギアになっております。

しかし今回のような装備、この冬に使うことがあるだろうか‥‥。
というのも、今年の冬は書籍の執筆を予定しているため、
山に行くのは最低限にして、できるだけ我慢するつもりなんです。
(仕事という大義名分があれば行くけれど)
だから雪山の装備というのは、いくぶん願望まじりの想定なんですね。

アイテムの撮影はスタジオで行い、
以前このブログで紹介したスタジオ撮影の様子の2カットめになります。

実際のページは以下のような感じ。

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これまでに何度か誌面で紹介したものもありますが、
今回が初お目見えのものもけっこう入っています。

また、このムックには「わが愛しき山道具」というページがあって、
そこに登場する3人分の原稿も書きました。
このページには僕自身も出ていて、私物のプリムス/2243バーナーを紹介しています。
ひとつ白状しておくと、これ、いかにも他の人が
僕に聞いて書いたような原稿になっていますが、実際に書いたのは自分自身。
それを知っていて読むと、なんだかおかしな気分になるかも。
ちなみに、見出しが「25年物の~」となっていますが、正確には26年ものでした‥‥。

そんなわけで興味があれば、詳しい内容は買って読んでみてください。
立ち読みするには、ちょっと文章量が多いかもしれませんよ。

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2011年12月18日 (日)

男4人で橋の下、気田川&狩野川

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11月の終わり、男4人で天竜川の支流、静岡県の気田川に向かいました。
昨年の同じような時期に下ったときに、
キャンプをしたら気持ちがよさそうな河原を数ヵ所発見しており、
今回は川を下りつつ、焚き火&テント泊の夜を楽しむ計画だったんですね。
いや、まあ、それが、しかし‥‥

ちなみに、今回のメンバー紹介
土屋智哉(ツッチー/ハイカーズデポ店主。著書あり)
麻生弘毅(アソー/ライター。著書あり)
・森山伸也(ヤーマン/ライター。いつもの遊び&仕事仲間)
・そして僕(ライター)

平日でも都合がつけられるカタギの仕事ではない面々です。
いや、自分のお店を持っているツッチーだけはマトモかな。
いずれにせよ仕事ではなく遊びでも、平日に動こうと思えば動ける男ばかり。

どうしてこういうメンツなのかというと、きっかけは四国/石鎚山の山歩き
登山口に行く途中で寄った吉野川を見ているうちに、
ツッチー、ヤーマン、僕のあいだで「川も下りたいね」と盛り上がってしまい、
その場で、アラスカ・マッケンジー川の本を出版したばかりのアソーに電話。
ほとんどその場で日程と場所を決めてしまったのでありました。

さて、こちらは早朝に家を出て、途中で立ち寄ったPAから撮った富士山、
そして右に愛鷹連峰という風景。
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愛鷹連峰は今年の1月にひとりで歩きに行った山ですが、
この時点では、今年はまだ雪が積もっていないようでした。

大量の食材をスーパーで買出し、気田川のさらに支流である熊切川に到着。
しかし‥‥、ものの見事に、川の水は濁流に。
水が透明で美しかった昨年とはえらい違いです。
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じつはここまでクルマで走ってくる途中からも、
このグレーの濁りは目に入っていましたが、
実際に目の当たりにしてしまうと、がっかりもいいところ。
昨年はあんなにきれいだったのに。
なんでも秋の台風で周囲の山や崖がものすごく崩れ、
その影響でこんなに荒れ果ててしまったのだとか。
たしかにここに至る道中でもデカい杉の木が恐ろしいほど倒れていて、
台風のすさまじさを感じました。

呆然としながら、河原を歩く我々。

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仕事でもないので下調べをみんな怠っており、こんな事態になってしまいました。
本当はこの日のうちに漕ぎ出す予定でしたが、
この濁りでは隠れ岩がどこにあるのかすら見当がつかず、
そもそも気持ちがよい川下りなぞできるはずもなく‥‥。
しかし、いまさら計画を変更して違う川に移動するほどの時間もないし、
小雨が降っていたこともあり、この日の行動はさっさと終わりにして、
橋の下にテントを張り、メシでも食いながら明日からの予定を考えることに。
で、冒頭の写真のような味気ないキャンプが行なわれたのでした。

夜になると風が強くなり、ビールの缶が飛ばされて、カランカラン。
物悲しい音が聞こえます。そんな音を聞きながらと眠ると、翌朝。
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晴れてはいますが、濁りが取れるわけもなく、恨めしく川面を眺めるばかり。
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ああ、ホントにドロドロですよ。
やはり僕たちは気田川をあきらめて、どこかへ移動することに。
しかし、僕たちは移動すればいいだけですが、地元の人は大変です。
今年は紀伊半島の熊野川あたりも台風によって被災しましたが、
日本中、荒れてしまった川が多いようです。

それにしても、どこに移動すればいいのか。
天竜川の本流をチェックしたり、長野の川なども考えましたが、
結局思い切って、川ではなく、西伊豆の海に転進することにしました。

東名高速道路にのって、PAで休憩。再び富士山と愛鷹連峰が見えます。
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おや、富士山の様子が昨日とはぜんぜん違うような。
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一晩のうちに雪が積もってしまったようで、このような光景に。
美しさが数倍パワーアップ。
下の写真は昨日の富士山なのですが、ぜんぜん違いますね。Rimg0433a

熊切川の橋の下で強烈に吹いていた風は、海辺に出ても変わらず。
晴れてはいるけれど、強さはもっと増していました。
しかも西伊豆に行こうとしているのに、風をもろに受ける西風。
この風の中でカヤックを漕ぐのは不可能ではないのか?
しかもツッチーは、パックラフトというインフレータブルのフネ。
じつはこのパックラフトを借りて乗ってみることも、この旅の目的だったのですが、
こいつは風にはめっぽう弱いんです。

そこで、アソーが知り合いのシーカヤックガイドさんに電話してみたところ、
「今年いちばんの西風。カヤックでも漕ぐのは無理」という情報が。

この時点で、この日も漕ぎ出せないことを悟った僕たちは、
なんとか海岸でのキャンプだけでも行ないたいと思いました。
だが、これほどの風を避けてキャンプができる海岸は、
西伊豆にはないだろうというのが、ガイドさんの話。
我々はなにをやってもうまくいかず、もう絶望的です。

この時点で昼過ぎなっており、僕たちは沼津漁港に行って、
とりあえずメシを食い、作戦の練り直しをすることにしました。
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強風のなかをウロウロ。
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13時を過ぎており、すでに閉まっているお店ばかりでしたが、
なんとか丼ものを扱っている店に入り、ネギトロ丼なんかをいただきました。

もはや漕ぐどころではなく、とりあえずこの日に寝る場所を探すのが
目先の目的となった我々は、伊豆半島の根本を流れる狩野川へ。
海辺よりも河原のほうが、風を避けやすいという判断でした。
しかし、いったん修善寺あたりまで南下してもよい場所が見つからず、、
再び北上して土手を走ってみるなど迷走を極めます。
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最終的にはクライミングで有名な城山(上の写真)に近い、とある橋の下へ。
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今回、日程は3泊4日を予定していましたが、
この時点で「今回、いまさらもう漕ぐことはないだろう」とみんな思っており、
2泊3日で帰宅することが決定。
1日早く帰るために用意しておいた食材が余り、野菜はともかく
日もちしないものをせっせと食わねばならなくなってしまいました。

3日目の朝。
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気持ちのよい河原でテントを張って過ごす数日になるはすだったのに、
なぜかこの日も目を覚ましたのは、無粋な橋の下。

この日はもう帰るだけなので、いつまでも僕は寝ていましたが、
他のみんなは早めに起きていた模様。
地元のおじさんと話す声や、焚き火で食事を作る音が僕のテントまで聞こえました。
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僕もやっと起きだしてみんなのもとに行くと、
焚き火の上には「食材を食いつくそう」という意思を感じる
たっぷりのうどんと、そしてなぜか鮎の姿が! Rimg0470a
早朝から釣りに来ていた地元のおじさんが
立派な落ち鮎を10匹近く、分けてくれたらしいんです。

見れば、僕たちがテントを張った橋の下の真ん前で、釣りをしている人が数人。
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この後もさらに鮎をいただいてしまい、
僕たちは思いがけないご馳走をたらふく食ってしまいました。

考えてみれば、平日の朝からいい歳をした男が焚き火をしながら
ぼんやりとたたずんでいるのですから、怪しさ満点。
だけど、連日の焚き火で汚れ、かわいそうになるほどみすぼらしく、
せっかく釣った鮎をあげたくなったのかもしれません。
それにしても、狩野川の釣り師は親切ですね。
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僕たちはいただいた鮎を焼きながら、
「酔いがさめてから帰ろうか」と、朝から酒を飲み始め、昼過ぎまでこの河原に滞在。
その後、勢いでホーボージュンさんの家に遊びに行くなどテキトウに行動して、
橋の下に寝泊りした2泊3日のよくわからない旅を終えました。

だけど、おさまりがつかないのが、川を下りたいという気持ち。
なんとか年内にリベンジを果たそうと、新たな計画を立て、
次は1泊2日でよいから、確実に川を下ろうと決めたのでした。
いやはや。

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2011年12月17日 (土)

『PEAKS 1月号』発売中

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もう一昨日になりますが、『PEAKS 1月号』が発売になりました。

大特集は「読者と山旅」。
僕は北アルプス・南岳~槍ヶ岳「ソロ合宿」というものに
“案内人”なる形で参加しております。
ここでも紹介しましたが、取材は8月だったので、だいぶ懐かしい感じですね。
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上の写真は僕といっしょに歩いた3名の読者のみなさん。
実際の山行中の雰囲気は雑誌でご覧ください。

山行のルポ6ページは僕が書いたのではなく、編集部が担当。
その代わり、そのあとに僕が山行中に行なった「アドバイス」を
誌上で再現したページをくっつけてあります。これは4ページ。
わりと基本的な内容ですが、応用的なものも含まれ、
少しは役に立つのではないかと思いますよ。

そのほかには、連載気味に進めている「マウンテンギア研究所」で
“インサレーション”について8ページ。
つまり、ダウンや化繊のジャケットやパンツの話です。
これから新しいものを買おうと思っている方は、見てみてください。
さらにモンベルのウェアを使って説明している
「ゴアテックス」についても2ページ書いております。

この号には付録で小さな「プランニングノート」も付いています。
僕は昨年、北アルプスの雲ノ平周辺の紹介を書きましたが、
今回はその部分をよりわかりやすく手直しし、
ついでに、他の方が書いた他の北アルプスの山域についてもチェックし、
間違いがある部分について直してもらっています。
内容は丹沢エリアが追加された以外は
昨年とあまり変わらないのですが、より正確になって使いやすくなっています。

そんなわけで『PEAKS 1月号』、書店でぜひ手に取ってみてください。

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2011年12月10日 (土)

『ビーパル1月号』発売中

Bepala
『ビーパル1月号』が発売になりました。
大特集は「今年売れた野外道具の人気モノ」。
ギアの種類のカテゴリーごとに何人ものライターで分担して、
商品のリサーチとセレクトを行ないました。
通常のカタログっぽい特集だと自分の目線で商品を選ぶことが多いのですが、
今回は自分の基準ではなく、客観的に「売れたもの」ということです。

とはいえ、震災のために「店頭にあるものは全部売れる」という特殊な状況があったり、
裏テーマ的に「比較的最近発売されたもの」という基準を作ったりと、
単純に数が売れたもののみを紹介しているわけでもありません。
そのあたりはアイテムや担当ライターによっても異なるのですが、
ともあれ今年とくに人気があったものが選ばれていることは間違いないです。

で、僕が担当したのは「テント」「バーナー」「ランタン」の3種で、計6ページ。
さらに、特集の最後ではそれらのページで紹介したもののなかで、
自分目線で「いちばんよいと思ったもの」で、簡単にコメントを加えています。

具体的には
●テント → ライペン/ドマドームライト2
●バーナー → プリムス/ウルトラスパイダーストーブ
●ランタン → ハイギア/スマートライト
というところ。あくまでも今回紹介したもののなかからのセレクトですが、
バーナーとテントは実際に自分も購入して使っていて
そのよさを知ってますからね。
ランタンは山に持っていくようなタイプとは少々違うのですが、
ハンドルを巻いて充電でき、しかもデザイン的にもかわいらしいので、
いずれ手に入れようと思っているもの。

そんなわけで、書店で誌面を見ていただいて、面白そうだと感じたら、
ぜひともご購入していただきたいと思います。

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2011年12月 7日 (水)

ひと月に8回、スタジオ撮影

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晩秋~初冬は、山取材に行くには中途半端な時期でもあり
時間にちょっと余裕がありすぎるなあ‥‥などと思っていましたが、
意外と働いていたようでもありました。
数えてみたら、この1ヵ月ほどでスタジオ撮影をしていた日数は、8日間。
時間の長短はあるけれど、もちろんすべて山/アウトドア関係。
そのスタジオ撮影の成果を雑誌のページにすべく、現在原稿を書いているところです。

上の写真は某出版社の地下スタジオで、ここに入ったのは3月以来。
あの3月11日の大地震のとき、僕はここで撮影していたのです。
当時の自分のブログを読み返すと、いまでも気が重くなってきます。

さて、気を取り直して、次の写真。
近いうちに発売されるムックのために行なった、僕の山装備(私物)の撮影。
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このマックパックのバックパック、これまでに何度撮影したことか。
間違いなく、日本ではいちばん撮影に使われているマックパック製品で、
おそらく世界でもトップではないでしょうか。
今年も新しいモデルを買って使い始めましたが、
僕のいちばんのお気に入りは、この“グリセード”という数年前のモデルです。
でも、新モデルも背負いやすかったし、他メーカーのものでもお気に入りがあるので、
次の私物紹介のときは違うものを使うかもしれません。

発売がまだ先の雑誌なので、あえて少々不鮮明なカットを。
といっても、これだけではなんの特集かもわからないでしょうけれど。
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男性は、僕が会社員(出版社)時代によく仕事をしていた元モデル。
今はモデル業ではないのだけど、10年ぶりくらいで仕事をお願いしてみました。
ともあれ、さすがにカッコいいし、個人的にもひさしぶりに会えて、非常に満足。

このなかで、あとは発売を待つだけのものは、たった1つだけ。
原稿をこれから書かなくてはいけないうえに、
今年の撮影の予定は、まだ2~3回残ってます。
すべて美しく、かつ滞りなく終わらせて、よい年末を迎えたいもの。

というわけで、原稿書きの気分転換のための、ブログのアップでした。

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2011年12月 5日 (月)

北アルプス/穂高連峰・ひとり歩き(後編)

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穂高連峰の続きさらにその続きの、これが最後です。
上の写真は、後述する「屏風の耳」から撮影した涸沢です。

さて、涸沢で休憩したのち、僕は横尾へは向かわずにパノラマコースへ。
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前に来たときは、こんな注意はなかったのですが、
今はどうも危険な道になっているようです。
とはいえ、写真の文字(岩稜登攀経験者以外~)を読めばわかるように、
涸沢岳~北穂高岳のあいだの危険地帯を歩くような人には大丈夫みたいで。

実際、足を踏み入れてみると、このような感じ。
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たしかに崩れている場所が数ヵ所ありますが、普通に歩く分には支障ありません。

このパノラマコースのお目当ては、下の写真で尖っている部分、「屏風の頭」。
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クライマーには超有名な屏風岩のいちばん上の部分です。
「屏風の頭」のすぐ手前の「屏風の耳」までは、
パノラマコースの途中から登山道がつけられていて、わりと登りやすいんです。

前穂高岳の北尾根(の低い場所)まで登っていくと、反対側には上高地。
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今日は、いずれあそこまで下りたうえで、バスターミナルまで歩かねばなりません。

振り返ると、左に北穂高岳、右の奥に槍ヶ岳。
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2時間半ほど前には、北穂の山頂にいたはずなのですが、
いまや涸沢を隔てて、逆側の尾根にいるわけです。

屏風の耳への分岐に到着。
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バックパックはここにデポし、身軽になって再出発します。

次第に近づいてくる屏風の耳。
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この途中にある「賽の河原」にも登ってみました。

あっというまに、屏風の耳に到着。ここまでくると、視界はほぼ360度。
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涸沢の上にぐるりとそびえているのは、昨日、今日と歩いてきた穂高連峰。
左から、前穂、奥穂、北穂の各山々です。
僕が今回持っていったカメラでは、この程度しか引いて撮れませんでしたが、
実際はもっと左右に広がっていて、すばらしくよく見えます。

東には常念岳。昨年の5月に登ったけれど、今年は行かずじまい。
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常念岳の南には、昨年の同じような時期に登った蝶ヶ岳
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ちなみに、上の常念岳、蝶ヶ岳の2枚の写真はパノラマ的につながります。
本当は少しずれているけど。

再び分岐まで戻り、またパノラマコースから奥又白谷へ。
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他の登山者は、このパノラマコースでひとり会っただけ。
昨日もひとりだけだったので、2日で計2名(上高地は除く)。
ほとんど誰にも会わない秋の山旅になりました。

奥又白谷に到着し、中畠新道への分岐を上高地側へ。
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途中の森林帯のなかには、このようなケルンと碑があります。
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なんのための碑なのかは、上の写真の文字を読んでもらえればわかるでしょう。
帽子を脱いで手を合わせました。

標高をさらに下げていくと、次第に人工的に平らな道になってきて、
最後には完全な林道に。上高地の右岸側にはこのように立派な道があることは、
意外と知られていませんが、関係者のクルマは入れるようになっています。
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林道をいくらか歩いていくと、新村橋。
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長い長い吊橋。こっちの道はマイナーなので、同じ吊橋であっても
横尾のほうに比べると、歩く人は数十分の1以下でしょうね。

新村橋を渡ると、いつもの上高地の登山道というか遊歩道に。その後、徳沢へ。
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徳沢のキャンプ場には、ひとつとしてテントが張られていませんでした。

少し進んでから来た方向を眺めると、先ほどまでいた屏風の耳が。
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今日の僕は、こんもりした頂上の左下の鞍部にバックパックをデポし、
あの高い部分まで往復したことになります。

今回の山旅も、もうすぐ終わり。明神から見る、明神岳。
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「前編」で撮影した角度からは、ほとんど反対になりますね。

そんなこんなで、上高地に到着。
河童橋のあたりから、今回の登りはじめであった
岳沢の写真を撮影して、今回の山歩きは終了しました。
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岳沢~前穂高岳~奥穂高岳~涸沢岳~北穂高岳~涸沢~屏風の耳~
奥又白沢~徳沢~上高地と、1泊2日だけなのに、けっこうよく歩いたものです。

今年の北アルプスにはなかなか雪が積もらないので、
もう一度、積雪前の北アルプスに行こうと思っていましたが、
予定日が悪天候だったり、仕事の都合がつかなかったり。
今年の無雪期の北アルプスは、これにておしまい。寂しいな‥‥。

来年出版する「北アルプス」をテーマにした書籍のため、
ルートの再調査を兼ねて、例年以上に小刻みに登山を重ねていた今年。
もうちょっと歩きたかった場所はありますが、ほぼ目的は達せられたように思います。
あとは原稿を書くときに、どう作業を進めていくか。 う~ん、難しい。

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2011年12月 3日 (土)

北アルプス/穂高連峰・ひとり歩き(中編)

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穂高連峰・ひとり旅、前回の続きです。

小雨が降るなかで眠りに落ちた僕ですが、
早朝に起きてテントのなかでウダウダしていると、日の出の気配。
本日はしっかり晴れてくれて、前日はまったく見えなかった前穂高方面が
美しく目の前に広がっていました。

さっさと具もないラーメンを食い、テントを撤収すると涸沢岳へ。
すると、西には僕の愛する笠ヶ岳も見えていて、うれしい限り。
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昨年は8月に歩いたけれど、今年は行かなかったな。少し心残り。

今回のバックパックは、このあいだの蓮華岳と同じグレゴリーのセラック45。
膝の負担を減らすために荷物を減らしていますが、
これでも約-18℃まで対応する、ぶ厚い寝袋が入っていました。
正直なところ、かなりオーバースペック。
詳細は書けないのですが、来年に発売される新製品を借り、試してみたからです。
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それにしても同行者がいないひとり山行だと、
相棒代わりにバックパックの写真を撮りがちです。

南には昨日歩いたはずだけど、なにも見えなかった奥穂高岳やジャンダルム。
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穂高岳山荘も鞍部に見えてますね。

涸沢岳からは北穂高岳へと縦走。
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北アルプス屈指の難所のひとつなので、こんな岩場ばかり。

しかし、ほぼ完全に乾燥しているので、注意して歩いていればスリップの心配はなし。
昨日の雨が氷結しなくて、本当によかったです。
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場合によっては、このルートは歩けないかもしれないと思っていたけれど、
こうなると適度な緊張感が楽しいだけ。

見渡す限り誰もおらず、風の音と、時折起きる落石の音のみ。
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乾燥しているとはいえ、日陰にはわずかに氷もあり、
華奢なブーツでは歩きにくかったでしょう。
これらの写真を見てもらえばわかることですがアイゼンは完璧に不要でした。

左の槍ヶ岳から、南岳と中央の大キレットを経て、右の北穂高へ至る稜線。
Img_4918a 
ここも山好きには憧れの難ルート。
以前、南岳から大キレットに向かうおじさんと話したとき、
その人は「大キレットに挑戦できるなら、もう死んでもいい」などと、
冗談にもならないことを言っていたっけ。

上の写真と似ていますが、もう少し寄ったカット。
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右側で丸みを帯びた山が南岳。
8月にはその手前にある岩場から、大キレットを眺めました
つまり、ほぼ反対側。そのときの写真と比較してもらうと面白いかも。

まだまだ続く険しい岩場。
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よく見ると、中央の日陰には白い丸の目印が付いています。
遠くから見ると、まさかあの場所を歩けるとは思えないような場所ですね。

再び角度を変えて、前穂高岳。
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この平らな岩の上に立ち、前穂をバックに撮影すれば、
いかにも山岳雑誌らしいカッコよさげな表紙カットができると思うのですが。
関係各位の方々、来年あたりにいかがでしょう?

険しい岩場といってもスムーズに歩けたため、2時間もせずに北穂高山頂へ到着。
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山頂直下の北穂高山荘でも、小屋じまいの準備をしていました。

小屋の前までまわりこみ、至近距離から大キレットを撮影しようと思いましたが‥‥。
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急に白い雲が西から流れ込んできて、この程度の写真しか撮れませんでした。
前に大キレットを歩いたときにも撮影したことがあるので、まあいいか。

北穂から標高を下げていくと、涸沢ヒュッテとテント場が次第に大きくなっていきます。
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見たところ、テントは2張りのみ。
じつは朝方、僕がテントを張っていた場所からも涸沢を確認できましたが、
2張りかどうかはともかく、たしかにテントはほとんど張られていませんでした。
いや~、それにしてもこの有名な涸沢で2張りだけとは。
この日は平日の月曜日とはいえ、
夏だったら週末の休みに1日加えて月曜日まで山行を楽しむ人がけっこうおり、
通常はそこそこテントの数はあるはずなんですが。
やはり10月の終わりともなると、寂しい感じです。

ちなみに、このときから2週間前にあたる3連休のときに、
涸沢に張られたテントの数は、涸沢の歴史で最高となる1200張りだったとか。
涸沢のみならず北アルプスの歴史でも間違いなく第一位の記録でしょうね。
それなのに、半月も経つと数百分の1になってしまうのです。

そのまま急斜面を下りていき、涸沢に到着。
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僕はここでクルミパン、餡子がたっぷり入った饅頭という行動食を食い、しばし休憩。
その後、一般的な横尾谷ルートではなく、
パノラマコースを使って上高地へと向かい始めました。
(まだ続く)

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