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2012年12月

2012年12月29日 (土)

北アルプス/白馬岳(『PEAKS』リーダーズセッション)

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もう年末だというのに、僕のブログはいまだ3ヶ月前の話です。
このところかなり頑張ってアップしておりますが、まったく追いつきません……。

9月最後の山行は、北アルプスの白馬岳。
昨年も行なった雑誌『PEAKS』の企画、「リーダーズセッション」への
ゲスト参加なのですが、ゲストながら、コースは僕が決めさせてもらいました。
具体的には、蓮華岳から白馬大池まで登り、
そこから白馬岳山頂に向かい、白馬大雪渓を経由して猿倉に下りる、
というルートになります。

この山行のことは、1月15日に発売される『PEAKS』に掲載されます。
そちらはおそらく人だらけのページになるのではないかと思われるので、
ここでは風景が多めの構成にしておきます。

そんなわけで、蓮華温泉から天狗ノ庭を通り、白馬大池へ。
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僕のほかに、3人の読者のみなさん、サポートで入ってもらっているガイドさん、
PEAKSの編集者、カメラマン、という7人パーティです。

企画的にソロ形式で歩いているので、テントはバラバラ。
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僕のテントは、奥に張ってあるニーモのタニ2P。

参加者の装備一式を、現地で俯瞰気味に撮影中、の図。
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近くに上れるところや脚立がないからですが、あまりにも原始的。
こういうことはたまにはあるのですが、たまにだけですよ。

白馬大池を出発し、振り返って撮った風景。
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吹きさらしのキャンプ地だけど、いい場所ですね。

主稜線までは、危険な場所はほとんどない尾根歩き。
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とはいえ、今年の5月には大量遭難が起こっていますが。
広々としていて歩きやすい反面、悪天候のときやガスがかかっているときは
けっこう危ない場所でもあります。

三国境まで到達し、これまで歩いてきた尾根を眺めると、こんな感じ。
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このあたりは二重稜線どころか三重稜線っぽい地形です。

ほぼ同じ場所から北を見ると、朝日岳へと連なる稜線。
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こちらを歩いていけば、栂海新道を通り、日本海まで歩けるわけです。

だんだんと近づいてくる白馬岳山頂。
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昨年は、冒頭の写真の杓子岳、白馬鑓ヶ岳を経由して、
ここまで歩き、その後、祖母谷温泉まで下りていきました。

すでに白馬岳頂上宿舎のテント場。
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これまでに何度、ここにテントを張ったことか。

参加者の2人と僕のサンダルは、まったく同じモデル。
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キーンのシャンティなのですが、足元だけを見ると
なんかのユニフォーム的なお揃いっぷりであります。

夕方前に西を見ると、右に毛勝三山、左に剱岳
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どちらも今年に登った山です。

翌日は大雪渓から下るだけ。
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すでに9月末なので、日本一の大雪渓もやせてしまっています。Rimg0307a


この後、ちょっとしたハプニング。
といっても、我々のパーティーではなく、他の登山者。
予定ルートと間違って大雪渓に下りてきてしまったとのことで、
軽アイゼンなどの装備はなく、靴もトレランン的な、かなり華奢なタイプ。
そのままで氷のような雪渓を下りるのは非常に危険なので、
僕のトレッキングポールと、ガイドさんの軽アイゼンを貸し、
この区間だけいっしょに下りることにしました。

そして猿倉へ。
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詳しくは『PEAKS』を。
ちなみに、ルポの原稿は僕ではなく、同行した編集者が書いております。

この語、僕は自宅には帰らず、松本に宿泊して原稿書き。
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翌日は久しぶりに松本城などにも行ってみました。

で、松本の古本屋を巡り歩き……。1冊の古書を購入。
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大正15年発行の『キャムピングの仕方と其場所』。
だいたい85年前の本で、著者が「鐵道省」、
つまり「鉄道省」というお役所であるのも興味深いです。
昔のキャンプスタイルがどんな感じだったのか知りたかったのですが、
値段はなんと4000円! しかし意を決してお金を払おうとしたところ、
「今日はお祭りだから半額ですよ」とのことで、2000円に。
ちょうど周辺では「神道祭」が行なわれていたのでした。
いや~、よかった。
そういえば、この本には何ヵ所かに押し花が挟まれていました。
もともとの所有者が、何十年も昔に、どんな気持ちで本を読み、
どんな気持ちで草花を挟み込んだのかと想像すると、
なんとも言えない気持ちになってきます。

その後、僕はシェルパ斉藤さんのご自宅に。
野田知佑さんがいらっしゃるとのことで、僕もお呼ばれしていたのでした。
内輪の会だったので、夜の宴会も比較的少人数で、落ち着いた雰囲気。
Ffa
翌朝、僕がゆっくりと起きだすと、多くの人は帰宅後でしたが、
最後に野田さん、斉藤さん、サラリーマン転覆隊の本田さんと記念撮影。
いや、野田さんのアレックスもいっしょでしたね。


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2012年12月28日 (金)

北海道/知床(硫黄岳~羅臼岳)

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「知床エクスペディション(知床シーカヤックシンポジウム)」に参加した後、
大内くんと僕はそのまま知床に残り、次に山へ向かいました。
僕は毎年、知床のどこかの山を必ず歩いており、昨年は登山道がない知床岳
今年は硫黄岳から羅臼岳という、一般登山道を使った縦走です。

この山行のことは、来年に発売される雑誌に書くので、ここでは軽く。
その代わり、写真はけっこう多めにあります。
冒頭の写真は知床半島の稜線を縦走中に、
歩いてきた道を振り返ってみた風景。左のほうが硫黄岳です。

こちらは歩き始める前に通った岩尾別の旧開拓地。
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数十年前に廃村になって、いまは開墾した場所も原野と化そうとしています。
このあたりの開拓の中心だったのが、僕の故郷の宮城県の人々。
僕のやたらと強い知床への想いの理由には、
そんなこともひとつにはあるように思います。

さて、登山口。
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看板に「許可の有る者以外立入出来ません」とありますが、
もちろん僕たちはしっかりと申請を出しております。

ちなみに僕と大内くん以外には、
カメラマンとしてこの近くで生まれ育った逢坂くん、
北海道でガイドをしている通称・ポーさんが加わっています。
逢坂くんは仕事だけど、ポーさんは遊びとしての参加です。

稜線目指して登っていくと、背後にはオホーツク海。
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あんな海をわずか2日前にカヤックで漕いでいたとは。

僕たちがはじめに目指したのは、硫黄岳。
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百名山のひとつである羅臼岳に比べると、圧倒的に人が少ないのです。

硫黄岳の付近は、さすがに荒涼とした雰囲気。
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赤茶けた土の色が、いかにも火山っぽい感じです。

そしてキャンプ地へ。
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どこが道かよくわからない場所を下っていきます。

そして、雨。
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風もまあまあ。

北海道らしく、キャンプ地にはフードロッカーが設置されています。
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動物にいたずらされないように、このフタは非常に重いです。

ようするに、こういうこと。
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読めますかね?

こちらは硫黄岳の山頂。そして強風。
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大内くんが前傾姿勢なのは、風に体を預けているから。

せっかくの知床の山なのに、雨とガス。
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このあたり、奇岩も多いんです。

これまた北海道らしい、広い稜線。
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視界があまりきかないので、僕たちは常にヒグマに注意しておりました。

硫黄岳からかなり歩いてきても、こんな風景が続きます。
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まあ、知床連山自体が、もともとすべて火山なのですけれど。

2泊目のキャンプ地での水汲みの風景。
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もしかしたら干上がっているのではないかと心配していましたが、問題なし。
この池の水を煮沸して使うわけです。

さらに縦走は続き、右手にはオホーツク海。
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天気がよければ、左手には北方領土の国後島も。

羅臼岳を目の前にして、ガスがきれるのを待っている様子。
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晴れそうで晴れない、微妙な感じ。

で、山頂。
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僕は3年ぶりで、たしか4回目。

岩尾別側に下山していくと、羅臼岳の山頂がクリアに。
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知床の山は、何度来ても本当によいのです。

さて、これは現地にあった表示。
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ベアスプレーを実際に出くわしたクマにかけているという、
あまり見たことがないカット。この落ち着きぶり、見習いたいものです。

下山後には逢坂くんの実家にお邪魔し、大変なご馳走を……。
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いくらだけでも、この量ですよ。ほかにも至れり尽くせりで。
逢坂くんのご両親、本当にありがとうございました。

繰り返しますが、詳しくは来年に発売される雑誌で。
たぶん掲載は夏か秋と思われます。

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2012年12月27日 (木)

今年もまた参加、「知床エクスペディション」(後編)

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前回に引き続き、シーカヤックで知床岬を一周する「知床エクスペディション」の話。
知床半島の先端部は、日本でいちばん長い自然海岸が残されている
まさに日本のウィルダネス中のウィルダネスであります。

上の写真は、すでに知床半島の先端である知床岬の先端部。
まわりくどい説明ですが、つまりは日本の最東端(北方領土を除く)です。
中央付近に小さく、知床岬灯台も見えるかと思います。

最先端部には、以前は上陸を自制していたのですが、数年前から緩和。
浜にカヤックを上げて、無人の灯台まで歩いていきました。
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踏み跡程度で登山道があるわけではなく、この斜面がじつに登りにくい。
しかも僕たちが履いているのは、水には強いけれど、土には弱い
カヤック用のシューズ。だからやたらと滑るんですね。

日本にはあまりないほどの規模の、広大な草原。
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これでも、ごく一部です。

灯台がある場所まで登ると、先ほどの草原が眼下に。
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一昨年、海岸を延々と歩き、ここまでやってきたことを思い出します。

難所である岬を無事にかわし、赤岩の前を漕ぐ新谷さん。
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はじめて僕が新谷さんといっしょに知床をまわったときの強烈な記憶は、
この付近で突然の雷に遭遇したとき、新谷さんがパドルを手から離し、
両手を合わせて神に祈っていた姿。風もものすごかったし、
僕たちがかなりヤバい状況なんだと理解でき、若干恐ろしくなりました。
すでに7年も前のことですが、ここに来るたびに思い出します。

写真というかカメラのクオリティがイマイチなので、わかるかな‥…
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キャンプ地近くの川で鮭を食っているヒグマと、それを眺める参加者。
ヒグマが出没すること自体は珍しくもありませんが、
こいつはいくら追い払っても海岸に戻ってきてしまい、
結局、僕たちのキャンプ中はずっと同じ場所におりました。
どうしてもどんどん遡上してくる鮭を食いたかったんでしょうね。

行程中に何度も繰り返されるメシの風景。
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新谷さんはじめ、スタッフとしてかかわっている人は、みんな漁師カッパ。
日本一過酷なフィールドでは、漁師が使うウェアがいちばんの実用品なのです。

赤岩を出発し、すでに4日目。
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すぐにでも天気が崩れそうな気圧配置にもかかわらず、わりと穏やか。

海に突き出た小さな岬、ペキンノ鼻で上陸。
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このあたりには面白い話がいくつもあるのですが、
以前に雑誌で書いた内容や、前のブログとかぶりそうなので、省略。

正確な由緒は不明ながら、ペキンノ鼻の上には簡素な鳥居。
海の男たちを昔から見守ってきたのでしょう。
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新谷さんがいつものようにペンキを塗り直しています。
このためにわざわざカヤックに塗料とハケを
入れてきたのだから、頭が下がります。

まだまだ続いている、無人の海岸地帯。
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わずかにあるのは、夏だけ使われている番屋くらい。

海に出てから4泊目。
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なんとか強風も回避でき、あとは1日漕げば終了。

わかりにくいですが、2手に分かれて海に流れ込むウナキベツ川。
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昨年はここから知床半島内部に入り込み
道なき道を歩いて、稜線まで出たのでありました。
ただし、知床岳には時間切れで登れず。

最終日は岩のあいだを漕いだりもして、先へ。
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何艇か、危うく沈しそうでしたけどね。

そんなわけで、ウトロ側から漕ぎ出して、岬をまわり、
反対側にある羅臼側の集落、相泊に到着。
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ちなみに、今回、僕が借りて乗ったカヤックは、
ウォーターフィールドカヤックスの「不知火」。
数日使い続けていると、別れが寂しくなります……。

というわけで、知床の「海旅」は終了。
僕はもう8年目で、8回目となるのに、いまだ飽きません。
昨年の模様を紹介したこのブログを見てもらってもわかるように、
ルートは基本的に同じで、キャンプの仕方も多少の変遷があるとはいえ、
過酷な環境に特化した、いつもの新谷暁生スタイル。
だから、撮影した写真も似たものになりがちで。

だけど毎回、本当に面白いんですよ。
アウトドア好きの人なら一度は参加すべきものだと思う一方、
繊細すぎる人には合わない可能性も大、であります。

その後、僕は知床の「山旅」へ。
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上は、カヤックでのツーリング後の移動中、
知床横断道の羅臼峠に寄り、それから歩くことになる羅臼岳を眺めた様子。
知床遠征は、まだ終わりません。

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2012年12月26日 (水)

今年もまた参加、「知床エクスペディション」(前編)

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9月の中旬から11日間、僕は北海道へ。
毎年参加している「知床エクスペディション」、
正確にいえば、そのなかでも年1回行なわれる
「知床シーカヤックシンポジウム」のタイミングでの海の旅です。
僕が知床岬を一周するこのツアーに参加するのは、すでに8回目で、
取材として参加したこともありますが、基本的にプライベート。
このブログだけでも、昨年一昨年と書いてきたので、
興味がある方は、そのときのことも合わせて見てください。

さて、今回の失敗は、初日に陸上用のカメラを塩水につけてしまい、
サブの防水カメラでしか写真を撮れなかったこと。
著しくクオリティが低い写真ばかりですが、
文字よりも写真中心で、一気にお見せしたいと思います。
非常に量が多いので、興味がある人だけ先に進んでください。

海に出て初日。雲がかかりつつも、
どっしりとした存在感を放つのは、羅臼岳。
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じつは今回、この海の旅が終わってから、羅臼岳にも登りました。

いかにも知床の海旅らしい、昼食&休憩の風景。
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いつものことながら、調理はすべて焚き火です。

数年前、このツアーを主催している新谷暁生さんが大怪我をした入り江。
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そのとき新谷さんは手の腱を何本も切ってしまい、
今はほとんど感覚のない手で知床をガイドしているんです。
そんなこと、新谷さんにしかできないんですよ。

夜メシ。
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デカい肉を焼いていますが、それをひっくり返すのは、調理用具ではなく、
グローブをした手。これもまた、知床での日常的キャンプ風景。

波がたっているうえにブーマー(隠れ岩)があり、出艇が難しかった、ある朝。
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なぜか僕は新谷さんに命じられて、真っ先に海へ。
そして後続の人たちの進路を指示し、
なにかのトラブル時にはサポートする役目をすることになったのですが……。
僕には他の人をサポートする能力なんて、ほとんどないんですよ。
幸い、すべての人が無事に出艇できたからよかったものの、
じつは今回のツアーで、風よりも、波よりも、岩礁よりも、
プレッショーでいちばんヒヤヒヤしたのはこのときでした。
しかし、新谷さんに命じられれば、やるしかなかったのであります。

ともあれ、無事に海に出て、先方に見えるのは
昨年も登りに行った知床岳
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ほとんど雲の中で、ちょっと残念。

毎年のことながら、海岸にはたくさんのヒグマ。
今年も20頭近くは見たように思います。
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今年のヒグマは、鮭の遡上数が少ないために痩せていると
新聞にも書かれるほどでしたが、たしかに例年よりも小さいような。
だけど、痩せている原因は鮭だけが理由ではないようです。

かなり至近距離にいるように見えますが、実際は十分に距離をもって観察。
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400キロを超えるヒグマもいるようですが、
僕はまだそこまで大きい個体を見たことがありません。

岬先端に近づいていって、ここはタコ岩。
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ちなみに、実際にこの浜では、タコも獲れます。

海に直接流れ込む、カシュニの滝。
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今年もあの滝の真下まで漕いでいき、
風圧で脱出できなくなりそうな人がいました。

夕方が近くなると、通常のツアーでは行なわない「講演」が始まります。
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この日は、メインゲストでもある柴田丈広さんの話。
新谷さんも日本一の力量だと認めるシーカヤックガイドが語る
極地探検の面白い話でありました。
別の日には、もうひとりのメインゲストのカヤックビルダー、
水野義弘さん(ウォーターフィールドカヤックス)の
これまでの人生とカヤック作りの話。
そして大内直紀くん(元・ICI石井スポーツのカヌー担当)が
グランドキャニオンの川下りをしたのまではよかったのですが……。
大内君とともに、現地にいってから突然「話」を頼まれた僕は、
他の皆さんと違って海や川について語るべき面白いネタもなく、大弱り。
そこで、「知床は海を漕ぐだけではなく、海岸を歩いても面白い」という
かなりストレートではない方向からのアプローチによる雑話をして
なんとかその場を乗り切ったのでした。
これもまた、新谷さんに頼まれれば、やるしかないのであります。

通称・落合湾でのひととき。
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潮が引くと適度に岩礁が現れ、けっこう遊べる場所です。

そんな場所で寛ぐ新谷さん。
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もともと山の男だった新谷さんは、山岳雑誌『岳人』で連載を持っていますが、
来年あたりには書籍になるとのこと。
新谷さんは今年も本を出していますが、これはもう、今から楽しみです。

ゴロタ石の上でも平気でカヤックを引きずって運ぶ知床では、
すぐにカヤックはボロボロになり、途中での修理は当たり前。
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もちろん修理用具は持っていっていますが、
そのあたりに漂着した漁具や流木も駆使しての作業は、感心することばかり。
本当に大切なのは、見た目よりも「使えること」なのだと、実感します。

今回の天気はまあまあ、といったところ。
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曇りがちでしたが、風も極端には強くなく、晴れ間も見えました。

さて、この海旅の様子は一回で最後まで書いてしまうつもりでしたが、
やはり写真の量が多いので、前編と後編に分けることにしますね。

(続く)

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2012年12月25日 (火)

『日本百名山データBOOK』発売中

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『日本百名山データBOOK』が昨日、発売になっております。

これ、僕はたくさん書きましたよ。その量、31ページ+小コラム。
1冊のうちの1/5くらいでしょうか。

「百名山」なので、100ある山のうち、僕が書いたのは
●羅臼岳
蔵王山
●武尊山
●祖母山
●開聞岳
と、北海道、東北、北関東、九州の山々がきて、
あとは北アルプスの白馬岳と乗鞍岳以外。つまり、
剱岳
立山
槍ヶ岳
穂高岳
鹿島槍ヶ岳
五竜岳
薬師岳
●黒部五郎岳
●水晶岳
●鷲羽岳
笠ヶ岳
常念岳
焼岳
という、えっといくつだ? 計18座ですね。
もちろん、全部登ったことがあります。
写真も自分で撮影したものを中心にしたので、
表紙含めて何十カットも使っていて、
なかにはこのブログと同一のものもあったように思います。
ブログで紹介したことがある山にはリンクも張ってみたので、
興味がある山があれば、御覧ください。
同じ山に何度も行っていたりするので、リンクを張った場所はかなり適当で、
一度の山行で同時に行った山では重複もありますが。

メインの「山紹介」以外では、1ページのエッセイを書いており、
内容は自分の故郷の山、「蔵王連峰、船形山と、大震災」の話。
前にも書いたことがあるテーマなのですが、
切り口などは変え、いうまでもなく新しい読み物にしてあります。

「私の百名山候補」的な軽い読み物のコラムもあり、
そこでは「北アルプス/赤牛岳」を僕の候補として紹介しています。
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これが誌面で使った写真。右側の山です。左奥は水晶岳。

僕個人としては、深田久弥さんが選んだ「百名山」は面白いとは思うものの、
自分で全制覇しようと考えたことはなく、
ついこのあいだまで、いくつ登ったのかすら知らなかったほど。
でも、あるとき、たまたま「百名山」のポスターが目の前にあったので
ざっと数えてみたところ、58座か、59座には行ったことがあるようでした。
テント泊を楽しめない山(日帰りで十分)とかには、
あまり行ったことがないんですよね。

しかし「深田百名山」には、よい山がそろっていることは間違いないので、
山カタログ的に見てみると面白いと思いますよ。

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2012年12月24日 (月)

北アルプス/焼岳と上高地

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槍ヶ岳~南岳を歩き終え、早朝に上高地まで下山した僕たちですが、
この最終日は予備日的な扱いだったので、時間には余裕が。
ここまできたら、早く帰っても、遅く帰っても同じだよ、と、
焼岳に登ってから東京に戻ることにしてしまいました。

つまり、取材で山に入ったものの、ここからはプライベート。
同行していたカメラマンの矢島くんもすぐには帰宅せず、
いっしょに行くことになりました。
まさに仕事も遊びも同じ感覚で、いいねえ。

釜トンネルから中の湯まで歩き、新中の湯ルートから山頂へ。
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このあたりは森がけっこう深く、気温も高くて、汗みどろ。

とはいえ、森林限界を越えると、さわやか。
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島々につづく谷が後に続いております。

すでに、ほぼ山頂。
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冒頭の写真と同じ、火山口の岩場の奥には笠ヶ岳。
一昨年前には立山から1週間かけて縦走し、最後の目標地でした。
今年のうちにもう1回行きたかったのだけど、次は来年か。

焼岳自体も、前に来たのは一昨年前でした。
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そのときも、こんな感じの写真を撮った気がします。

山頂からの穂高連峰。
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手前のなだらかな稜線は、昨年歩いたばかり。

いかにも焼岳らしい、岩と蒸気。
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地面が熱い場所もたくさんあり、
冬にきたらどんな感じなのか、見てみたいものです。

下山は中尾峠から新穂高温泉へ。
マイナーな焼岳登山ではけっこうマイナーな道です。
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この道も暑かったので、沢まで下りて頭やら顔やらを
洗ったときの気持ちよさといったら……。

こんな感じで焼岳から下りると、僕は1週間ぶりに帰宅。

だけど、3日後には再び上高地へ。
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このときは、山歩きというより、ほとんどキャンプのみ。

梓川のほとりからは、あの焼岳が。
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誰かが山頂にいて、こっち側を眺めているのかもしれないな、
などと、僕はぼんやりと考えておりました。

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2012年12月23日 (日)

北アルプス/槍ヶ岳~南岳

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北アルプスの烏帽子岳周辺を歩いた僕は、
松本まで一度出ると、次に南部の槍ヶ岳へと向かいました。

詳しくは来年発売の雑誌に書くので、ここでは予告的に、ごく簡単に。

背負っていったのは、グレゴリーのZ30。
かなり小型のバックパックです。
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だけど、ヘルメットまで入れているというのに、中身が少なくて、スカスカ。

というのも、このときはすべて山小屋泊まりだったから。
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そんなわけで、槍平小屋の窓からの写真です。

千丈乗越から稜線に上がると、ドデカい荷物の学生たち。
見るからに、山岳部かワンゲル部の夏山合宿ですね。
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荷物の量以前に、パッキングが悪そうだったので、
直してあげたい気持ちにもなりましたが、その部なりの流儀があるかもしれないし、
出すぎた真似はよくないと、やめておきました。

その学生たちを、槍ヶ岳の肩で撮影。
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この写真が誌面でどのように使われるかは、来年のお楽しみ。

山頂から見た千丈沢。
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登山道はありませんが、僕はこの1月後くらいにプライベートで歩いてみました。
ものすごく面白かったのですが、その件はまた後日。

南岳へ向かう稜線。
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昨年は反対方向からここを歩いたな。

南岳小屋に到着すると、崖の上から大キレットを見物。
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少しするとヘリコプターが飛んできて、どうやら事故があった模様。
それから小屋でテレビを見ていると、ちょうどこの事故のことがニュースで流れ、
滑落による死亡だったことがわかりました。

こちらはすでに稜線から下りた、横尾。

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誰もいない朝の5時の風景です。

この後、上高地バスターミナルでは、少し時間つぶし。
するとライター仲間の森山くんと遭遇!
いや、遭遇というか、来るのを知っていたので待っていたのですが。
しばし歓談し、彼らが入山していく姿を見送ると、
僕は僕で、そのまま次の北アルプスの山へ登りに行ったのでした……。

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2012年12月22日 (土)

北アルプス/烏帽子岳~船窪岳

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乗鞍岳から戻って、3日後。僕はまたしても北アルプスへ。
今度は僕が北アルプスのなかでもトップクラスで好きな烏帽子岳です。
ここには2年前、雲ノ平から歩いてきました。

北アルプス三大急登といいながら、
けっこう登りやすいブナ立尾根から稜線へ。
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この道がもう、とにかく暑かった!
夏好きの僕には、暑くてうれしいのでありました。

烏帽子小屋のテント場。
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この写真を撮ったときは晴れたものの、この山行は基本的には悪天候。
テントはいろいろ考えて、超軽量なビッグアグネスのフライクリーク。
なぜこれを選んだのかは、来年発売予定の掲載号を。

そして、烏帽子岳の山頂。
プライベート含め、何度ここに登ったことか。
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けっこう怖そうな場所にカメラマンさんがいますが、
この写真を撮った僕は、その場所から移動しているわけです。

山頂からの景色。
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右奥には水晶岳。

この山行は天気が安定せず、雨が降ったり、曇ったり、ときどき日が差したり。
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なので、先日の鹿島槍ヶ岳と同様に、ブロッケン現象が見られました。
写真にはきれいに撮れないのですが、飽きるくらいに何度も。

少し前に登ったばかりの唐沢岳や餓鬼岳の方向。
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あのあたりには、早いところもう1回行きたいですね。

烏帽子岳からは稜線を北上。
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烏帽子田圃といわれるあたりには池がたくさんあり、
しかも人影が非常に少なくて、ものすごくよい場所。
烏帽子岳~船窪岳~七倉岳のあいだのルートは
北アルプスの穴場のひとつなんです。

ただ、このあたりは北アルプスでもっとも崩落が激しい場所でもあり、
ちょっとばかり危険かも。
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この後、雨が激しくなり、写真もまともに撮れず。
いや、撮ってはいるのだけど、お見せするほどでもなく。

そして下山後、僕はまたしても東京には戻らず、
またしても北アルプスの別の山域に向かったのでした。


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2012年12月21日 (金)

北アルプス/乗鞍岳と 2つのイベント

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こちらは北アルプスの乗鞍岳。
日本でいちばん簡単に行ける3000m峰です。
テント泊で縦走できる山ではないので、
僕にとっては北アルプスでもっとも縁が遠い山かも。
このときもやはり日帰りで、しかも山頂での写真撮影を含め、
往復で2時間ちょっとだけという、あっという間の山歩きでした。

有名なコロナ観測所。
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一度、内部に入ってみたいものです。

あっというまに近づいてくる山頂。
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このときの目的は、この山頂からの景色にありました。

ええっと、もう到着しちゃいましたよ。
畳平の駐車場からは、わずか45分。
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山頂で出会った人が写真を撮ってくれました。

さすが標高3026mもある山なので、なかなかよい景色。
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雲がもう少しなければ、もっといいはず。

この稜線の道が焼岳まで延びていれば、長々と歩いていけるのだけど。
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昔は焼岳のほうへ向かう道もあったようで、その時代に歩きたかったです。
今の乗鞍岳はほとんど独立峰のように、北アルプスのなかで孤立しております。

山頂から見えた御嶽山。南の方向ですね。
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この御嶽山のクリアな写真が撮りたくて、
乗鞍岳に行ったようなものなのに、雲がありすぎて、ちょっと残念。

北の方向を見れば、前穂高岳から槍ヶ岳とつらなる稜線。
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こちらも雲はかかっていましたが、
山頂部分は見えたので、少しは満足。

そんなわけで、あっという間の山頂往復。

さて、テント泊ができない乗鞍岳ですが、
僕が前日、どこにいたかというと……。

同じく北アルプスで、上高地の奥の徳沢。
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このとき、山と渓谷社が主催する「涸沢フェスティバル」が開催されており、
僕はこの徳沢の会場で、「北アルプスの魅力」みたいな話と
「山キャンプ」のノウハウ的な話をするという役目だったのでした。

僕の話の内容が面白かったかどうかはさておき、
マンガ『岳』の作者の石塚さんとお茶を飲んで話す機会もあり、
出番のときは昼寝なんかもしちゃって、なかなか楽しめました。

しかし、イベントはこれだけではなかったんです。
さらに僕が「涸沢フェスティバル」の前日に、どこにいたかというと……。

八ヶ岳のシェルパ斉藤さんのお宅。
こちらにお呼ばれして、トークイベントを行っておりました。
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内容は、やはり「北アルプス」中心。
途中からは斉藤さんとの座談会的なものになり、いくぶん気楽に。

僕の8月の後半は、後立山連峰の縦走のあとに八ヶ岳に入り、
その後、上高地に向かい、さらに乗鞍岳に登るという
バラエティに富んだ10日間になったのでした。

しかしまあ、8月だけで何日間、北アルプスにいたことか。
それでもまだまだ、僕のブログ上での夏は終わらないのです。

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2012年12月20日 (木)

北アルプス/後立山連峰(爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~唐松岳)

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このブログでは、まだ8月。
その8月だけで3度目となる北アルプス、今回は後立山連峰の縦走です。
メインとなる山といえば、やっぱり上の写真の鹿島槍ヶ岳でしょうね。
といいながら、下山に使った唐松岳から祖母谷温泉の道のほうが、
個人的には楽しみなのでありました。

今回、興味深かったのは、登山口にあったこの看板。
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実際、僕たちも柏原新道では至近距離で遭遇し、
なかなかどけてくれないので、けっこう困らせられました。
僕は最後尾にいたので撮影できませんでしたが、
来年発行予定の掲載誌には、ばっちり写真が載ることでしょう。

で、あっという間に稜線と赤岩尾根との分岐近く。
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これは表紙狙いで、雲が切れるのを待っているところ。
ここで撮った写真が本当に表紙になるのかどうかは、まったくわかりません。

ひさしぶりのブロッケン現象。
日本語で言えば、光輪。ご来迎ともいいますね。
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虹色の輪の中に、僕の影が映っております。
ヨーロッパでは不吉とされる現象ですが、
日本では反対に幸運の表象となるのが、面白いです。

冷池山荘のテント場。
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お盆近くなので、かなり込み合っていました。

翌日、東側は一面の雲海。
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北アルプスでは、よくある光景。

それに対して、西側はクリア。
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これまた、北アルプスではよくある光景。
少し前に歩いてきたばかりの剱岳もはっきりと見えます。

すでにここは鹿島槍ヶ岳・南峰の山頂。
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これから歩いていく稜線が、ドカンと見えます。
遠くには白馬岳の山頂も。

こちらは双耳峰の鹿島槍ヶ岳のうち、低いほうの北峰。
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人が多い南峰よりも、僕好み。南峰とのあいだには吊尾根があります。

そして難所の八峰キレット。
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いつも最後尾を歩いている僕ですが、こういう場所だけは先頭を歩くので、
珍しく正面から同行者の写真を撮ることができました。

2泊目はひさしぶりの山小屋泊で、キレット小屋に。
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こんな風景を眺めながら、3日目が始まりました。

この日のルートの写真は、選びそこねたので省略し、
ここはすでに五竜山荘のテント場。
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五竜岳も見えますが、この角度からはカッコよさがイマイチかも。

4日目、猿の集団に囲まれる加戸カメラマン。
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この場所って、いつも猿がいるような気がします。
エサが多いんでしょうね。

後立山連峰は、北アルプスの中でも岩場が多い稜線。
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濡れているとやっかいな場所も多いですが、今回は問題なし。

下山に使う祖母谷温泉へ至る道が、
唐松岳の山腹をズバッと横切っている、という風景。
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この道を使う人は少なく、標高を下げるに従って、
深い山の雰囲気が濃厚になっていくのです。

唐松頂上山荘のテント場での4泊目
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地図によっては天然の水場はないことになっているのだけど、
まだ雪渓が残っていたこともあり、このときは十分に水が汲めました。

そして5日目。
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祖母谷へ下りる道のなかで、面倒に思えるのが、餓鬼山への登り。
僕が歩くときはいつも灼熱の道となり、
このときも大汗をかきながら登っていきました。

この唐松岳~祖母谷のルートがいちばんの楽しみだったくせに、
ここではまたしても省略。
すでに谷の底まで下りてきて、こちらは祖母谷温泉。
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露天風呂や河原での足湯なんかを楽しみましたが、
以前もここには来ているので、興味がある方は、
それらの雰囲気は昨年の「白馬三山~清水尾根」を見てみてください。

ここから先は林道を歩けば、トロッコ電車の駅がある欅平。
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だけど昨年とはかなり様相が異なり、斜面がものすごく崩れておりました。
やはり山のパワーはすごいですね。

そんなわけで4泊5日の山旅は終了。
かなり淡々とした山行紹介でしたが、詳しくは来年の掲載号を。

おそらく、かなりのボリュームがあるルポになることでしょう。

さて、この後、僕は次の仕事のために自宅には帰らず、
まだまだ北アルプスや八ヶ岳付近をウロウロすることに……。


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2012年12月19日 (水)

北アルプス/餓鬼岳~唐沢岳

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剱岳から戻った後、僕たちは次に、餓鬼岳~唐沢岳へ。
再び、北アルプスで、燕岳より北側の山々ですね。

餓鬼岳までは、やたら急な坂道が続きますが、途中には沢もあって、いい感じ。
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なかなかうまい水が流れております。

で、すでに餓鬼岳小屋のテント場。
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僕たち以外に誰もいないので、生活感丸出しでモノを干したり。

いや、僕たち以外、誰もいないわけでもなく、
偶然にも登山道で知人を発見していたんですよ。
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知床などで何度かいっしょにカヤックを漕いだことがある美里ちゃんが、
なぜか餓鬼岳に……。それも1人で。
女性がソロテント山行で行くのは珍しい山域なんですけどね。
すいているんじゃないかと思って、この餓鬼岳にしたそうですが、
たしかにこの晩、このテント場は我々の貸しきりで、大正解。
しかし、こんな場所で知っている人といっしょになるとは。

彼女は翌日に下山する予定で、僕とカメラマンの矢島くんは、
ここに連泊し、翌日は唐沢岳へ往復するつもりでした。

夕方になると、翌々日に歩く稜線をゆったりと眺めました。
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左奥に、小さく槍ヶ岳も見えますね。

朝起きると、餓鬼岳の山頂へ。
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ここから、北アルプス東南側の稜線の行き詰まり、
孤立してそびえている唐沢岳へと向かうわけです。
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燕岳に近い場所なので、岩はやはり花崗岩が主体。

人があまり入らない山域なので、森の中はかなりヤブっぽいです。
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遠くには立山あたりの山々が。

そんなわけで唐沢岳の山頂に到着。
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このルート、ものすごくお薦めなのですが、詳しくは来年に発売される掲載誌で。

テント場に戻り、夕食。
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1人分とは思えない大盛りのパスタとスープ。
オクラのヘタなぞ、取りはしません。

この日は土曜日。しかも8月。
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北アルプスではマイナーな山域の餓鬼岳周辺ですが、
昨日は僕たちしかいなかったテント場は人であふれ、
本来ならばテントを張る場所ではない稜線部分にまで
いくつかのテントが張られる事態になっておりました。

この日の晩の忘れられない思い出は、
隣に張られたテントの人たちが、ものすごくうるさかったこと。
東京目黒区の某・山岳会の人たちだったのですが、
周囲が寝始めているのにいつまでも大声で話しているんですよね。
テントは男性、女性の2つに分けていたようですが、
「女性たち、そろそろ静かにして~」などと気を使っているふりをしている、
その男性たちのほうが、とにかくうるさい。
いつまでも話は止まらないし、酔っぱっているのか、
トイレに行くにもわざわざ「おいっしょ、おいっしょ」などと
妙な掛け声をかけて歩いていくし、
鍋類もぞんざいに扱うから、金属音がガシャガシャと耳障りだし。

おそらく、あの日、あのテント場にいた人たちは、
その山岳会の悪名を忘れることはないでしょう。
なにしろ、耳栓をしていたのに、僕はいつまでも眠れなかったのですから。
いやはや。

さて翌日。
僕たちはテントを撤収すると、
餓鬼岳から南に向かって縦走を始めました。
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天気はいまひとつですが、このルートは僕好みの非常によい場所なんです。
北アルプスの穴場ですね。
南隣の燕岳よりも、こっちのほうが面白いと、個人的には思います。

わりと怖い岩場もあり……。
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ちょっとしたスリルは感じますが、花崗岩なので滑りにくく、
それほど危険でもない程度。
岩場と森が交互に現れ、飽きることはありません。

だけど、天気はますます悪化。
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ときどき視界はひらけるものの、基本的にはこんな状態。

今回、僕たちは燕岳までは行かず、東沢乗越から
中房川沿いにおりるルートを選択。
大人気山域の燕岳にあって、ほとんど人には会わない静かな場所です。
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とはいえ、すでに豪雨ともいうべき状況になり、
まともに写真も撮れなかったりして。

そして僕たちは中房温泉まで下山すると、すぐに東京へ。
温泉に入らなくても、全身ズブ濡れだったので、意外と体はきれいでした。
たぶん……。

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2012年12月18日 (火)

北アルプス/剱岳~剱沢雪渓~水平歩道

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なぜか今になって、今年8月の山行の模様であります。
北アルプスの剱岳。もう何度、この山に登ったことか。
このときは、室堂から剱澤小屋近くのテント場まで移動し、
そこから山頂へ往復するという、定番コースでした。

だいぶ前のことなので途中は省略し、早くもカニのタテバイの難所。
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同行してもらったカメラマンの矢島くんは岩場が大の苦手なのですが、
ここまで来てしまったからにはどうしようもないので、頑張っていただきます。

山頂から北に見えるのは、今年の5月に登った毛勝三山
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半分は雲に隠れているけれど、これはもう一度行きたい山ですよ。

で、すでにテント場に戻ってからのカット。
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このようにテント内からいい景色が見えるシチュエーション、大好きです。

この山行で、新しいギアをいくつか導入。
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こいつはジェットボイルのSUMOとSOLを組み合わせたもの。
さらにコンパニオンボウルセットまで加わった、フル装備。
ちなみに、SUMOにもSOLにも、チタンとアルミがあるのですが、
僕は軽さよりも使い勝手を考えて、アルミをセレクト。

MSRのハイドロメダリーバッグ。
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プラティパスのようなフィルム状の水筒はすぐに壊してしまうので、
多少重くても丈夫なコイツを使い始めてみました。とりあえず、お試しに。

剱岳へ往復した後は、室堂にもどるのではなく、剱沢雪渓へ。
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夏の雪渓は、いいなあ。どこまでも下って行きたくなります。

突然ですが、今年の夏、僕がやたらと愛用していた行動食。
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北アルプスのお膝元、富山のホタルイカを干したもの。
塩気があって、日持ちして、これからも持って行きたいと思っております。

氷河と認定された剱岳の三ノ窓雪渓、そしてチンネあたりの風景。
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僕たちは池ノ平でもテントを張りましたが、
その日の夜にチンネ付近のありえない場所を
ライトとともに移動している人を発見しました。
小屋には通報しておいたのですが、翌日にきいたところ、事故があったとのこと。
翌日は早朝からヘリコプターが飛んでいました。

そしてこちらは、仙人池から見た、いわゆる裏剱。
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このあたりから天気は下り坂に。
一時はひどい状況のなか、先へと進みました。

この後、僕たちは雲切新道から仙人谷ダムにおり、
あとは昨年も歩いた黒部峡谷の水平歩道へ。
なのですが、このあたりのことも思い切って省略。
下山口は欅平でした。

いろいろと省略はしてしまったけれど、すばらしい3泊4日だったなあ。

さて、人に紹介するという以前に、自分の記録のために、
今年の山行は今年のうちにアップしてしまいたいと思っているので、
とりあえず簡単にでも、これからどんどん進めていくつもりです。
しかし、今年のうちというのは、ちょっと無理っぽいか。

ともあれ、僕と矢島くんは下山すると3日後には、
再び北アルプスの別の山域を目指していたのでした。

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2012年12月17日 (月)

写真家・小林紀晴さんのカレンダー 『八ヶ岳』

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来年用の美しいカレンダーを探している山好きのみなさん、
僕からのお薦めはコレですよ。
写真家・小林紀晴さんの『八ヶ岳』であります。
ほぼ1年前の昨年の紅白歌合戦で、小林さんが撮影した写真
(東日本大震災のときに生まれた赤ちゃん)が使われたことなど、
何度かこのブログでも紹介している方です。

昨年、同様にこのブログでく写真家の矢島慎一くんのカレンダーを紹介し、
その5月の部分に僕が風景に入り込んでいる写真が
使われているなどと書いた記憶もあるのですが……。
じつは、この小林さんのカレンダーにも、僕が写っております。
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これは僕がカレンダーを複写したものでしかなく、
実際の印刷物は、もっときれいなんですねどね。
もっといえば、小林さんのオリジナルプリントは、この比ではないはず。

ちなみにこれは、2009年1月の北八ヶ岳。
このときは2人だけで、プライベートで行ったのですが、
結果的に同年の春の『PEAKS第1号』にも掲載されています。
当時はまだ月刊誌ではなく、不定期のムック扱いでした。

で、この使ってもらった写真を見ているうちに懐かしくなって
そのときに僕が撮った写真を探してみると……。
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まったく同じ白駒池の上にいる小林さんを発見!
上の写真と比較してもらうと、面白いでしょう。
小林さんが撮影した写真は、僕が適当に撮ったものとは違い、
さすがに趣があって、すばらしいです。

というわけで、山のカレンダーをお探しの方は、ぜひこちらを。


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2012年12月16日 (日)

『PEAKS 1月号』発売中

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昨日、『PEAKS 1月号』が発売されました。
ついこのあいだ、原稿を書き終わったばかりだというのに。

特集は『雪山ギアフィールドインプレッション』であります。
このなかで僕はテント、マット、スリーピングバック、バーナー、防寒着などの
「住」の部分を担当。
11月末の北アルプス・立山連峰で、いろいろな道具を試してきました。
そういえば、2年前の同じ時期にも、ここで道具のテストをした記憶がありますよ。

これは2日目の朝、雷鳥平での写真。
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このテントは以前もメーカーからお借りして使ったことはあるのだけど、
シチュエーションを変え、改めて性能を見てみました。

表紙の写真のように、2日目の午前中こそ快晴だったものの、
その日の夜はすさまじい風が吹き(推定最高風速30mくらい)、
このテントもつぶれそうになっちゃいました。
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テントの風下には吹き飛んできた雪がたまってしまい、
軽く30センチ以上の厚さに。
テントの性能を試すために、2泊目はあえて風が強い稜線まで移動して
設営したとはいえ、ほとんど眠れない一晩。しかし、華奢に見えるこのテント、
顔に接するほど壁面が強風で押されるほどだったのに
ポールが折れることもなく、きっちりと僕の体を守ってくれたのでした。
とはいえ、外に置いておいたショベルやらクッカーやらは、
完全に雪の中に埋もれてしまい、あとで掘り起こすのが面倒でしたが。

そんな感じで道具をテストしてきた模様は、誌面で計14ページ分にもなります。

この号では、ほかにも断続的連載の「マウンテンギア研究所」で、
「ヘッドギア」、つまり帽子類のことを6ページ分。

さらに付録としてついている小冊子「プランニングノート」では、
内容のリニューアルに当たって、北アルプスの立山連峰近辺の
お薦めコースを、新たに2つ書いております。
インプレッションのために行った場所と、偶然にもいっしょですね。

興味のある方は、ぜひ御覧を。

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2012年12月11日 (火)

『ビーパル1月号』発売中

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昨日、『ビーパル1月号』が発売されました。
大特集は「冬のアウトドア遊び」というものです。

このなかで僕は、「澄んだ山へ」という部分を担当しており、
さらに区分けして「ラクして絶景低山」と「ロープウェイで雪山」を書いております。
これらが合わせて5ページ分。
雪山のほうは、以前プライベートで行ってきた
北八ヶ岳・縞枯山付近の写真を使いましたが、
低山のほうは、静岡県の愛鷹山へ取材に行ってまいりました。
2年くらい前の冬にプライベートで行ってきた山でもありますが、
そのときの山歩きが計らずも下見になっていたことになります。

誌面で1ページ大で使われているのは、こんなカット。
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ここには同行したカメラマンさんが写っていますが、
実際の誌面では、僕がこの脚立っぽいものに登っているのであります。

この取材のことも、このブログにアップしたいと思っていますが、
いまだ山行記録は8月の分すら滞っており……。
順調に行っても来年になりそうです。

このほかに、「アウトドアブーツ」のカタログ的なページも8ページ。
とくに山にこだわらず、いろいろなタイプを紹介しております。
僕も秋から春にかけては街でもほとんどブーツで、夏はサンダルという生活。
ただでさえ、登山用も含めれば20足くらい持っている気がするのですが、
スタジオで撮影するうちに、さらに数足ほしくなりました。

そんなわけで『ビーパル1月号』、見てみてください。



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2012年12月10日 (月)

『MonoMax 1月号』発売中

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『MonoMax 1月号』が発売されております。

大特集は「最優秀モノ2012」。
僕は「アウトドアギア部門」の“審査員”などという役割で登場しております。
原稿は他のライターさんが書いています。
いつものことながら、ライターなのに原稿を書かないとは、
なんとなく心苦しいのですが……。

カテゴリーは「アウターシェル」「フリース」「ウインドシェル」「バックパック」
「トレランパック」「パッカブルパック」という6部門。
スタイリストさんが選んできたモデルのなかでの評価なので、
僕自身がセレクトすると、ノミネートされたもの自体、違ってくるかも。

ところで、今回はトレランパックなど、
今の自分はあまり使わないモノもあるのですが、
以前はハセツネにも出たことがあるし、
かつて「山と渓谷」ではトレランの連載ページを1年間担当したこともあり、
それなりには判断できたのではないかと思います。
ただ、実際に背負って山に行ったわけではないし、
長く使ったわけでもないので耐久性はわからず、
そのあたりは差し引いて読んでいただければ、と。

個々の採点は表示されていないようですが、
僕自身は、やはり自分も使っているものが高得点に。
具体的には、パタゴニアのフーディニ・ジャケット、
ザ・ノース・フェイスのバーサロフトジャケット、
グレゴリーのミューア24とかですね。

それでは本屋さんなどで御確認くださいね。

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