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2012年1月20日 (金)

東北の山/仙台・泉ヶ岳

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年末年始を過ごした仙台に、再び行ってきました。
目的は「泉ヶ岳」。
僕が小学生のときに初めて登った山であり、初めてスキーをした山であり、
初めてキャンプをした山であり、小中学校の校歌に歌われている山であります。

この山行の話は、来月発売の『PEAKS』で書くので、ここではごく軽く、簡単に。
大地震のことも含め、地元の山ではいろいろと考えさせられることがあり、
雑誌上ではテイストをかなり変え、気合を入れて、しっかり書かせていただきます。
ちなみに、連載企画『東北の山々』の最終回です。

始発の新幹線で東京から仙台に向かい、カメラマンの後藤匡人くんと合流。
スキー場の駐車場にクルマをとめ、水神コースから山頂へ向かいました。
そんなわけで、今回のブログの写真に写っているのは、すべて後藤くん。
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後藤くんは僕と同じく、東京に住んではいるけれど、宮城県出身。
つまり、宮城県出身者での取材チームなんですね。
昨年の「宮城県石巻高校ワンゲル部夏山合宿」取材でも
僕とカメラマン柏倉陽介くんという同郷コンビを結成しましたが、
東北がらみの仕事のとき、こういう組み合わせは仕事がスムーズです。

このコースを歩くのは、一昨年の秋以来。
そのときも、これと同じような看板の写真を撮った気がします。
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足元に雪が積もっているので、上から目線の写真。
こういう色使いは、真っ白な雪のなかで映えますね。

天気はいまひとつでしたが、ときどき青空も。
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スノーシューをはいて徐々に高度を上げていき、このあたりは「賽の河原」付近。
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ここだけ雪が吹き飛ばされていて、岩が露出しています。
スノーシューのブレードがちょっと邪魔。

撮影しながらゆっくりと登り、約3時間で山頂へ。
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この日は、僕たちの前におそらく1人、そして僕たちの後を5人ほど、
山頂を往復した模様。平日なのにけっこう多い気がします。

ひさびさにはいたスノーシュー。今シーズンは、今回だけだろうな。
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昨年、僕はトレッキングポールを3本も折ったので、
手持ちのなかから使えるパーツを組み合わせ、
スノーバスケットを取り付けて今回は持っていきました。

下山の途中から吹雪。
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水神コースの目印である明治時代の石碑まで戻ってきたときには、
すでに数センチも積もり始めており、
その後はさらに本格的な吹雪になってしまいました。

そんななか、空に向かってカメラをかまえる後藤くん。
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レンズに雪が付着しないかと、少し心配になります。

一昨年前、僕が講話というものをさせてもらった「少年の家」まで戻ると、
先生に率いられた小学生の団体に遭遇。
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みんなものすごく元気で、走るような勢いで雪の道を歩いていきます。
僕たちよりもよほど速く、ドンドン先に行ってしまい、
ついには見えなくなってしまいました。
僕もこんな感じで、子どものころに雪の泉ヶ岳にいったことがあり、
まるで昔の自分を見ているようで、懐かしくなってしまいました。
何十年たっても、泉ヶ岳は仙台市民にとって身近な山なんです。

雪で隠された小川の横には、こんな看板が。
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バーベキューとともに禁止されているのが「いも煮」。
いも煮がバーベキューと同格に扱われているのが、いかにも東北。
僕も子どものころから、何度も河原で焚き火をして、芋煮会をやりました。

スキー場まで戻ると、再び天気は晴れに。
吹雪いているのは標高が高いところだけのようでした。
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遠くに見えるのは太平洋、その手前には仙台の市街地。
角度を変えると、海岸の工場などもよく見えました。
あの海に大津波が起こり、未曾有の災害になってしまったとは‥‥。
いまだ重い気持ちにならざるを得ない風景です。

この後、実家に少しだけ寄り、すぐに仙台駅へ。
せっかくの故郷なのに、日帰りしなければならないのが寂しいですが、
書籍の作業を進めなければならず、仕方ないのでした。
正月に帰省していたばかりなんですけどね。

以前よりもどことなく殺風景な仙台駅。
地震直後、仙台駅のJR関係者がどんなに頑張って復旧に務めようとしたのか、
僕はひとつ、非常によい話を聞いているのですが、
ここで紹介するのは難しいので、いずれ何かに書きたいと思ってます。
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帰りは、初めての「はやぶさ」。なかなか快適でしたよ。

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山(やま)」カテゴリの記事

コメント

泉が岳、、行ってみたい山なのですが、それに近いのですが、、未だに行けてないのです。。
近くの山は何時でも行けると思うからなかなか行けないのでしょうか。
仙台の街一望、、、太平洋まで。。。。
うわ~、綺麗ですねぇ。
自分の小さいときに行ったところに行くと、その頃の事が懐かしく思い出されますよねぇ。
PEAKS『東北の山々』、いよいよ最終回ですねぇ。
泉が岳ですね、とても楽しみにしています。

投稿: 修 | 2012年1月20日 (金) 08時32分

お疲れさまです!

『いも煮会』懐かしいですね!笑
地元いた時は町内行事でよく参加してました☆

露店でよく売ってるジャガバターも家では食べてましたね〜。笑

あっ、イモの話だけになってしまった。。。


投稿: カミナリおやじ | 2012年1月20日 (金) 20時36分

庄太郎さん、こんにちは。いつも雑誌やブログを拝見していろいろお勉強させていただいています。私は登山を始めて3年ほど、昨年末に初めて雪山にチャレンジしました。今年の夏はテント泊に挑戦できたらなぁと思っています。

ところで私は生まれは東京ですが、小学校から高校までを仙台で育ちました。ちょうど先週末に友達に会うために仙台に帰っていたところで、今回の泉ヶ岳の記事を読んですごく懐かしく思いました。「少年の家」、まだあるんですねぇ!そして「いも煮」!「いも煮会」で一番ハズレであろう鍋を持ってくる担当になってしまったことを思い出しました。でも仙台ってやっぱりいい!

今回友達との会話で「そういえば“おもしろ山”行ったよね~」と・・・誰がつけたか知らないけど行けば何かが起こりそうな「おもしろ山」、登山するような山ではなかったと記憶していますが、このなんとも直球で愉快なネーミングを思い出すたびちょっとにやけてしまいます。

泉ヶ岳、私もいつか登ってみたいです。そしていつかどこかのお山で庄太郎さんにお会いできたら嬉しいです。

投稿: boriko | 2012年1月23日 (月) 15時27分

庄太郎さん、こんばんは。
お初になります。
泉がだけがPEAKSに載るんですか。楽しみですね。
訪れる人が多い泉ヶ岳はオールシーズンで楽しめるいい山ですよね。
人が多いので雪のシーズンもなんとなく安心感があります。
最近自作のかんじきでこの辺をうろついています。
山頂までは登り詰めていませんが、スノーハイキングも楽しいいです。

投稿: tohokunok | 2012年1月23日 (月) 20時53分

修さま

泉ヶ岳からの太平洋、条件がよければ、
もっとよく見えるはずなんですけどね。
なんだか以前と同じ気持ちで眺められないのが
少々寂しいのですが。
いずれ泉ヶ岳にも行ってみてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カミナリおやじ様

僕は芋煮会、長いことやってません。
ほとんど同じようなことを、カヤックがらみの
川キャンプでやっているのだけど、
里芋を入れているわけでもなくて。

ああ、懐かしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
borikoさま

面白山には昔、スキー場があって
僕はそこで山スキーの練習をしました。
(今もあるらしいのだけど、営業していないとか)
電車の駅を降りるとすぐにスキー場だったので、
「足」がない高校生には便利だったんですよね。

「面白山」という地名は、僕も興味深く思っていましたが、
これって山の斜「面」が「白」っぽく見えるから、
山の名前が「面白山」になったらしいです。
理由を知ったときは、ちょっとガッカリしつつも、
それなりに面白いと思いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
tohokunokさま

自作のカンジキとは、木製?
そういう試みはいいですね。

PEAKSの原稿は、ブログとはまったく違う雰囲気で
書くつもりなのでお楽しみに。
ブログよりも雑誌の原稿のほうが、
僕の本当の気持ちが出ているはずです。

投稿: 庄太郎 | 2012年1月24日 (火) 13時51分

「おもしろ山」が漢字表記だったとは!

確かにちょっとガッカリしつつも、それなりに面白いですね・・・(^-^;

投稿: boriko | 2012年1月25日 (水) 13時12分

リンクの件了解いたしました
もしご迷惑でしたら失礼しました。

高橋さんは田舎暮らしが似合いそうですね。
最近は田舎のほうの一軒家はかなり値段が下がっているんですよね。

何かございましたらよろしくお願いいたします。
http://resort-bukken.com/

それにしても
「思い出のある地元での取材」とは
まさにぴったりのお仕事なのですね
いも煮が屋外で行われるものだったとは知りませんでした…^^

投稿: 日本マウントWEB事業部 小塩 | 2012年1月25日 (水) 13時29分

自作かんじきは塩ビパイプです。
塩ビは耐候性に富み強度も結構あります。
ホームセンターで簡単に材料入手できるので塩ビにしました。
片足600gです。
ご参考まで。私のかんじきの自作記事です。
http://park1.aeonnet.ne.jp/~jn7rdp/PictureHP/snowshoe.html

投稿: tohokunok | 2012年1月25日 (水) 21時19分

borikoさま

面白山って、駅の名前も面白山高原駅と、
漢字になってますよ。
この名前、興味を持つ人は多いようですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小塩さま

このたびは、こちらこそ失礼しました。

田舎暮らしをするなら、北アルプスの近くが憧れです。
もしくは夏だけなら、北海道の東側。
なにかのときはよろしくお願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
tohokunokさま

かんじき、拝見しましたよ。
なるほど次第に進化しているわけですね。
しかし、楽しんでるなあ。

投稿: 庄太郎 | 2012年1月31日 (火) 00時52分

庄太郎さん、こんばんは。
PEAKS 3月号にて遅ればせながら泉ヶ岳の記事を拝見させていただきました。
何があっても変わらずじっと見守り続ける東北の山々への想い、そこから復興を願うお気持ちが伝わってまいりました。

ちなみに冬の平日でも意外と泉ヶ岳は訪れる方は多いですよ。冬山でも夏山のようにスノーハイクや登山で訪れる方に会ったりします。自衛隊の雪中訓練にもあいます。
なので、私は人も多く安心感があるのでかんじきやアルコールストーブ/五徳/風防などの自作品を雪中で試すのにも泉ヶ岳にお邪魔します。個人的には荒沢自然遊歩道のスノーハイクも楽しんでいます。鳴子方面の奥の細道のスノーハイクも趣きがあります。そのうちおいで下さい。

投稿: tohokunok | 2012年2月17日 (金) 23時18分

tohokunokさま

泉ヶ岳は冬の平日でも登山者が多いんですね。
僕が数年前にスノーシューをしに行ったときは
誰にも会わなかったのですが。
でもあれって、お正月の表コース付近だったからかな。

僕が今、個人的に興味があるのは、
泉ヶ岳と鳴子のちょうど真ん中あたりにある魚取沼。
テツギョがいる沼を見てみたいんです。
残雪期に縦走して行けば面白そうなのですが、
まだまったく調べていないので、よくわかりません。

投稿: 庄太郎 | 2012年2月19日 (日) 18時23分

魚取沼は翁峠の東側の麓の沼です。国道に車を止めて内川沿いの林道をおそらく2〜3時間歩けばたどり着けます。
かつては魚取沼から翁峠への登山道もあったようですが今はやぶの中に埋もれているようです。それでもやぶの中を魚取沼経由で翁峠まで登ってくる強者もいるようですが・・・(私ではないです)。
ちなみに私は翁峠がお気に入りです。風衝草原から翁峠を望む風景がとても好きです。一本の登山道が細く長くゆったりとした翁峠に伸びている様がいいですね。宮城側からは商人沼林道を経由して登るコースしかありませんが、このロングコースが結構楽しいです。

投稿: tohokunok | 2012年2月20日 (月) 01時32分

tohokunokさま

なるほど、いろいろな情報、ありがとうございます。
たしかに魚取沼までは林道歩きがメインで、湖畔に行くにはヤブを漕がないといけないようですね。
翁峠も気持ちがよさそうなので、機会を見て行ってみたいと思います。どこかでテントを張れるといいのだけど。


投稿: 庄太郎 | 2012年2月24日 (金) 00時13分

テント泊ですか。
翁峠は本当に一本道。広めの場所というと・・・
 黒倉山から一旦降ったくるみ平分岐付近が少し広め。
 送電線巡視路の原っぱ。
それとも、山形側に一旦下りハリマ小屋へ行くか・・・。
日帰りしかしたことないので、テント泊という観点で山を見ていないのでピンこなくてよい情報が出せないですね。

山渓3月号も見ました。
黒倉山からゆったりとした翁峠を見ながらの食事はおいしいと思います。
たらふく持ってお出かけください。

投稿: tohokunok | 2012年2月28日 (火) 02時37分

tohokunokさま

そうなんですよ、テント泊をしたいんです。
日帰りできる場所でも、できれば夜を過ごしたくて。

あのあたりならば、保護地区などを避けたうえで、
小型テントで適当にビバークできるのではないかと思います。
実際に行くときは、もっと自分でも調べてみるつもりです。

投稿: 庄太郎 | 2012年2月28日 (火) 15時08分

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