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2011年12月 3日 (土)

北アルプス/穂高連峰・ひとり歩き(中編)

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穂高連峰・ひとり旅、前回の続きです。

小雨が降るなかで眠りに落ちた僕ですが、
早朝に起きてテントのなかでウダウダしていると、日の出の気配。
本日はしっかり晴れてくれて、前日はまったく見えなかった前穂高方面が
美しく目の前に広がっていました。

さっさと具もないラーメンを食い、テントを撤収すると涸沢岳へ。
すると、西には僕の愛する笠ヶ岳も見えていて、うれしい限り。
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昨年は8月に歩いたけれど、今年は行かなかったな。少し心残り。

今回のバックパックは、このあいだの蓮華岳と同じグレゴリーのセラック45。
膝の負担を減らすために荷物を減らしていますが、
これでも約-18℃まで対応する、ぶ厚い寝袋が入っていました。
正直なところ、かなりオーバースペック。
詳細は書けないのですが、来年に発売される新製品を借り、試してみたからです。
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それにしても同行者がいないひとり山行だと、
相棒代わりにバックパックの写真を撮りがちです。

南には昨日歩いたはずだけど、なにも見えなかった奥穂高岳やジャンダルム。
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穂高岳山荘も鞍部に見えてますね。

涸沢岳からは北穂高岳へと縦走。
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北アルプス屈指の難所のひとつなので、こんな岩場ばかり。

しかし、ほぼ完全に乾燥しているので、注意して歩いていればスリップの心配はなし。
昨日の雨が氷結しなくて、本当によかったです。
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場合によっては、このルートは歩けないかもしれないと思っていたけれど、
こうなると適度な緊張感が楽しいだけ。

見渡す限り誰もおらず、風の音と、時折起きる落石の音のみ。
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乾燥しているとはいえ、日陰にはわずかに氷もあり、
華奢なブーツでは歩きにくかったでしょう。
これらの写真を見てもらえばわかることですがアイゼンは完璧に不要でした。

左の槍ヶ岳から、南岳と中央の大キレットを経て、右の北穂高へ至る稜線。
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ここも山好きには憧れの難ルート。
以前、南岳から大キレットに向かうおじさんと話したとき、
その人は「大キレットに挑戦できるなら、もう死んでもいい」などと、
冗談にもならないことを言っていたっけ。

上の写真と似ていますが、もう少し寄ったカット。
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右側で丸みを帯びた山が南岳。
8月にはその手前にある岩場から、大キレットを眺めました
つまり、ほぼ反対側。そのときの写真と比較してもらうと面白いかも。

まだまだ続く険しい岩場。
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よく見ると、中央の日陰には白い丸の目印が付いています。
遠くから見ると、まさかあの場所を歩けるとは思えないような場所ですね。

再び角度を変えて、前穂高岳。
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この平らな岩の上に立ち、前穂をバックに撮影すれば、
いかにも山岳雑誌らしいカッコよさげな表紙カットができると思うのですが。
関係各位の方々、来年あたりにいかがでしょう?

険しい岩場といってもスムーズに歩けたため、2時間もせずに北穂高山頂へ到着。
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山頂直下の北穂高山荘でも、小屋じまいの準備をしていました。

小屋の前までまわりこみ、至近距離から大キレットを撮影しようと思いましたが‥‥。
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急に白い雲が西から流れ込んできて、この程度の写真しか撮れませんでした。
前に大キレットを歩いたときにも撮影したことがあるので、まあいいか。

北穂から標高を下げていくと、涸沢ヒュッテとテント場が次第に大きくなっていきます。
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見たところ、テントは2張りのみ。
じつは朝方、僕がテントを張っていた場所からも涸沢を確認できましたが、
2張りかどうかはともかく、たしかにテントはほとんど張られていませんでした。
いや~、それにしてもこの有名な涸沢で2張りだけとは。
この日は平日の月曜日とはいえ、
夏だったら週末の休みに1日加えて月曜日まで山行を楽しむ人がけっこうおり、
通常はそこそこテントの数はあるはずなんですが。
やはり10月の終わりともなると、寂しい感じです。

ちなみに、このときから2週間前にあたる3連休のときに、
涸沢に張られたテントの数は、涸沢の歴史で最高となる1200張りだったとか。
涸沢のみならず北アルプスの歴史でも間違いなく第一位の記録でしょうね。
それなのに、半月も経つと数百分の1になってしまうのです。

そのまま急斜面を下りていき、涸沢に到着。
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僕はここでクルミパン、餡子がたっぷり入った饅頭という行動食を食い、しばし休憩。
その後、一般的な横尾谷ルートではなく、
パノラマコースを使って上高地へと向かい始めました。
(まだ続く)

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