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2012年12月26日 (水)

今年もまた参加、「知床エクスペディション」(前編)

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9月の中旬から11日間、僕は北海道へ。
毎年参加している「知床エクスペディション」、
正確にいえば、そのなかでも年1回行なわれる
「知床シーカヤックシンポジウム」のタイミングでの海の旅です。
僕が知床岬を一周するこのツアーに参加するのは、すでに8回目で、
取材として参加したこともありますが、基本的にプライベート。
このブログだけでも、昨年一昨年と書いてきたので、
興味がある方は、そのときのことも合わせて見てください。

さて、今回の失敗は、初日に陸上用のカメラを塩水につけてしまい、
サブの防水カメラでしか写真を撮れなかったこと。
著しくクオリティが低い写真ばかりですが、
文字よりも写真中心で、一気にお見せしたいと思います。
非常に量が多いので、興味がある人だけ先に進んでください。

海に出て初日。雲がかかりつつも、
どっしりとした存在感を放つのは、羅臼岳。
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じつは今回、この海の旅が終わってから、羅臼岳にも登りました。

いかにも知床の海旅らしい、昼食&休憩の風景。
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いつものことながら、調理はすべて焚き火です。

数年前、このツアーを主催している新谷暁生さんが大怪我をした入り江。
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そのとき新谷さんは手の腱を何本も切ってしまい、
今はほとんど感覚のない手で知床をガイドしているんです。
そんなこと、新谷さんにしかできないんですよ。

夜メシ。
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デカい肉を焼いていますが、それをひっくり返すのは、調理用具ではなく、
グローブをした手。これもまた、知床での日常的キャンプ風景。

波がたっているうえにブーマー(隠れ岩)があり、出艇が難しかった、ある朝。
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なぜか僕は新谷さんに命じられて、真っ先に海へ。
そして後続の人たちの進路を指示し、
なにかのトラブル時にはサポートする役目をすることになったのですが……。
僕には他の人をサポートする能力なんて、ほとんどないんですよ。
幸い、すべての人が無事に出艇できたからよかったものの、
じつは今回のツアーで、風よりも、波よりも、岩礁よりも、
プレッショーでいちばんヒヤヒヤしたのはこのときでした。
しかし、新谷さんに命じられれば、やるしかなかったのであります。

ともあれ、無事に海に出て、先方に見えるのは
昨年も登りに行った知床岳
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ほとんど雲の中で、ちょっと残念。

毎年のことながら、海岸にはたくさんのヒグマ。
今年も20頭近くは見たように思います。
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今年のヒグマは、鮭の遡上数が少ないために痩せていると
新聞にも書かれるほどでしたが、たしかに例年よりも小さいような。
だけど、痩せている原因は鮭だけが理由ではないようです。

かなり至近距離にいるように見えますが、実際は十分に距離をもって観察。
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400キロを超えるヒグマもいるようですが、
僕はまだそこまで大きい個体を見たことがありません。

岬先端に近づいていって、ここはタコ岩。
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ちなみに、実際にこの浜では、タコも獲れます。

海に直接流れ込む、カシュニの滝。
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今年もあの滝の真下まで漕いでいき、
風圧で脱出できなくなりそうな人がいました。

夕方が近くなると、通常のツアーでは行なわない「講演」が始まります。
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この日は、メインゲストでもある柴田丈広さんの話。
新谷さんも日本一の力量だと認めるシーカヤックガイドが語る
極地探検の面白い話でありました。
別の日には、もうひとりのメインゲストのカヤックビルダー、
水野義弘さん(ウォーターフィールドカヤックス)の
これまでの人生とカヤック作りの話。
そして大内直紀くん(元・ICI石井スポーツのカヌー担当)が
グランドキャニオンの川下りをしたのまではよかったのですが……。
大内君とともに、現地にいってから突然「話」を頼まれた僕は、
他の皆さんと違って海や川について語るべき面白いネタもなく、大弱り。
そこで、「知床は海を漕ぐだけではなく、海岸を歩いても面白い」という
かなりストレートではない方向からのアプローチによる雑話をして
なんとかその場を乗り切ったのでした。
これもまた、新谷さんに頼まれれば、やるしかないのであります。

通称・落合湾でのひととき。
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潮が引くと適度に岩礁が現れ、けっこう遊べる場所です。

そんな場所で寛ぐ新谷さん。
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もともと山の男だった新谷さんは、山岳雑誌『岳人』で連載を持っていますが、
来年あたりには書籍になるとのこと。
新谷さんは今年も本を出していますが、これはもう、今から楽しみです。

ゴロタ石の上でも平気でカヤックを引きずって運ぶ知床では、
すぐにカヤックはボロボロになり、途中での修理は当たり前。
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もちろん修理用具は持っていっていますが、
そのあたりに漂着した漁具や流木も駆使しての作業は、感心することばかり。
本当に大切なのは、見た目よりも「使えること」なのだと、実感します。

今回の天気はまあまあ、といったところ。
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曇りがちでしたが、風も極端には強くなく、晴れ間も見えました。

さて、この海旅の様子は一回で最後まで書いてしまうつもりでしたが、
やはり写真の量が多いので、前編と後編に分けることにしますね。

(続く)

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コメント

こんばんは!
ついに知床編まで来ましたね!既に4ヶ月前ですが、昨日のことのように思い出します。庄太郎さんからみた別の感想が分かってとても面白いですね。自分がチョイチョイ写ってるのも面白いです(*´▽`*)
私にとっても貴重な経験だったので、自分のアウトドアの新たな興味につながったり、仕事をする上でも勉強になりました。
ツアーの経験だけじゃなく、庄太郎さんとの会話も山に傾倒するきっかけとなったので、知床は今年のハイライトとなる出来事になりました。ぜひ多くの人に行ってもらいたいですね。
また来年のツアーでもお会い出来るのを楽しみにしてます!

投稿: yucca | 2012年12月28日 (金) 01時11分

yuccaさま

そうなんですよ、すでに4ヶ月前。
あっという間ですね。

もちろん僕は来年も参加ですよ。
そして知床の山にも。
できれば2~3週間、現地にいたいものです。

投稿: 庄太郎 | 2012年12月28日 (金) 23時19分

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