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2012年2月

2012年2月24日 (金)

最近、パラパラと めくっている本(前編)

山にも行かず、街にすらめったに出ず、このところ自宅での仕事ばかり。
「北アルプス」に関する書籍を書いている、というか作っているからなのですが、
本当のところ、もう心身ともに疲弊しております。
予定通りの発売に間に合うのかどうか、ほとんど自信がありませんよ。

そんな日々を送るなか、僕の気晴らしとなっているのが、今回紹介するような山の本。
といっても、じっくり読む余裕はないので、パラパラとめくって眺める程度なのですが。
ついでにいうと、このブログをアップするのも気分転換の一環なので、
非常に適当に書かせてもらいます‥‥。
とくに古い山の本に興味がない方は、スルーしちゃってください。

こちらは昭和29年に発行された「立山・剱・黒部」、
および昭和30年の「上高地・槍・穂高」のガイドブック。
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今から58~59年も前の本だけあって、写真も不鮮明。
おそらく「上高地」の表紙は、もともとカラー写真ですが、
「立山」のほうは、モノクロ写真に着色したものでしょう。
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このようなビジュアル的要素は非常に少なく、ほとんどが文字。
しかし、今はない登山道や山小屋も紹介されていて、
かなり前から北アルプスの歴史を調べ、
知識をつけたいと思っている僕には、ものすごく面白い内容です。
なにしろ、あの黒部ダムができる前どころか、
着工すらされていなかった時代の北アルプスなんですからね。
もちろん今となっては、ガイドブックとしては実用的ではありません。

この2冊は、古本屋で1冊数百円で買えました。
今の本どころか、ウェブ上にも一切ない情報がたっぷり入っているのに、安いなあ。
こういう古書で集めた情報が、これからの自分の仕事の糧となるはず。
うん、きっと。

しかし、こちらはとても高価な本。
現在、例えばアマゾンでは1万円近い値段をつけている『日本山脈縦走』です。
こいつは昭和35年発行なので、今から52年前の本か~。
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内容は、読売新聞社が社業として行なった、「本州の山々をつなぐ大縦走」。
だから、「日本山脈」なんていう、聞いたこともない言葉がタイトルになっているんです。
具体的な内容は、東西2班に分けて、それぞれ45日かけて山の中を歩き、
最後には富士山で合流する、という長大な山行の記録。
当時の新聞には、この本の内容よりも、もっと詳しい話が掲載されていたはずで、
昔の新聞もあさってみたくなります。
自分が生まれる前に、こういうことが行なわれていたとは、スゴいですね。

さて付属の地図によると、この大縦走では下のようなルートをとったようで。
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この本は以前からほしかったのですが、どうしても値段が問題で、躊躇していました。
だけど、意外と安く売っているのを発見し、思い切って購入。
僕は海外のロングトレイルよりも、こんな日本の山の大縦走のほうに興味があり、
いつか自分の足で歩ききってみたいと思ってます。

とはいえ、この本のルートは、富士山で合流するために、どうにも不自然。
それに、登山道以外はクルマもけっこう使っているようです。
すべて歩ききるなら、自分なりに面白そうなルートを考えたほうがいいでしょうね。
まあ、本当に挑戦するときがきても、
それが3年先なのか、10年先なのか、20年先なのか、まったく想像がつきません。

しかし、実際に実行しないとしても、こういうデカい話は
地図を見ながら頭の中で計画をたてるだけで、相当に楽しめます。
何回に分けて歩くか、食糧補給はどうするか、どこにテントを張るのか、
それとも小屋を利用するのか、登山道がない場所は残雪期に歩くべきか、とか。

他にも、いくつもの面白そうな本を手に入れているのですが、
書きつかれてきたので、また後日に。
そんなわけで、今回は「前編」としておきます。

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2012年2月16日 (木)

『PEAKS 3月号』発売中

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すでに昨日、『PEAKS 3月号』が発売になってます。

現在、3月に発売予定の書籍の執筆のため
断続的に連載している「マウンテンギア研究所」は、今回もお休み。
その代わり、大特集の「地図読み」のなかで、
僕が以前から取材してみたかった昭文社「山と高原地図」について、
4ページ書いています。
その取材の様子は、このブログでも簡単にご紹介してます。
レイアウトのときにビジュアル要素が少なかったため、
ページ内では、このブログで使った僕が撮った写真も1枚使用してますよ。
まさか雑誌内でも使うとは思っていなかったので、かなり適当なカットなのですが。

そのほかに僕が書いた記事は、昨年の大地震後に始めてもらった連載である
『東北の山々』の最終回、「泉ヶ岳」の4ページ。
これまでにいろいろな方に書いてもらってきたリレー連載でしたが、
初回の「北蔵王」と、この最終回は、企画を立ち上げた僕が担当したことになります。
この最終回の取材の様子も、このブログで簡単に取り上げてますので、
興味のある方は見てみてください。

で、誌面のはじめの見開きは、このような感じに。
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山岳誌では珍しく、「街の中から山を見ている」写真をメインカットに。
僕が育った家の近くから撮影してもらったものです。
これに対して、次の見開きのメインは、
「山のなかから、仙台の市街地と、海を見ている」カット。つまり、両方とも僕の後姿。
このブログで書いた文章と、『PEAKS』の原稿は一部似ている部分もあるのですが、
雑誌ではもっとしっかり自分の感情をこめて書いてます。

自分で書いた原稿だから、冒頭の数行だけ勝手に転載しちゃうと‥‥

「僕が19歳まで住んでいた仙台の住宅街からは、泉ヶ岳がよく見える。
とくに高校への自転車通学に使っていた高台の道からは、
夏は青々とした森が広がる姿を、冬はスキー場の照明で夜遅くまで
煌々と照らされている姿を、毎日のように眺めていた。」

この様な感じで、原稿が始めるんですね。
自分で言うのはなんですが、ブログだけを見てもらっても
泉ヶ岳や東北の山に対する僕の気持ちは、それほど伝わらないと思われます。。
そこが、日記的に適当に書いている文章であるブログと、
気合を入れて書く雑誌の原稿の違いかも。
ぜひとも『PEAKS』を読んでもらいたいです。

と、ここまで書いてから思い出しましたが、
今回の『PEAKS』の連載「居酒屋座談会」の主役はハイカーズデポの土屋さんで、
僕とは同じ駅を使っているご近所の友人。
そこで、駅近くのおでん屋で行われた座談会には、途中から僕も参加し、
いっしょに行った昨年の石鎚山や、那珂川の話もありつつ、
大半はこの連載ならではの、タメにもならない話を展開しております。
せっかく「泉ヶ岳」はまじめに書いているのに、こっちの座談会では‥‥。
その違いというか、落差もお楽しみください。

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2012年2月15日 (水)

『山と渓谷3月号』発売中

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『山と渓谷3月号』が発売になりました。
特集は「単独行」。つまり、ひとり歩き、ソロ山行ですね。

このなかの「私の単独行スタイル」という企画のなかで、僕も1ページ登場。
自分で記事を書いたわけではなく、ちょっとした取材を受けて、
別のライターさんが原稿化してくれています。
職業がライターなのに自分で原稿を書かないで誌面に出る、ということが
ときどきありますが、いつもなんだか妙な気分になります。

ちなみに、ページ内で使われている写真は、どれも僕が撮ったもの。
実際に自分ひとりで歩いたときの写真なのだから、当たり前といえば当たり前ですが、
雑誌の「ソロ特集」などのルポでは、すべての荷物を自分ひとりで背負い、
自分で計画を立てて独立して歩いてはいるものの、
その姿を撮るカメラマンがいっしょに行動することが多く、
現実的には微妙な「ソロ」になっていたりもします。
例えば、昨年の北アルプス/朝日岳の取材とか。
しかし、今回の写真は本来の単独行のときのものです。

今回の「単独行」に関する僕の話の内容は、『山と渓谷3月号』でご確認を。
だけど、誌面で使ったのは僕自身がプライベートで撮ったものだから、
ここでも紹介してしまいましょう。

一昨年前の夏(日本の冬)、ニュージーランド「ネルソン・レイクス国立公園」。
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このときは三脚を持っていって、自分撮りを行なってみました。
カメラを固定した後、セルフタイマーにして、予定の立ち位置までひとっ走り。
やっていて恥ずかしくなりますが、いつかこういう特集のときに使えるんですね。
しかし、上の写真、よく見るとバックパックのサイドに三脚がつけられたまま。
三脚を使わずに、どうやって撮ったのか忘れてしまいました‥‥。
看板か岩の上にでもカメラを置いたんでしょう、たぶん。

下は、北アルプス/天狗平のキャンプ地。 後ろは、白馬鑓ヶ岳です。

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このキャンプ地は僕のお気に入りで、
まったく同じ場所に何度かテントを張ったことがあります。
しかし、このあたりの山域は、このところいつ行っても、天気がイマイチ。
昨年の白馬三山縦走のときも、悪天候でした。

最後の一枚が、僕のメシ。
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いつも作る「肉ダンゴ丼」なんですが、今になって気づきました。
これ、単独行のときのものではなく、数人で歩いたときの写真では‥‥。
間違って、編集部に「使用可能カット」として集めて
10枚近く渡した「メシ」の写真のなかに入れちゃったみたいです。
その証拠に、昨年ここで紹介した知床岳のときと、同じ写真。
毎度同じような山メシを作っているので、間違ったんだろうなあ。
罪悪感にかられて、画像を小さくしてしまいました。

いいわけをすれば、このときもひとりで自分用のメシを作ったから、
単独行のときとまったく変わらない「ソロとしてのメシ」ではあるんですけどね。
でも、「ソロ山行」のときではなかったです。
このブログでは、正直に白状しておきます。すみません。

そういう僕のミスも含め、ぜひ『山と渓谷3月号』の単独行特集を見てください。

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2012年2月12日 (日)

先週末の加藤則芳さん「トーク&スライドショー」

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ちょうど1週間前の週末、加藤則芳さんの「トーク&スライドショー」に行ってきました。
加藤さんは、ここでも紹介した『メインの森を目指して』などの著作をもつ
バックパッカー&作家。いうなれば、僕の大先輩に当たる方です。

今回の主催は、「ウルトラライト」なアウトドア店として有名な三鷹のハイカーズデポ。
なんだか最近やたらいろいろな場所へ僕といっしょに遊びに行っている
店主の土屋智哉が企画したものでした。

加藤さんはアメリカのジョン・ミューア・トレイルやアパラチアン・トレイルの魅力を
日本にはじめて伝えた第一人者で、
国内外の国立公園をテーマに執筆活動を行っていただけに、
今回のお題は「ロングトレイルと国立公園」。
話は半年以上かけて歩いたアメリカのアパラチアン・トレイルに始まって、
日本の国立公園や自然保護の話にいたり、
再びアメリカのジョン・ミューア・トレイルに戻るというもので、
1時間半を予定していた講演時間があっという間に過ぎてしまいました。
僕自身には、アメリカのロングトレイルを歩く予定はありませんが、
やっぱり大先輩がこれまでにやってきたことを聞くと、刺激になるんですよね。

薄暗い場所で、しかも遠くから撮ったので不鮮明ですが、会場の加藤さん。Img_5511ba
現在、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という
全身の筋肉が萎縮して、体が動かなくなっていく不治の病と闘っている加藤さんは、
すでに車椅子でしか行動できなくなっており、
今は首の上だけがかろうじて動かせるような状態です。
しかし、話をするには支障がなく、むしろ迫力があってビックリ。
最後にクルマで帰るのを見送りましたが、会場を出ると、
一気に疲れが出るのではないかと心配になりました。

1年ほど前に信越トレイルで加藤さんにお会いしたときは、
病気のことをまだ公にはしていないタイミングでしたが、
すでに病状はかなり進行していました。
それでもなんとかスノーシューをはいて雪原を歩き、
タイヤのチューブに乗って斜面を滑っていたのが、たった1年前。
それから何度かお会いしましたが、病状は残酷なほどに進むのみ。
このALSという病気の恐ろしさを感じざるを得ません。

今回は参加者も多く、あまりお話できませんでしたが、
春になったら改めてプライベートで話を聞きに行くことにしています。
加藤さんの話は、本当に勉強になりますから。
その前に、まずは自分で書いている本の仕事を終わらせないと‥‥。

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2012年2月 9日 (木)

『TRAMPIN’ vol.7』発売中

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本日、『TRAMPIN’ vol.7』が発売になりました。

といいながら、まだ掲載誌を見ていないので
内容がどうなっているのかは、よくわからないのですが。
ただ、HPから特集の見本ページは画像で見られますよ。
文字は読めないくらいの画像だけど、ページ構成と写真はわかるはず。

今回の特集は「最新の山のキャンプ用具」で、
僕はそのPART.1になる「バックパック」の冒頭の4ページを書いてます。
これまでに僕が使ってきたバックパックの変遷、という内容です。
紹介しているバックパックはすべて僕の私物で、
いくつも持っているなかから、全部で11点選びました。

その11点に絞った私物のなかで、メインに取り上げたのが、
僕が高校のときに初めて買った大型バックパック。
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こんな感じで、スタジオ撮影したんです。
これはICI石井スポーツのオリジナル、「PAINE」のもの。
すでに26年前のもので、かなり使い込んだものなのに意外ときれいです。
アイテム名は、今となってはわからなくなっています。
誰か知っている人はいないかな。

そういえば、昨年も『モノスタイル・アウトドア」で、
僕の私物バックパックを誌面に並べて紹介したことがありましたが、
今回は撮影したものが半分くらい違っていて
説明ももちろん変えてあります(一部は似てるけど)。
僕が持っている中型~大型バックパックは使っていないものも含めると
もっとたくさんあり、いつかすべてのものの撮影ができるといいと思ってます。

ちなみに、PART.2は「テント」でホーボージュンさん、
PART.3は「寝袋とマット」で村石太郎くん、
PART.4は「ストーブ&クッカー」で小雀陣二さんと、
いつもの僕の仕事仲間というか友達というかが、こぞって私物を紹介しています。
これら3人のメンツに興味がある方は、ぜひ手に取ってみてください。

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2012年2月 7日 (火)

アウトドア系展示会巡り

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先月から、ものすごい勢いでアウトドアメーカーの展示会が続いております。
スケジュールの関係で見逃したものもあるとはいえ、
もう何ヵ所に行ったのか、わからないくらい。
いくつかのメーカーが合同で行なう展示会もあったりするので、
おそらくブランドの数で言えば、少なくても50~60はチェックしたのではないでしょうか。

そのなかでも、僕が楽しみにしていたのが、スイスの「EXPED」。
以前から日本で本格展開してもらいたかったブランドで、
マウンテンイクイップメントなどを手がけているアクシーズクインが扱うことになりました。
このブランドの製品、僕は海外で購入したものを
テント、マット、小型パックなどいくつか使っていますが、
どれも非常に気に入っております。
まだ持っていないアイテムで、差しあたって使ってみたいのが、防水系のパック類。
できれば新しいマットやテントなども。

アクシーズクインではクレッタルムーセンも扱っており、
気になるのが、こんな黄色いシルナイロン製のバックパック。
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自分では使うタイプではないけれど、気にはなるんです。

そういえば、黄色という共通点があるグレゴリーの新しいアルパインパックも
かなり目立っていました。
今年はグレゴリーの新しいバックパックを手に入れるつもりでいるのですが、
そのバックパックも候補のひとつかも。

ところ代わって、こちらはイワタニ・プリムスが扱っているNEMOのテント。
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本来はインナーテントがメッシュでしたが、布のパネルも併用して日本仕様が登場。
こいつも近いうちに使ってみたいものです。

ほかの展示会でも面白いものがいくつかありましたが、
撮影禁止の場合も多いので、今回はこれくらいで。

他のテントに関するトピックとしては、
ヒルバーグから3シーズン用の新製品(写真を撮り忘れたけど)が登場すること。
なんというか、使ってみないと性能がわからない気がするモデルで、
それよりも驚くのが、価格がほぼ10万円ということ。
かなり覚悟しないと手を出せないほど、恐ろしい値段になっていました。

さて、展示会まわりをしているとライター仲間と偶然いっしょになったり、
そもそもはじめから時間を合わせて見に行ったりと、
いつも同じようなメンツと行動をともにしがちなんですが‥‥。
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ギプスと松葉杖で歩いているのは、ライターの先輩のホーボージュンさん。
昨年から首を痛めていたというのに、
さらにスノーボードで足までやっちゃって、満身創痍のこのありさま。
ものすごく痛いらしいのだけど、それでも某所のラーメン屋にいくために、
汗をかきながら頑張って坂を上っていきました。
悲哀を感じる、男の背中。でも、その頑張りはうまいメシを食うため。
見習いたいような、見習わなくてもよいような。

この写真を撮ってから10日以上も経ち、昨日あたりにギプスは外せたらしいです。
みなさん怪我にはご注意ですね。

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