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2011年12月 5日 (月)

北アルプス/穂高連峰・ひとり歩き(後編)

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穂高連峰の続きさらにその続きの、これが最後です。
上の写真は、後述する「屏風の耳」から撮影した涸沢です。

さて、涸沢で休憩したのち、僕は横尾へは向かわずにパノラマコースへ。
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前に来たときは、こんな注意はなかったのですが、
今はどうも危険な道になっているようです。
とはいえ、写真の文字(岩稜登攀経験者以外~)を読めばわかるように、
涸沢岳~北穂高岳のあいだの危険地帯を歩くような人には大丈夫みたいで。

実際、足を踏み入れてみると、このような感じ。
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たしかに崩れている場所が数ヵ所ありますが、普通に歩く分には支障ありません。

このパノラマコースのお目当ては、下の写真で尖っている部分、「屏風の頭」。
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クライマーには超有名な屏風岩のいちばん上の部分です。
「屏風の頭」のすぐ手前の「屏風の耳」までは、
パノラマコースの途中から登山道がつけられていて、わりと登りやすいんです。

前穂高岳の北尾根(の低い場所)まで登っていくと、反対側には上高地。
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今日は、いずれあそこまで下りたうえで、バスターミナルまで歩かねばなりません。

振り返ると、左に北穂高岳、右の奥に槍ヶ岳。
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2時間半ほど前には、北穂の山頂にいたはずなのですが、
いまや涸沢を隔てて、逆側の尾根にいるわけです。

屏風の耳への分岐に到着。
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バックパックはここにデポし、身軽になって再出発します。

次第に近づいてくる屏風の耳。
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この途中にある「賽の河原」にも登ってみました。

あっというまに、屏風の耳に到着。ここまでくると、視界はほぼ360度。
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涸沢の上にぐるりとそびえているのは、昨日、今日と歩いてきた穂高連峰。
左から、前穂、奥穂、北穂の各山々です。
僕が今回持っていったカメラでは、この程度しか引いて撮れませんでしたが、
実際はもっと左右に広がっていて、すばらしくよく見えます。

東には常念岳。昨年の5月に登ったけれど、今年は行かずじまい。
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常念岳の南には、昨年の同じような時期に登った蝶ヶ岳
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ちなみに、上の常念岳、蝶ヶ岳の2枚の写真はパノラマ的につながります。
本当は少しずれているけど。

再び分岐まで戻り、またパノラマコースから奥又白谷へ。
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他の登山者は、このパノラマコースでひとり会っただけ。
昨日もひとりだけだったので、2日で計2名(上高地は除く)。
ほとんど誰にも会わない秋の山旅になりました。

奥又白谷に到着し、中畠新道への分岐を上高地側へ。
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途中の森林帯のなかには、このようなケルンと碑があります。
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なんのための碑なのかは、上の写真の文字を読んでもらえればわかるでしょう。
帽子を脱いで手を合わせました。

標高をさらに下げていくと、次第に人工的に平らな道になってきて、
最後には完全な林道に。上高地の右岸側にはこのように立派な道があることは、
意外と知られていませんが、関係者のクルマは入れるようになっています。
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林道をいくらか歩いていくと、新村橋。
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長い長い吊橋。こっちの道はマイナーなので、同じ吊橋であっても
横尾のほうに比べると、歩く人は数十分の1以下でしょうね。

新村橋を渡ると、いつもの上高地の登山道というか遊歩道に。その後、徳沢へ。
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徳沢のキャンプ場には、ひとつとしてテントが張られていませんでした。

少し進んでから来た方向を眺めると、先ほどまでいた屏風の耳が。
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今日の僕は、こんもりした頂上の左下の鞍部にバックパックをデポし、
あの高い部分まで往復したことになります。

今回の山旅も、もうすぐ終わり。明神から見る、明神岳。
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「前編」で撮影した角度からは、ほとんど反対になりますね。

そんなこんなで、上高地に到着。
河童橋のあたりから、今回の登りはじめであった
岳沢の写真を撮影して、今回の山歩きは終了しました。
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岳沢~前穂高岳~奥穂高岳~涸沢岳~北穂高岳~涸沢~屏風の耳~
奥又白沢~徳沢~上高地と、1泊2日だけなのに、けっこうよく歩いたものです。

今年の北アルプスにはなかなか雪が積もらないので、
もう一度、積雪前の北アルプスに行こうと思っていましたが、
予定日が悪天候だったり、仕事の都合がつかなかったり。
今年の無雪期の北アルプスは、これにておしまい。寂しいな‥‥。

来年出版する「北アルプス」をテーマにした書籍のため、
ルートの再調査を兼ねて、例年以上に小刻みに登山を重ねていた今年。
もうちょっと歩きたかった場所はありますが、ほぼ目的は達せられたように思います。
あとは原稿を書くときに、どう作業を進めていくか。 う~ん、難しい。

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コメント

昨年10月の社員旅行は立山-黒部-上高地でしたが、せっかくの機会なのに行けませんでした(庄太郎さんと会えてたかも?一人絶叫したものです)
県外の山へ行く事が難しい私にとって『アルプス』は憧れの山。
下から眺めるだけでも行ってみたい所です。
そんな私にとって楽しみの一つが、庄太郎さんのブログと、地図を照らし合わせて見ること。
ブログでは、詳しい解説と画像つき♪つい時間を忘れて見入ってしまいます。
朝やったら危険なんですが‥案の定、遅刻しそうになりました(普段から早めに出ているので、結果、余裕なんですけどね)

「北アルプス」をテーマにした書籍、今から楽しみにしています♪
デスクワークで、心は癒やされないけど(想いは募るばかりだけど)今は体の休養を兼ねて、ガマンガマンで、大事に大事にしてくださいね。
そしてまた来年のピークには、全開庄太郎さんが、見れることを願っています。

投稿: aiko | 2011年12月 5日 (月) 12時37分

aikoさま

社員旅行が北アルプスとは、面白い会社ですね。
でも参加できなかったとは、かわいそうに。

ブログでは面倒なので地図をつけてないので、
余裕があれば地図といっしょに見てもらえると幸いです。
正直なところ、ブログでは地図をつけるほどの余裕もなくて。
しかし発売予定の書籍には、もちろん地図もつきますよ。
楽しみにしていてください。

投稿: 庄太郎 | 2011年12月 7日 (水) 12時57分

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