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2012年4月

2012年4月30日 (月)

速報。これから開催される、いくつかのイベントについて

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最近、いくつかのイベント(トークショー)の話を進めていました。
で、現在のところ決定したものだけを、早めにお知らせしておきます。

はじめに、パタゴニアの「スピーカーシリーズ」。
1ヵ月前に発売になった僕の書籍に関連して
僕が愛する「北アルプス」をテーマに話をすることになりました。

●パタゴニア仙台店 6月29日(金)19:30~
●パタゴニア神田店 6月30日(土)19:30~
●パタゴニア渋谷店  7月6日(土)20:30~

話の内容は、店舗によって変えていくつもりです。

仙台店では、「誰もが一度は登ってみたい有名な山々」のようなものを予定。
中部山岳地帯から遠い東北には、北アルプスに行ったことがない人が多いので
(仙台出身の僕自身、東京の大学に入るまでは北アルプス未体験でしたから)、
槍ヶ岳や剱岳穂高連峰や白馬岳、立山連峰のような、
憧れの山々の話を中心にしようかと思っています。
ちなみに仙台は、故郷でも話をしたいという僕の希望で開催店に入れてもらいました。
上の写真は、その仙台店です。

神田店は、3つの店舗の中で、いちばん突っ込んだ内容。
かなりのロングトレイルや、たんなる山頂を通るコースではなく峠や谷間のルート
もしかしたら僕の本でも紹介していない、一般登山道を外れた
槍ヶ岳北鎌尾根のような応用ルートの話までするかもしれません。
つまり、ある程度、北アルプスを歩いたことがある人向けの
「難易度が高いコース、ハードなルート」の話になりそうです。

渋谷店は、直球勝負で「定番的人気の縦走路」などについて。
表銀座裏銀座コースや雲ノ平白馬三山といった
歩けば間違いなく面白く、夏休みに行きたいコースの話になるかと思います。

これとはまた別のイベントで、すでに日時が決まっているものが、もうひとつ。

●ザ・ノース・フェイス原宿店 7月19日(木)20:30~

こちらはまだ詳細をつめてはいないのですが、
おそらく「日本のウィルダネス」とか「日本の秘境」みたいな内容になりそう。
僕が北アルプスとともに好きな知床西表島
そのほかの山も含めて、話をしたいと思っております。

パタゴニア、ザ・ノース・フェイス、どちらも申し込みなどの詳細は後ほど。
各店舗やウェブでも、そう遠くない時期に公開されるはずです。

それと、以前このブログで書いたとおり、5月にも那須でイベントがあります。
そのほかにも2~3の話をもらっていますが、
日時や内容が決まっていないので、明確になってからお知らせしますね。
このように本業のライターの仕事もたくさんくるといいのだけど、
最近は図らずも時間に余裕がある生活になっており、若干そこが問題かも……。

ともあれ興味のある方は、ぜひ話を聞きに来てください。
僕は話がうまくないので、期待には応えられないとは思いますが、
なんとか面白い話ができるように頑張りますよ。


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2012年4月28日 (土)

東北の山/仙台・北泉ヶ岳

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世の中では、今日から大型連休ですね。
昨年の連休、僕は仙台の実家に長々と戻り、
蔵王連峰を歩くとともに、少しばかり被災地で活動してきました。
しかし今年は連休中に地元に戻る予定ではなかったので、
その代わりに少しだけ早く帰省して、1週間弱も過ごしてきたのでした。

上の写真は、最終日にひとりで登ってきた北泉ヶ岳。
今年の1月には泉ヶ岳に取材に行ってきましたが、
その隣にある北泉ヶ岳は、泉ヶ岳自体よりも少しだけ標高が高い山であります。

だけど、この北泉ヶ岳に登ることは、じつはまったくの想定外。
東京を出るときは、大東岳にいくつもりだったのですから。

しかし、ちょうど山に入るタイミングで、かなりの悪天候に。
高校のとき以来行ったことがない大東岳には不安を感じ、
もうひとつの候補として考えていた、なじみ深い船形山に行き先を変えました。
ところがキャンプ地まであと少しのところで林道は雪でふさがり、
歩けば十分行けるものの、駐車の問題や、なによりも雨が激しくなってきたので
なんだか面倒になって、船形山も断念したのでした。

そんなわけで、船形山への登山口近くにある
僕の高校時代の山岳部の小屋を眺めた後は、来た道を引き返すことに。
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いやはや、懐かしいな~。
もう時効だけど、この小屋では飲酒して部員が数人、酔いつぶれた記憶が。
高校時代の思い出が眠る小屋です。

その後、僕はさらに各地を走り回りましたが、
行きたい場所に限って、林道が雪で覆われていて、先には進めず。
そのうちに夕暮れも近づいてきたので、
とりあえずいっそうなじみの深い泉ヶ岳に向かうことにしました。

雨は豪雨といってもよいレベルになり、駐車場での車中泊を決断。
この時点で、雪中キャンプ用に用意していたテントやらなにやらが無駄に。
天気予報によれば翌日は天気が回復傾向とのことなので、
翌朝から日帰り登山をすることにしました。
泉ヶ岳の駐車場から実家まではクルマならあっという間なのに、車中泊にしたのは、
テント泊ではなくても、せめて山中っぽい場所では眠りたかったから。
それにしてもやっかいな雨でした。

さて、翌朝。大型バックパックから小型バックパックに荷物を入れ替えて出発。
1月に来たときは雪で覆われていたスキー場も、すでにこんな状態。
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さすが南側の斜面は雪融けが早い。
そういえば昨日、僕の行く手を阻んだ雪の林道は、すべて北側でしたよ。

雨は深夜のうちに止み、薄曇のなかを歩いていきます。
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ここはまだ1月にも歩いた「水神」への道です。

前日の雨のために雪は適度に締まっており、歩行はスムーズ。
タラタラ歩いているうちに、水神の分岐に到着。
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1月にはここから泉ヶ岳に向かいましたが、今回はさらに北上して、
北泉ヶ岳を目指すわけであります。ちなみに、標高は1253mです。

そこで、まずはこんな沢を渡り、
この日は僕以外誰も入山していないらしい森の中を歩いていきます。
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ここの水、現在は飲用不可となっていますが、
雪解け水が流れ込んでいるこの時期ならば問題なく飲めるはず。

奥のほうまで歩いていくと、東側には泉ヶ岳の雄姿。
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木々の葉がまだ生えていない今でなければ、見えない風景です。

とはいえ、このあたりはブナ林で、新緑の時期はものすごくきれいなはず。
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あと1ヵ月遅く行けば、透明感がある緑を愛でることができたんだけど。

今回、「使わないかも」と思いながらも持っていったワカン。
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山頂まで、本当に使わずじまい。
前日の雨、当日の気温や日光の加減が絶妙で、ワカンを使うどころか、
ワカンなしでも夏以上に歩きやすい道のりでした。
で、山頂の写真が、今回のブログの冒頭になるわけです。

山頂から北側を見下ろすと、ひさしぶりに見てみたかった桑沼の姿が。
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じつは前日、こちら側から北泉ヶ岳に登ろうかとも考えて、
途中まではクルマで走ったものの、雪で行く手をふさがれて断念しておりました。

僕が山頂付近から見たかったもうひとつの風景は、これまた断念した船形山。
しかし、芽吹きこそまだとはいえ、樹林で覆われた山頂付近からは、
船形山方面をクリアに望むことはできないんです。
だけど、ここまできたら僕は意地でも船形山を見たくなり、
長倉尾根の方向へかなり降りて行って、視界が開ける場所を探しました。
で、やっと撮れた写真がこんなもの。
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やっぱり、船形山の山塊はいいなあ。
いつのまにか青空まで出てきており、
これならば船形山にも日帰り往復が余裕でできたな、などとも思わされましたが、
まあ、今回は北泉ヶ岳でよしとしましょう。

そんなわけで、あとはほとんど走るようにして、一気に下山。
その日のうちに東京に帰ってきました。

さてこれから先は、仙台での細かな話。
下の写真は実家の近くで、
家を建て直すときに僕の両親が仮住まいしていた場所の付近です。
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このあたりは地盤が緩く、以前、実家を建て直すときに
僕の両親が借りていた家は崩落寸前になって、今は取り壊されておりました。
こういう場所以外でも仙台にはますます更地が増え、
新しい家がどんどん建てられているところでした。

子どものころに何度も遊びに行った八木山動物園。
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世間では「パンダがやってくる」と明るい話題になっている施設ですが、
このインドゾウのトシコのように地震におびえてしまい、
厩舎から一切外に出なくなってしまった動物もいるんですよね。
トシコは昭和38年から、この動物園にいるそうなので、
僕も子どものころに何度も会っているはず。
地震のせいとはいえ、異国の地でおびえたまま暮らしているとは気の毒すぎます。
個人的には、これから来るパンダよりも、こういう動物を大切にしたいと思います。

週末には、ひさびさにベガルタ仙台の試合をホームで観戦しました。
震災後の再開試合であった昨年4月23日、雨中の対・川崎戦以来です。
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FC東京には4-0で勝ったのですが、得点シーンよりも盛り上がったのは、
怪我でここまで試合に出られなかった大黒柱の梁勇基選手が復帰したシーン。
会場の興奮ぶりは圧倒的で、感動的な光景を見させてもらいました。
いやはや、同じくベガルタ仙台を応援している者とはいえ、
地元サポーターの熱気はすさまじいばかりです。

そういえば、西表島の話は途中になっていますが、いずれアップするつもりです。

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2012年4月25日 (水)

”クリーンカンティーン”のボトル、チャリティーオークションに出品します

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昨年、東日本大震災の被災地支援のために作った、“クリーンカンティーン”のボトル。
予定よりもだいぶ遅くなりましたが、アウトドア関係者が集まって
「青空ユニオン」の名前で参加しているヤフーオークションにやっと出品されます。
イラストは、鈴木みきちゃんで、小汚い文字は、僕の手書き。
その他、このボトルに関する詳しいことは、
このブログで以前に詳しく書いているので、ぜひ見てみてください。

出品するのは、全部で3本。
連休明けから1本ずつ個別にオークションにかけられる予定です。
オークションに登場したときにも改めてお知らせしますね。

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2012年4月21日 (土)

MonoMax別冊 『OUTDOOR GEAR BOOK』発売中

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本日、MonoMax別冊『OUTDOOR GEAR BOOK』が発売になりました。

とはいえ、僕はほとんど関わっていなく、
わずかにファッションスナップ的なページで登場しているだけです。
自分のふくらはぎの太さ、そしてバランスの悪さがわかる微妙なカット。
よほどおヒマな方だけ、見てみてください。

まだパラパラとめくって見ただけですが、
なかなか面白そうな1冊に仕上がっているようなので、
僕の出てくるページはともかく、読む価値はあるかも。

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2012年4月19日 (木)

八重山諸島/西表島-3 (古見岳~ユツンの滝)

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漕ぐ~歩く~漕ぐ、という西表島縦断を無事に終わらせた僕たちは、
翌日には西表島最高峰の古見岳へと向かいました。
上の写真は、トレイルの途中から見た小浜島であります。
ちなみに、僕はこの古見岳に昨年も登っているので、再訪というわけです。

なお、この山行については、いっしょに行ったライター仲間の森山くん(ヤーマン)が
雑誌に詳しいことを書くことになっており、、
ここでは非常に大雑把な紹介に留めておきますので、ご了承を。
どのくらい大雑把かというと、登山口から古見岳までのことは、
昨年に一度書いているので、写真以外はほとんど省略。
とはいえ、それでは不親切すぎるので、昨年の古見岳の話はこちらを見てください。
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昨年はひとりで歩いていた道、というかヤブや川のなかを、今回は4人で。
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上の写真の着生直物(ラン)、昨年のブログの写真と同じですね。
ヒマな人は昨年の写真と見比べてみてください。

昨年も遠くから見た滝。
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天気は今回のほうがよく、印象が少し変わりました。

昨年も歩いた道。
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昨年も水を汲んだ小さな滝。
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気がつくと、ひとりの男が荒行に挑んでおりました。
ハイカーズ・デポの店主のツッチーです。古見岳には、にわか修験者も現れるようで。

古見岳には日帰りで行ったので、荷物は少なくて身軽なもの。
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しかも僕は昨年も歩いているので、正しいルートを探す手間も少なくて、ラク。
昨年は何度か道を失いそうになりましたが、今回の登りルートでは1回のみ。

で、山頂に到着。プロのカメラマンのカメちゃんでなくても、
やはり写真を撮ってしまいます。
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山頂には僕たち以外に、一言も話さない学生らしき男が2人。
ケンカでもしたのか、山頂にいるのに下ばかり見て、離れて座っておりました。
彼らのことも、きっとヤーマンがなにか書いてくれるはずです。

山頂のイリオモテヤマネコも健在。
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だけど、昨年はいっしょにいた魚が、どこかに消えてしまっていました。
こいつが食ってしまったのでしょうか?

で、今回が昨年と違うのは、登山口から山頂への往復ではなく、
反対側にあるユツン川に沿って下山するルートをとったこと。
どんな地図を見ても登山道は書かれていませんが、
昨年、僕は地元の人に「島の中学生に登山させるために道を整備した」という
話を聞いていたので、いっちょ歩いてみることにしたのでした。
まあ、そうでなくても、歩いている人は前からそこそこいるようですが。
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ユツン川の最上流には、こんな大木も。
これがなんという木なのかは、ヤーマンが後ほど雑誌で書いてくれることでしょう。

島の縦断時と同じく、ここでも河床を歩く場所が頻出。
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よどんだ場所にはアメリカザリガニ並の巨大テナガエビがぼんやりしており、
エビ(採り)好きの僕の心をワシ掴みにしてくれます。
あまりにもデカすぎて、一般的なテナガエビとは違う種類なのかもしれませんが、
そのあたりのことも、ヤーマンがいずれ書いてくれるはずです。

道は不明瞭とはいえ、水が流れるとおりに歩けば間違いないのだから、
簡単といえば簡単。
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ただし、かなり滑りやすく、ときどきズルッといってしまいます。
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どうしても水の中を歩かねばならないので、
ゴアテックスのブーツなんか意味はないどころか、むしろ水が抜けなくて不快。
長靴のほうがマシです。

下り続けると、ユツンの滝の真上に。
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青い海、青い空、そしてオレンジがかったリーフをバックに、
どこかのモデルさんが微笑んでおります。

ここから下まで降りなければならないのですが、
道がどこにあるのか、よくわからず。
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しかし、4人がかりで探すこと10分弱。
少し滝上から戻った右岸側になんとか見つけ、下降していきます。

そして、こちらが下から見たユツンの滝。
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逆から歩いてくれば、ここまでは誰もが到達できます。

滝から下は、こんな露出した岩盤の上を歩く場所ばかり。
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デカいポットホールが連続しております。

ときには、水流が地底に流れ込んでいる場所まで。
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学生時代にはニューギニアまで洞窟探検に出ていたツッチーは、
このような光景を見て、若かりしころを思い出しているのかもしれません。
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だけど、どうしてこんな地形がこの場所に頻出しているのでしょうか?
その学術的な秘密は、ヤーマンがこれから書く原稿で明かしてくれるはずです。

そんなこんなで、やっと幹線道路に到着。
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西表島はバスの本数が少なく、時間が余ったので、我々はとりあえず、ウロウロ。

その後、道路脇のアスファルトの上に横たわり、しばし時間つぶし。
僕は昼寝までしてしまいました。
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1時間半もすると、やっとバスが来て、手を振るとストップ。
停留所でもないのに止まってくれるので、便利なものです。

三度、僕たちの拠点である星砂亭キャンプ場へ。
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こうして、「島縦断」と「古見岳登山」は終わりましたが、
いまだ予定日数の半分しか使っておらず、
僕たちの旅は次のステージへと進んでいくのでした。

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2012年4月17日 (火)

『ヒュッテ Vo.6』 発売中

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昨日、『ヒュッテ Vo.6』が発売されました。
基本的に「男子禁制」なイメージが強い雑誌なのですが、
なぜか僕はここで、自分のバックパックを公開。
これまでに『TRAMPIN』のバックパック特集や、
『モノ・スタイル アウトドア』でも私物を紹介してきましたが、
手持ちのマックパックのなかでアズテック素材のものだけを6つ集めるという、
これまでにやっていそうでやっていなかった1ページになっております。
この雑誌に関係するのは初めてなので、ちょっとうれしかったりして。

タイトルは「俺のMPヒストリー」で、あらかじめ編集部で決められていたもの。
MPとはマックパックのことですね。
僕は文章を書くときに使う一人称は「僕」が多く、ときどき「私」、
ごくまれに「オレ」も使用しないこともないのだけど、
自分が関係しているページでの「俺」という表記はたぶん初めて。
今回の原稿自体は僕の話をもとに他のライターさんが起こしていますが、
そこでももちろん「俺」であります。たぶん、あえて男くさくしたかったのでしょう。
しかし、一人称が「俺」になるだけで、
なんだか自分じゃない人の話のように思えるから、面白いものですね。

そういえば、このページの題字は僕の手書きで、おそろしく雑なものに。
ヒュッテって、いわゆる山ガール的なカラフルなウェアとは一線を画し、
誌面もシックで、女性用のアウトドア系雑誌のなかでは
僕のいちばん好きな雰囲気を持っているのですが、
その美しい紙面をまさか自分の汚い手書き文字で汚すことになるとは……。
次に生まれ変わるときは、きれいな字を書ける人間になりたいです。

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2012年4月16日 (月)

別冊GO OUT 『CAMP GEAR BOOK』発売中

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本日、別冊GO OUT 『CAMP GEAR BOOK』が発売されました。
僕は原稿を書いたわけではなく、
自分の山道具を2ページにわたって誌面公開しています。

他の雑誌で何度か紹介したものもありますが、
今回、ここで初めて誌面に出したものも、いくつか。
興味のある方は、店頭でご確認を。

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2012年4月15日 (日)

『PEAKS 5月号』発売中

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もう昨日ですね。『PEAKS 5月号』が発売されました。
大特集は「テント」。
この号を作っている時期は、ほとんど書籍の作業か旅のあいだでしたが、
「これまでに自分で撮った写真だけで構成する」という
あまり手間がかからない方法を使って、自分のページを作りました。

で、どんなページを作ったかというと、
簡単にいえば「山岳用テントの私物紹介」。
どういうときに、どのテントを使っているか、
それらのテントのメリットとデメリット、みたいな話になっています。
ちなみに、以前このブログでも
自分が使っているテントをずらっと並べて紹介したことがあるのですが、
このページはそれを雑誌的にキチンと構成しなおして、文字数をたくさんとり、
テントの数も増やし、新製品も入れ込んだような形です。
このブログでも使った同じ写真が入っていたり、
同じときのものでもアングルが違っていたりだとか、
雑誌とブログを見比べてみても面白いかもしれません。

しかも、今回は大胆なページ構成にしてみました。
僕の使用頻度などに合わせて、テントを「1軍」「1.5軍」「2軍」と分け、
さらにこれから購入する「ルーキー」と、
もう使うことがない「戦力外」に分けたんですよ。大胆にも。

そういうわけで、はじめの見開きが「1軍」。
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いちばん出番が多いテントの方々です。

次の見開きが、「1.5軍」「2軍」、そして「ルーキー」。
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西表島で使い、撮影してきたテントも、「ルーキー」として早くも登場しております。

最後の1ページ(左は広告ページ)は「戦力外」。
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もう使えなくなったものや、海外で買って現地で使い、
そのまま売り払ってきた珍しいものまで含まれています。

テントなんて、ざっくり分ければ、無雪期用と積雪期用の2つがあれば、
充分に足りるものなのですが、職業上と趣味の問題で
やたらと増えてしまった僕のテントは、ここに登場しているものだけで、21張り。
すでに販売されていないものも多数ですが、
これからテントを買いたいという人には、なにかの参考になるかと思いますよ。

最後に、ひとつだけお願いを。
こういう特集のあとに、モノ選びのアドバイスを求める方から
直接メールをいただくことが非常に増えているのですが、
僕の本業は雑誌中心にモノを書くライターですし、
いっしょに山に行ったことがない方だと
その方の体力の有無や、よく行く山、使い方や状況がわからないこともあり、
なんとも答えにくくて困ってしまうことがあります。

そんなわけで、直接のアドバイスは非常に難しいので、
雑誌の記事をもとに自分なりに自分に適した道具を考えていただくか、
もしくはこのブログのコメント欄での簡単な質問にとどめておいてもらえればと思います。
僕としても、その人のことをよくよく知ったうえでなければ、
適切なアドバイスはできず、「無駄なものを買わせたのではないか」と
とても心配になるんですよね。正直なところ、失敗しても責任も取れないし。

では、興味のある方は、ぜひテント特集を読んでみてくださいね。

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2012年4月12日 (木)

八重山諸島/西表島-2 (漕ぐ~歩く~漕ぐ、の島縦断・後編)

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八重山諸島/西表島(漕ぐ~歩く~漕ぐ、の島縦断)の後編であります。
できれば、前編から見てもらったほうが、話がよくわかります。

そんなわけで、一度は行ってみたかった「マヤグスクの滝」に到着した我々。
岩が見事に段々になっていて、なかなか見ごたえがあります。
でも、僕が適当に撮った上の写真からは、その大きさがよくわからないはず。

しかし、プロのカメラマンであるカメちゃんがしっかり撮影すると……。
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左上端に写っているのが、僕たち。
マヤグスクの滝は20m以上もあり、けっこうデカいんです。

で、あの滝の上までは、写真の右側から少しずつ登っていきます。
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けっこう滑りますが、普通の人でも問題なく登れる程度。

面白いのは、滝の上にのぼってからの状況。
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一枚岩で平坦な場所になっていて、大きめの家が建てられるほどなんですね。
これもまた、僕の写真では伝えられないくらい、とにかく広くてびっくりします。

しかも、その岩盤の上への水の流れ出しは、こんなゴルジュ。
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幅は1m程度なので、雨が降っていたら爆発的に水が噴出し、
ものすごく恐ろしい光景のはず。

だけど、このときは水が少なかったので、少しだけさかのぼってみたりして。
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手がかりが少なく、危ういところで流されそうにもなりかねませんが、
とりあえず今回ならば岩盤上で止まるはずなので、安全。
カメちゃんは探検部時代に、このゴルジュをそのまま上っていき、
ヤブこぎも繰り返して、長い期間、島内探検をし続けていたらしいです。

ひとしきり遊んだ後は、滝の上でソーメンを茹で、昼ごはん。
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茹で方がイマイチで、味もイマイチながら、
シチュエーションの力で、無理にうまいと感じさせてくれました。

その後、滝を下り……。Img_5844a
一息ついてからキャンプ地へ戻るはずが、なかなか先に進みません。
というのも、この日は時間に余裕があり、適当に遊んでもよかったから。

なので、途中にある深みでは、水の中に飛び込んだり、ボルダリングをしてみたり。
落ちたところで水中なので、気楽なものです。
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この岩にはみんな挑戦していましたが、結局誰も登れませんでした。

こんな3人の様子を、僕はぼんやりと見るばかり。
なにせ、正体不明の何かに刺された腕がパンパンで、
岩などつかんでいる力もなければ、気力さえもなく。
しかし最後には我慢しきれず、水中には飛び込んでしまいましたが。

ずぶ濡れの姿のまま、やっとキャンプ地へ戻る我々。
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だけど、このあともキャンプ地前の川で泳いだり、
テナガエビを採ってみたりと、夜まで遊んでおりました。

そして3日目。
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昨日までほど天気はよくないとはいえ、気温はちょうどよく、
川の中を歩いてさらに上流を目指します。
もっとも、この写真のルートは間違っていて、
この後、ヤブをこいでトレイルに戻りました。

やみくもに続いている亜熱帯のジャングル。
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前を行くヤーマンのパドルを見て、僕が思うのは、現在の腫れあがった
自分の手でパドルを持ち、水をかいで下っていけるのか、ということ。
しかしまあ、腫れちゃっているものは仕方ありません。

次第に分水嶺が近づき、浦内川はか細くなっていきます。
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しかし、まだまだ続くジャングル地帯。

こうしているうちに分水嶺を越え、水系は浦内川から仲間川へ。
やっと林道に出て、展望台から蛇行して流れる仲間川を眺めます。
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あとはこの川の河岸まで下り、再びパックラフトを膨らませ、下り始めるわけです。

川岸までたどりつくと、それまで背負っていた荷物を下ろし、
山中を一生懸命運んできたパックラフトに空気を注入。
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これから最後の船出。
川をさかのぼっていった初日に比べれば、下りなんてラクなものです。
だけど、僕の手はやはりパンパンのまま。
途中までしか指が曲がらないのです。

しかし。
なんと好都合なことに、その途中まで曲がらない指で作れる「握り」が、
パドルのシャフトの直径とほぼ同一。力も入れることができ、
まったく支障なくパドルを扱えるので、顔がニヤけました。

満潮時を狙っていた初日とは違い、この日の潮は引いており、
仲間川にはそこかしこに干潟が現れていました。

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その上をカニが歩いていたり、トビハゼの仲間がジタバタしていたり。

ただし僕はパドルを握れたとはいえ、腕の動きはスムーズではなく、
左右の腕の力のバランスも悪くて、ひどく疲れることに。

こちらは遠くから僕たちの漕ぎっぷりを撮影しようと、
一行からは離れていたカメちゃん。
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夏場はラフティングのガイドもやっている水に強い男だけに、
放っておいても安心です。

若干グロテスクに見えるほどのマングローブの森。
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まさか数日後に、こんな森のなかを歩くことになるとは、
このときは思ってもいませんでした……。

漕ぎ進めること、しばらく。
とうとう大富の港と集落の一角が見えてきました。
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天気がいまひとつだと、ツッチーの赤いウェアとパックラフトが映えて見えます。

というわけで、浦内川をパックラフトでさかのぼり、
自分の足でジャングルの中を歩き、
パックラフトで仲間川を下って集落まで出るという
「漕ぐ→歩く→漕ぐ」という旅が終了。
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後日、天気がいい空いた時間に、パックラフトを干してやりました。
あ、この写真、以前ここで書いたソーラー充電器のときのものと同じですね。
トリミングしているか、していないかの違いだけで。

これが今回の島縦断のダイジェスト的な話。
詳しいことは、いずれ雑誌で。

それにしても西表島の旅は、これでもまだ半分も終わっていません。

(島縦断編/終わり)

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2012年4月10日 (火)

八重山諸島/西表島-1 (漕ぐ~歩く~漕ぐ、の島縦断・前編)

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自分の本を書き上げ、残りの仕事も片付けた後の3月後半、11日にもわたって、
沖縄県のなかでもさらに南の八重山諸島・西表島に行ってきました。

西表島には、僕はほぼ毎年通っており、昨年は2月にひとりで。
しかし、今回は4人。
ハイカーズデポのオーナー、土屋智哉(ツッチー)、
ライター仲間の森山伸也(ヤーマン)もいっしょなのです。
最近は、このメンツで四国の石鎚山を歩いたり静岡の気田川に行ったり
茨城の那珂川を下ったりしていましたが、
じつは気田川と那珂川は、この西表島遠征の予行だったんです。
今回はそこにカメラマンとして亀田正人(カメちゃん)に加わってもらいました。

さて、西表島ではいろいろなことをして遊んだのですが、まずは「島横断」の話を。
それもかなり特殊な方法なんですよ。
まずは「パックラフト」という折りたたみ式のボートで
マングローブが生い茂る川をさかのぼって行けるところまで漕ぎ進む。
その後、畳んだボートを背負い、徒歩でジャングルの奥へ。
最後には再びボートで反対側の川を漕ぎ下って人間の世界に戻る、という方法。
たぶん、西表島でこんなことをやった連中はいないでしょう。

この西表島横断については、いずれ雑誌で詳しく書く予定なので、
ここでは写真を中心にして、話は簡単に。あとは雑誌の発行をお楽しみに。

というわけで、到着翌日の早朝、キャンプ場から島の北西にある浦内川へ。
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バスが走っていない時間なので、ヘッドライトをつけて1時間弱ほど歩いていきます。

観光船が出る船着場。
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まだお客さんが来る時間ではないので、デッキの上を借り、
日の出とともにパックラフトを膨らませて、川に漕ぎ出る準備。
けっこう明るく見えますが、これは写真を加工したからで、本当は薄暗い時間帯です。

 

そして出発。
「大潮の満潮時」という川をさかのぼるには最適のタイミングを選びました。
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西表島は一応、「亜熱帯」ということになっていますが、
九州よりもフィリピンに近いくらいで、実際はほとんど熱帯気候。
両サイドがマングローブに覆われていて、中流~下流はゆったりと流れています。
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キャンプ用具、歩くための装備などは、パックラフトの上に。
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途中で支流に入り、こんな滝も見物。
西表島はすでにかなり暑さ。さすがに滝に打たれると寒いんですが。
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赤いパックラフトがツッチー、青がカメちゃん、グリーンがヤーマン。
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考えてみれば、僕以外のこいつらは、みんな大学では探険部。
かなり無茶なことでも、安心していっしょに楽しめて、気楽です。Rimg0774a
8キロくらい流れのなかをさかのぼって、やっと上陸。Rimg0777a

小さく畳んだパックラフトをバックパックの上に固定し、パドルもサイドに。Img_5729a
このまま背負って、島の中心部のジャングルを歩いていくわけですね。
これは今回、僕が使ったバックパック。
ひさしぶりに使ったゴーライトのピナクルです。

少し歩くと、カンピレーの滝で、
西表島のなかでも、僕が好きな場所のひとつ。
なにやら、ツッチーとヤーマンが岩場を覗き込んでおります。
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たぶん「ポットホール」といわれる穴でしょう。
で、カメちゃんがカメラをかまえていたりして。

まるで風呂のようにポットホールに入る2人。Img_5737a
男2人で楽しそうだけど、にこやか過ぎてなんだか気持ち悪いような気も。
ここには僕も入りましたが、穴の面積は直径1mもないのに、
驚くほどの深さで足が下につかないんです。おそらく2mはあるはず。
手を離したら頭まで入ってしまい、一瞬あせりました。

このポットホールというのは、岩盤のくぼみの中で
小さな石が水の流れで回転しているうちに、
いつのまにか大きな穴にしてしまった特殊な地形のこと。
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別の場所のこういう写真をみると、なんとなくわかるでしょうか?

カンピレーの滝を出て、ジャングルを行くヤーマン。
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半袖、ショートパンツでも暑いくらい。夏を先取りしていて、気分よし。

なのですが、キャンプ予定地まであと3分というところで、アクシデント発生!
歩いているときに、僕が近くの木の枝に手をかけたところ、
小さなカミナリで打たれたかのような激痛が走り、手の甲2カ所から出血が!

姿は見えませんでしたが、なにかに刺されたか、かまれてしまったのです。
急いで口を当て、血ごと毒を吸い取り、吐き出すことを繰り返しながら、
なんとかキャンプ地へ到着。急いでポイズンリムーバーを取り出して、
さらに得体の知れぬ毒液を吸い出していったのですが……。
30分もしないうちに、こんな状態に。
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赤ん坊の手のようにプクプクしていて、我ながらなんだかかわいらしいですね。

しかし、その後、腫れはもっともっとひどくなり、
手を心臓よりも低い位置にすると激痛が走り、モノをまともに持つこともできません。
そして、かまれた場所に近い小指から動かなくなっていき、最後には親指まで激太に。
翌日の朝には、手の甲と指のあいだに1センチもの段差ができました。
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しかも腕までどんどん腫れてきて、肩の近くにも
腫れている部分と腫れていない部分とのあいだに1センチ弱の段差が……。

そんな状態に僕の手と腕はなってしまったのですが、誰もいない山中はいいものです。
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夜は無数のホタルが現れて、なかなか幻想的。
人によっては、ちょっとばかりロマンティックな夜だと感じるかもしれません。
しかし、ここにはむさくるしい男4人しかいないんですよね。

翌日は、次のキャンプ地まで短い移動。
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すでに渓流となった浦内川に沿って、さらに奥地へ。
僕は片手が効かないので、スリップしそうな場所は苦労しました。
手はただ下に下げているだけでも、ものすごく痛いので、
右腕は胸のあたりに上げたまま、おかしな格好で歩かねばならないんですよ。
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ヤブがひどい場所も多く、パックラフトやパドルが引っかかって大変。
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この日はわずか30分程度しか移動せず、早くもテントを設営。
今回、僕はニーモの「タニ2P」という発売前のテントのサンプルを借りて、
この西表島に持ってきていました。いずれ、このテントについても、ここで書くかも。

テントを張ってから、身軽になってイタジキ川という支流へ。
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多くの場所が、岩の上よりも水のなかを歩いたほうがラク。
ただし、ものすごく滑りやすいので、腕が使えないと厳しかったです。

手には激痛が走るけれど、気分のよさは格別。
調子に乗って、歩いても行ける場所を泳いでいったり。
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この時期、東京では寒かったらしいのですが、さすが亜熱帯・西表島。

少しすると、今回の目的地が見えてきました。
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“ヤマネコの城”という意味を持つ、「マヤグスクの滝」。
僕はこの西表島横断トレイルを以前も2度、歩いたことがありましたが、
マヤグスクの滝に立ち寄るのは初めて。やっと念願がかなうときがきたのでした。

(続く)

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2012年4月 9日 (月)

ソーラー充電器 “GOAL ZERO”のこと

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上の写真は先日、西表島に行ってきたときの1カット。
サンバイザーをかぶった、いかがわしげな男の目の前に
黒い物体が細いロープからぶら下がっています。
さて、これはいったい、なんでしょう?

正解は、なんていうまでもなく、今回のブログのタイトルでわかるように
ソーラー充電器 “GOAL ZERO”なのであります。
こういうものは前からひとつほしかったのですが、
最近になって、やっと手に入れました。
それで、お試しのために西表島に持って行ってみた訳なのです。
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これは「ガイド10プラスアドベンチャーキット」という製品で、
畳んだ状態だと、大きさはB5サイズ以下。

で、広げると……。
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ソーラーパネルの大きさは倍のB4サイズ弱になり、
左側の1面の上にはソーラーポートという端子がついていて、
ここに左下のバッテリーパックやUSBケーブルを直接つないだりして、
ソーラーパネルで受けたエネルギーをエネループのようなニッケル水素電池や、
携帯電話、スマートフォンなどのバッテリーを充電していくわけです。

このソーラーパネルは非常に性能がよいらしく、
僕の周囲のアウトドア好きのあいだでは、けっこう話題になっていました。
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以前のソーラーパネルといえば、太陽電池の黒い面が、もっとキラキラしていたもの。
だけど、これは表面を覆うガラスっぽい部分こそ光っていますが、
太陽電池自体はマットな質感ですね。
性能のよさは、このあたりに秘密があるのかもしれませんが、よくわかりません。

内部のポケットの部分には、バッテリーパックも収納可能。Img_6579a
ケーブルもなんとか押し込められ、すべてを一体にして持ち運べます。

スペック的な詳しい説明をするのは面倒なので、
興味がある方はこちらを見てみてください。日本では、モンベルが扱っています。

そして、西表島で使ってみた感想なのですが……。
じつはちょっとした手違いで、よくわからなかったんですよ。

僕は直接、携帯電話をUSBで接続してみましたが、接続当初は薄曇。
チャージが調子よく始まらないと思っていたところ、
いつしか天気がよくなっていき、知らないうちに元気よく充電を開始。
結局、どれくらいの時間から本格充電が始まっていたのか、不明なのです。
しかもそのうちに出発しなければならない時間になってしまい、撤収。
だから、フル充電までの時間はまったく確認できず。とほほ。
たしかに高性能っぽい雰囲気ではあったのですが。

しかし問題は、いくら軽量でコンパクトなソーラー充電器とはいえ、
充電池を抜かした重量(ソーラーパネルとバッテリーパック)で428グラムあること。
ニッケル水素電池・単3の重量は約30グラムなので、14本分以上になります。
これ以上の電池が必要になるときでなければ、
アウトドアのフィールドに持っていく必要はないかもしれません。

でも、僕がこういうソーラー充電器をほしかった理由は、
アウトドアの遊びのなかで使うためではなく、大地震などの災害に備えて。
これさえあれば電池の消耗を気にすることなく
さまざまな電気機器を使うことができ、安心できるでしょう。
そういう意味では、持ち運びしやすいサイズと重量の
このソーラー充電器は間違いなく実用的であります。

ともあれ、本当の性能を知るために、もう少し実験してみないと。
まあ、自宅にいてもできることなのですが、
なんとなく野外でやってみたくなるのが不思議です。

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2012年4月 3日 (火)

僕の2冊目の書籍 『北アルプス テントを背中に山の旅へ』 の詳細

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以前は簡単にしか説明していませんでしたが、やっと詳しいご紹介ができます。
3月30日に発売になった僕の2冊目の書籍、
『北アルプス  テントを背中に山の旅へ』について、です。
発売日をまたいで西表島に長期間行っていたので、遅くなってしまいました。

では、早速。
同じような画像になりますが、本の雰囲気はこのような感じ。
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デザインは前に紹介したものから少し変わりましたが、
表紙の写真は岡野朋之さんで、場所は五色ヶ原、
朝日を浴びているモデルは僕自身であります。
ちなみに、右のテントはヒルバーグのソウロ、
手前に映っている植物は、花が終わったチングルマです。

大雑把な内容は、以下の通り。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
序章 大山脈・北アルプスの魅力
1章 北アルプス入門の山
2章 百名山最楽往復法
3章 大定番長距離縦走ルート
4章 挑戦的長距離縦走ルート
5章 山頂は通らない山の旅
6章 北アルプス南北全踏破
7章 北アルプス山岳道具学
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これらの各章のあいだにはコラムなどを挟み込んであります。
詳しくは、今回のブログの最後にまとめた「目次」の3カットでご確認を。

さて、中心となる部分の内容のおおまかな説明です。。

まずは、各章の頭に簡単な読み物とその章で紹介しているコースについての話。
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第1章「入門の山」、第2章「百名山」は、ひとつの山につき、2ページの見開き構成。
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右ページが、その山にまつわるエピソードやウンチク。
左ページが、その山を登るときに注意したい点や、簡単なコースタイムの目安、
標高差を表す高低図などになります。
僕の狙いとしては、はじめに右ページを読んでもらって、
登る前にその山についての興味を高めてもらい、
その後、左ページを見ると、その山に登る際のモデルコースの紹介と
コースタイムの目安などがだいたい把握できる、という構成なのです。

大前提として、この本は「テント泊」の山行コース(いくつかの例外もあります)。
だから、宿泊地は山小屋ではなくテント場になり、
そのために小屋に泊まれば1日の行動を短くしてラクもできるのに、
次のテント場が遠いために1日の行動時間がかなり長くなっていたりもします。

第3章「定番縦走コース」、第4章「挑戦的縦走コース」、
第5章「山頂を通らないコース」は、各コース当たり4ページ。第1章、第2章の倍です。
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簡単にいえば、第1章、第2章の右ページの読み物の分量を増やし、
左ページのガイド的要素も2倍以上の文字量にして、より詳しくした構成になっています。
そのあたりは、これらの画像をよく見てもらえばわかるかと。
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そういえば、上の写真の左ページ左下の囲みコラムは、「僕の体験から」というもの。
僕が実際に歩いたときの短い感想や小話が入ってます。

各章にはさらに加えて、ちょっと応用的なルートを
1/2ページ大で簡単に紹介しています。
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上は、北アルプスの歴史を感じさせる「クラシックルート」。
下は、「目的地・宿泊地が温泉」というルート。
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上の写真で入浴しているのは、どちらも僕。
きわどいまでに、体を張った仕事をしているのであります。

で、さらに各章の最後には3ページほどの読み物もプラス。
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上の写真は、北アルプスの登山道の分岐点の話をした
「北アルプスの交差点」という話。
自分で作っておいてなんですが、正直なことをいうと、
この「交差点」は本の中でいちばん面白くない話になってしまってます。
なんかもうちょっと興味深い話を書きたかったのだけど‥‥、
ここだけは少々失敗かも。

しかし、他の読み物は下の「北アルプス3つの『3大』」のように、
なかなか面白いはずですよ。
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「3つの『3大』」というのは、具体的には
「三大キレット」「三大急登」「三大雪渓」のことです。

巻頭と中間部分には、写真集的なグラフページ。
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巻頭グラフには、「北アルプス全般」の写真が集められていて、
中間部分のグラフは、「黒部川と北アルプスの関係」になっています。
上の写真は、中間部分の黒部川に関するものですね。

書き忘れていましたが、この本では、「登る山」「歩くコース」の難易度を
「★半分~★★★★★」の10段階で表しています。
ここでいう難易度とは、「危険度」と「体力度」の総合的判断。
危険だけど体力的には楽な場所もあり、
反対に、あまり危険ではないけれど体力的にはハードな場所もあり、
そのあたりを僕の判断で格付けしてみました。
Img_6533a
そんな難易度のなか、この本で紹介した全山、全ルートのなかで、
唯一の「★★★★★」が、「読売新道」。
このルート、小屋を利用せずにテント泊で歩こうとすると、
1日15時間ほどの行動時間が見込まれる北アルプス最難関コース。
あくまでも僕の判断と基準ではありますが、まちがいなく非常にキツいです。

といいながら、★の10段階評価では表せないほどもっと厳しいために、
例外的な扱いにしているのが、第7章「北アルプス南北全踏破」。
「焼岳~槍ヶ岳~表銀座~後立山~白馬岳~栂海新道~日本海」という
僕の想定では14日ほどの行動が見込まれる、なんと124キロのコースを
いかに歩ききるか、というシミュレーションを紹介してます。
この部分だけは、他のコースよりも多い6ページを割いてあります。
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この第7章で、僕が気に入っているのは、なかでセレクトして使った写真の1枚。
僕の1冊目の書籍である『トレッキング実践学』の表紙と同じカットを
わざと選んでいるんです。著者としての軽い遊びなんですけどね。

第8章は、北アルプス的な「道具学」。
日本の山のなかでも苛酷な環境で、森林限界を越えていて強風が吹き、
岩ばかりのテント場が珍しくないという北アルプスに合わせた
少しだけ特別な観点でギアやウェアの話を書いています。
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テントは「ダブルウォール×自立型にすべき」という話だったり、
わざわざ「ペグ」だけで、ひとつの項目を作ってみたりも。

最後のほうには「僕の個人的ベスト3」という読み物も。
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僕が好きな「テント場」「水場」「展望地」「温泉」についての話です。
かなり個人的な視点で、あくまでも僕の主観でしかありませんが、
ちょっとした参考にはなるのではないかと思いますよ。

この本の本当の最後には「逆引きコンテンツ」もついています。
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「難易度」と「日程」から各山、各コースを参照できるようになっているんです。
繰り返しますが、テント泊前提(ただし、ベースキャンプとしてテントを使い、
サブバッグでの山頂往復というパターンあり)の難易度と日程ですよ。

おっと、忘れるところだった。
別途、折り込みマップ(北アルプス全図)もついていて、
この本で紹介している「56山/ルート」の場所が把握できるようになってもいます。
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山で実際に使えるほど詳細ではありませんが、計画を考えるには役立ちますよ。

‥‥というわけで、このような本なのですが、
具体的なコンテンツは以下の3カットを見てください。
僕が適当に目次の部分を写真に撮ったものなので
ちょっと見にくいかとは思うけれど、ほぼ全容がわかるはずです。
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おしまいに、以下の文章を。
これはネットから購入するしようと思われる方(例えば、アマゾンとか)のために、
僕が「著者」として説明を加えたものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「この本を書くに当たって僕が考えていたのは、
北アルプスにはどんな山やルートがあって、
どういうことを知っていれば、もっと面白く、
もっと安全・快適に歩けるのか、ということでした。
そのためにこの本の中心は、北アルプスの興味深いウンチクと
自然環境が苛酷な場所を安全に歩くためのヒント。
そして、自分好みのルートが探せるようになっています。
純粋なガイド本ならば、他のものをお勧めしますが、
この本を読んでもらってから、山行の計画を立てると
実際に北アルプスに行ったときに、より楽しめるはずです。」
(著者・高橋庄太郎より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうなんです。
この本は、純然たる「ガイド本」ではなく、
「ルート選び」の本に、「ガイド的要素」を付け加えたもの。
懇切丁寧な一般的ガイド本がほしい方には向いていません。
書店で実際に見てもらえばわかるのですが、
ネット上だけで判断して買うと、「思っていたのと違う」という失敗の恐れがあります。

 

じつは1冊目の『トレッキング実践学』のときに、
僕はあらかじめ「テント泊中心の構成」で、
「テント泊は楽しいということを伝えたい」と思って本を作ったのですが、
そのあたりが実物の本を見ずにネットから買った人(の一部)には
きちんと伝わらなかったみたいだったのですね。
そのような状態で、誤解されたまま評価されたりするのは非常に残念でした。

そんなわけで、読者の方のニーズに合わないという失敗がないように、
今回、アマゾンには「著者の言葉」を入れてもらい、
このブログを見ていただいている人だけにでも
より細かめに説明しようと思っていたんです。


だから、このブログを見てもらっていれば、
アマゾンなどで購入しても、失敗は少ないかと思います。
もしもネット上で購入される方がいらっしゃれば、
「面白いなら面白い、役に立たないなら役に立たない」と、
率直な感想をそのショップへレビューとして書き込んでもらえるとありがたいです。
もちろん、このブログへのコメントでもうれしいです。

今回、最終的は発売を遅らせねばならないかと思うほど、
書籍製作/執筆の作業に使える時間がなくなってしまい、
緊急事態に陥るほどバタバタしてしまいました。
最後には連日の寝不足のあまり、意識が朦朧としてしまって、
キーボードを両目で見ながら打っても、もはや打ちたいキーの隣を押してしまうほど、
まともに文章がかけないくらいひどいありさまでした。
もちろんそれでも全力で頑張ったのですが、もしかしたら
その結果、読みにくい部分、理解しにくい箇所もあるかもしれません。
そういう点も指摘していただけると幸いです。

では、ご興味のある方は、ぜひ僕の2冊目の書籍、
『北アルプス  テントを背中に山の旅へ』をご一読ください。

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2012年4月 2日 (月)

『モノ・スタイル アウトドア No.11』発売中

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10日以上も滞在していた西表島から帰ってきました。
その東京にいないあいだに発売されていたのが、
僕の2冊目の本となる『北アルプス テントを背中に山の旅へ』と、
この『モノ・スタイルアウトドアNo.11』です。

僕の本については、後ほどすぐに。
まずは3月31日に発売されていた『モノ・スタイルアウトドアNo.11』ですが、
このなかで僕は、表紙にも出ているように「富士山」について、
10ページ、10000字くらいの原稿を書いています。
来年に実現しそうな世界遺産登録を前に、
富士山の自然、文化、歴史などについてまとめた内容です。

立ち読みはしにくいほど長い「富士山」の話、
興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。

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