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2012年6月26日 (火)

八重山諸島/西表島-5(無人の海岸から山を越えて川、海へ)後編

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ある方に指摘されて気づきました。
「八重山諸島/西表島-4(前編)」というものを書いてから、
後編をアップすることをすっかり忘れていたことを。
興味のある方は、前編を見てもらってからこちらを見てもらうとよいでしょう。

さて、前編で何を書いたか自分でも曖昧になっていますが、
ともあれここは2連泊した鹿川の浜。
人が住んでいる場所までは1日かかる、西表島の無人地帯です。

出発して3日後の朝、僕たちは海岸から谷伝いに山を越え、
再び川に沿って裏側にある海を目指しました。

朝メシには、昨夜にとったテナガエビを入れたラーメン。
持っていたトムヤム味のスープにクンを入れたわけで、
立派なトムヤムクンラーメンになりました。
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いい湯だな。

鹿川から昨日までエビを採っていた沢に入り、標高を上げていきます。
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ヤブのなかにはトゲがある植物があって、素足で歩いていた僕は、痛いのなんの。
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イノシシのヌタ場を通り、分水嶺を越え、反対側にあるウダラ川から
今度は一気に標高下げていくと……。
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ほぼ標高0mになり、マングローブの森のなかに突入。

この後、僕たちはどう進めばよいのかわからなくなり、まさに右往左往。
ウダラ川の右岸のほうが歩きやすいものの、進むべき方向は左岸側にあり、
だけど左岸側で歩ける場所を探しても、途中で行く手を阻まれます。
足元はドロドロだし、どうすればいいのか?

しかし、ツッチーが「正解」を見つけてくれました。
正解というか、「強行突破」みたいなものですが。
その方法は……、マングローブの森を両手の方向に見ながら、
川のなかを歩いてしまうこと。
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右岸でも左岸でもなく、このときの答えは「川の中」なのでした。
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潮がこれ以上満ちていたら、大変でしたよ。

そして予定通り、右岸側にあたる海岸に上陸。
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ここから浜辺を延々と歩いていきます。
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砂浜が露出している場所は、もちろん陸を歩いて。

しかし……。
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岩場では海の中へ。
山を歩き、川のなかを歩いたあとは、海のなかを歩くことになってしまいました。
なんだか妙にうれしくなり、我々のテンションも上がります。
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深いところでは、お尻まで水中に。
水がきれいだし、温かかったので、なかなかの気持ちよさ。

一部の岬はわざわざ海辺をまわることはせず、再び陸地へ。
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踏み跡を探して岬を巻き、反対側の海辺へショートカットしました。

マングローブのなかから抜け出してきたヤーマン。
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川から流れ込んだ砂などで浅くなっているので、このまま小さな湾を突っ切ります。
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日傘を差している優雅な男も1名おりました。

こんな感じで歩いていくと、どこからか人の声が。
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西表島には船でしかいけない船浮という集落があるのですが、
その裏にあるイダの浜まで、とうとう僕たちはやってきたのです。
あの浜まで歩けば、あとはもう、いつもの人間の世界。

人類との遭遇を果たすツッチー。
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なにかのツアーなのか、授業の一環なのか、よくわかりませんが、
たくさんの子どもがいて、我々に「こんにちは」と挨拶してくれました。

今回はひさびさに心から面白かったので、記念に写真を撮ってもらったりして。
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僕の足は日焼けで真っ赤になっておりました。

ところで、この船浮という場所は、以前は日本軍の秘密基地があった場所。
とくに観光化はしていませんが、要塞の跡は今も保存されています。
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特攻艇が、このきれいな場所から出て行ったなんて‥‥。
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こんな格納庫や弾薬庫が、海から見えない岩壁にいくつも掘られており、
なんだか神妙な気持ちにさせられます。

ひさしぶりの集落で僕たちはコーラなぞを数本飲み、あとは船に乗るだけ。
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行き先は、西表島を半周している道路の一方の端にある白浜という集落です。
こうして僕たちは、島の道路がない部分を歩き、無事に戻ることができました。
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最後に船のなかで余韻にひたる同行の2名。

このあとも、もう少し旅は続いたのですが、とりあえず紹介はこれで終了。

僕は7月19日にザ・ノース・フェイス原宿店で
「日本のウィルダネス」というタイトルでスライドショー的なことを行いますが、
そのときはこの西表島の話をもっと詳しく紹介する予定です。
ご来場される方は、お楽しみに。

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コメント

おつかれさまでした

これって、パンパンになったときの続き?

船浮のリゾート開発はされていないみたいだね

投稿: さかーち | 2012年7月 5日 (木) 20時16分

あっ、そういえば、ワシはそのときのあいつで〜す。

投稿: さかーち | 2012年7月 5日 (木) 20時19分

さかーち様

これは、そのときの続きで、手が腫れあがったまま行動し続けていたときのものです。
船浮は今ものどかなままですよ。

僕は今年も9月に知床に行きます!

投稿: 庄太郎 | 2012年7月 6日 (金) 00時07分

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