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2012年11月25日 (日)

南アルプス/間ノ岳~北岳~池山吊尾根

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7月の半ば、本沢温泉から戻ると、
僕は次に南アルプスの北岳を目指しました。

この山行については、すでに『PEAKS 9月号』で書いているので、
ここでは補足的なご紹介に。

ルートは、北岳登山のメインの広河原の登山口は使用せず、
その裏側の両俣から仙塩尾根へと登り、間ノ岳、北岳を通った後、
マイナールートである池山吊尾根から下りるという変則的なもの。
たんに、僕個人の好みによるルート設定であります。

メンバーは、撮影を担当するわけではなく、
あえてモデル的な役目で参加した写真家・野川かさねちゃん、
毎年「富士山きずなフォトコンテスト」をプロデュースしている北村哲くん。
そして実際に撮影を行なうのは、カメラマンの加戸昭太郎さん。
加戸さんと僕は、5月に池山吊尾根から北岳を目指し、
悪天候によって敗退してきたというコンビ。
僕たち2人には、リベンジの意味合いも強い夏の北岳なのでした。

両俣は、南アルプスのなかでも僕が好きな場所。
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林道歩きは長いけれど、なかなか美しい道もあります。

で、両俣小屋。
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3連休の初日だったので、こんな山奥も登山者でにぎわっておりました。

両俣は野呂川の最上流部にあり、こんな渓流の風景がバツグン。
何度来てもよいところなんですね。
テント場も解放的で気持ちがよいし。
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だから、ここを北岳への登り口に選んだのでした。

まだ梅雨明けしていないので、2日目も曇り空。
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しかも、仙塩尾根への登りが急で、けっこう面倒です。
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この後、少しずつ雨と風が強くなってきました。

自分の作品を撮るかさねちゃん。
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こんな彼女の姿を、さらに加戸さんが撮影していたりします。

間ノ岳の山頂も曇り空。
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しかし、さすが百名山のひとつだけあって、
この天気でも登山者でいっぱいですね。

北岳山荘のテント場。
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この後、さらにテント泊の人が到着し、通路にまでテントが設営されるほどに。
僕たちはテントを張った場所は周りが岩だらけで、
必然的にテントが密集することもないスペースだったので、少しは余裕がありました。

3日目も曇り空。
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とはいえ、2日目よりはいくらかマシ。
ただし風が強いので、けっこう凍えました。

一応、最終目的地の北岳山頂。
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周囲の展望は望めないけれど、3連休の最終日とあって、
間ノ岳以上の混みっぷりでありました。

僕たちは早めに山頂をあとにし、八本歯の頭のほうへ下りました。
すると、少し標高を下げただけで、一気に青空に。
雲が覆っていたのは、山頂付近のみだったというわけです。
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遠くには富士山の姿も。

さらに下ると、八本歯のコル。
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ほとんどの人は、ここから広河原に向かうのですが、
僕たちは「ボーコン沢ノ頭」がある池山吊尾根に入っていきました。
僕にとっては、北岳山頂よりも、ここからが本当のお目当ての場所。

その池山吊尾根とは、こんな感じであります。
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いかにも気持ちよさそうな縦走路。
だけど、あまり整備されていないので、歩く人は極端に少ないんですね。
それに、とにかく長いし、有人の小屋もないし、
かなり下りないと水場もないし、道が不明瞭だし……。
自信のない人には、とてもお薦めできません。

しかし、こんなに景色がよいのですよ。
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前日は雲の中だった間ノ岳を撮影する加戸さん。

思い出すだけでも気分のよい、尾根の道が続きます。
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人影が少なくて静かなのが、さらにすばらしい。

ボーコン沢ノ頭では、長時間の休憩。
このあたりからは、今回のブログの冒頭で使った写真、
つまり北岳バッドレスの迫力ある姿も眺められるんですね。
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その他、周囲には鳳凰三山や甲斐駒ケ岳などの山々がそびえておりました。
池山吊尾根をすべて歩くのは大変ですが、
八本歯のコルからボーコン沢ノ頭までなら、岩場はあるけれど
それほど難しい道ではないので、往復してみるものいいでしょうね。

しかし、ボーコン沢ノ頭から先は、ひどい道。
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道がハイマツで覆われていて、ほとんどヤブ漕ぎという場所も。
慣れない人が歩くと、道迷いする可能性も高いのではないかと思います。
また、登山道は何度か付け替えられているようで、
現在の登山道なのか、たんなる踏み跡なのか、
よくわからないポイントも多数でした。

ともあれ、何時間も歩き、標高を下げていくと、
池山御池小屋(無人小屋)の前の広場に到着。
広場というか、干上がった池が草原になった場所ですね。
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5月にここまで登ってきたときは、真っ白な雪原だったことが思い出されます。
あのときは、寝ているうちにテントの上に雪が積もっていったな……。
あれはあれで美しかったけれど、僕はやはり夏山のほうが好きです。

小屋からは急坂を下り、「歩き沢」のバス停へ。
バス停といっても、林道が通っているだけの山深い場所。
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僕たちは時間つぶしがてら、沢で水浴びをして身を清め、
あとはバスが来るまでのんびりと過ごしました。

初日、2日目はともかく、3日目は本当に気持ちがよかった!
5月のリベンジも果たせましたしね。

いずれ池山吊尾根には、もう一度行きたいと思っております。

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コメント

池山吊尾根おもしろそうですね~

まだ地図読みに絶対の自信がある訳ではないので、山の先輩をつかまえて来年の夏に挑戦してみたいです。

投稿: キウイ | 2012年11月28日 (水) 23時33分

キウイさま

この場所、地図上の登山道と、実際の登山道の場所がずれているので、厳密に地図を読みすぎると、反対に道に迷うかも。現場に即して道を選ぶことも必要でしょうね。でも面白いルートなので、ぜひ行ってみてください。

投稿: 庄太郎 | 2012年11月29日 (木) 14時58分

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