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2013年1月19日 (土)

北アルプス/立山連峰

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すでに『PEAKS 1月号』に掲載されておりますが、
昨年の11月末に北アルプスの立山で取材を行なってきました。
登山中心ではなく、山岳道具のインプレッション、つまり「お試し」をするためです。

そのために特集内は、道具の写真ばかり。
そこで今さらながら、ここでは山の写真を中心にお見せしたいと思います。

室堂に到着すると、はじめから軽い吹雪で、周囲は真っ白。
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2年前にも、この山域で同じような取材をしましたが、
そのときよりも雪が多い印象。
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室堂ターミナルから、総勢10人以上のメンバーで、
なんとか拠点となる雷鳥荘に向かい、
さらに僕たちのテント泊班は雷鳥平まで下りていきました。
一歩先の雪面の状態すらわからず、手探りというか足探りというか、
ときにはトレッキングポールの先を前方の雪に刺し、
いちいち確認して歩かねばならないという状況。
僕だけだったら怖くて歩くのをやめていたかもしれませんが、
今回は山岳ガイドもメンバーに含まれており、その点では安心でした。

とりあえず、雷鳥平に到着し、テントを設営。
僕たちのテント泊チームは、テント、マット、寝袋、バーナーなどの
「住」関係の道具のテストを行なっていきました。
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チームのメンツは、僕のほかに、山岳ガイドの佐藤佑人くん、
『PEAKS』編集部の森山さん、そしてカメラは新井和也さんという4名。

多少の雪は降っていたとはいえ、天気は好転していき、翌朝。
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朝の最低温度は-13℃、雪面温度は-15℃と、そこそこの寒さ。
周囲のうち3方を山に囲われた場所なので、
風もそれほどは強くはありませんでした。

昨年も登った奥大日岳
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あそこまで行けば、剱岳がカッコよく見えるのだろうけど、
今回は、まずは道具の撮影を。
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昨日とは一転して、すばらしい天気であります。

大きな画像だと迫力があり、けっこう気に入って
FACEBOOKでも使ってしまった写真(ここでは小さいままだけど)。
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いちばん上のあたりが剱御前小舎がある場所で、
2年前は立山を縦走し、そこから雷鳥平へと下山しました。

しかし今回、僕たちが2泊目を予定しているのは、
立山の主峰・雄山の南側にあたる一ノ越、できればより南の龍王岳の付近。
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一ノ越は、上の写真のいちばん低い部分ですね。

雷鳥平からは、いったん雷鳥荘まで登り‥‥
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ここから再び室堂ターミナルの付近を経由して、一ノ越へ向かいました。

もう一度、奥大日岳。
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なんだかソフトクリームっぽいですね。

一ノ越へと進んでいくと、雪の斜面の上になんだか見たことがある面々が。
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同じく『PEAKS』の取材チームで、あちらはアイゼン(クランポン)や
ピッケル(アイスアックス)、スノーシュなどの
行動時に使うギアをテストしているところでした。

彼らと手を振って別れ、再び一ノ越への道。
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この日は好天ということもあって、朝早くから登山者のほかに
スキー、スノーボードを楽しむ多くの人が一ノ越を目指しておりました。

右のほうが、テント泊候補地の龍王岳のあたり。
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さて、あそこまで余裕を持って到達できるものか。
じつは雷鳥平での撮影に思いのほか時間がかかってしまい、
すでに予定よりも遅い時間になっていたのでした。

ともあれ、一ノ越に到着。
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針ノ木岳から野口五郎岳にいたる稜線が遠くにそびえ、
よく見ると槍ヶ岳の姿も確認できます。

調子に乗って、スノーシューでジャンプ。
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たまにはこんな記念写真もね。

この後、一ノ越でもいろいろあって時間をとられ‥‥。
これが普通の登山ならば龍王岳まで十分行けるのですが、
僕たちが優先しなければならないのは、「撮影」。
薄暗くなり過ぎると、写真がきれいに撮れず、取材にならないんです。
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なので、僕たちは龍王岳まで行くことを止め、
その途中の鞍部でテントを張ることに。まあ、これは想定内。
ちなみに龍王岳の山頂は、上の写真の高い部分(の奥)。
本当に目の前なのですけれど。

2泊目のテントを張る場所の第一条件は、「風が強い」ことでした。
通常とは違う場所の選び方ですが、これはテントの耐風性をテストするため。
そういう意味では、この場所は龍王岳山頂付近よりも好都合なのですが、
背景となる景色はやっぱり山頂のほうがよかったでしょうね。

2泊目の僕の夜メシ。
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雪を溶かして水を作り、アルファ米と焼豚、野菜を投入して雑炊にしました。
メシを食うときも弱火にしたままにすると、最後まで温かい食事がとれるので、
僕はこんな汁気が多い雑炊や鍋ものを雪山でのメニューにすることが多いのです。

さて、この日の夜。
テストのためにある程度の強い風は吹いてほしかったものの、
この日の晩は非常に強烈で‥‥。けっこう風が強くなってきたな、と
就寝前に風速計で記録したのは、風速20m程度。
しかし眠っているうちに、ますます風は強まっていき、
テントはほとんどつぶされかかり、ポールは今にも折れそうな状況に。
おそらく瞬間最大風速は、軽く30mを超えていたはず。
いや、もっとすごかっただろうな。
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空には星が輝き、雪も降っていないというのに、
テントの風下には最終的に40センチ近い雪が積もりました。
強風で地吹雪となった雪が集まっちゃったのですね。

なんとか耐え切って、翌日の朝。
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風も弱まっており、森山さんのテントを見ると、すでに明かりが。
みんなそれなりに大変な夜だった模様。

こちらは暴風のなかを耐え切った僕のテント。
テントの壁面が、寝ている僕の顔を覆うほど変形しましたが、
どこにも破損はなし。
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このテントを使うのは、残雪期の毛勝三山など、じつは3回目。
これだけ使えば、テントの実力がよくわかるというものです。

そして室堂へ向かい、下山を開始。
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このルート上でも撮影を行なっていきました。

一ノ越を見上げれば、ときおり雪煙が。
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また風が強くなってきたようでした。
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さまざまな道具のテストの結果、僕たちの感想は『PEAKS 1月号』を。
すでに2月号が発売されているというのに、
こんなタイミングでご紹介して、なんだかすみません。

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コメント

いやややや~、全部ではありませんが、私も同じところを去年の9月に歩いたのだと思いますが、雪のシーズンはこれまた全然違う景色ですね!今年は雪の上でテント泊っていうのもやってみたいと思っています。ドマドームとかタニは雪山でも大丈夫そうですか?

リーダーズセッションはお天気に恵まれていい写真ばかりですね。同じルート、試してみたいです。

投稿: boriko | 2013年1月22日 (火) 15時57分

borikoさま

タニは北アルプスのような高山の雪山には向いていませんが、あまり風が強くない低山や森の中ならば、使えるでしょう。
でも、どちらかというと無雪期用。
ドマドームはタニよりも雪山では使いやすいです。

いずれにせよ、すべて、どういう場所に行くか、で違うのだけれども、
無雪期の白馬岳あたりなら、どちらのテントも快適ですよ。
どちらも雪山でも使えるとはいえ、ハードな環境ならば、より雪山向けに作られたもののほうが、安心。
でも
いきなり雪の高山に行くことはないでしょうから、はじめはこれらでもいいかもしれませんね。


投稿: 庄太郎 | 2013年1月26日 (土) 01時15分

庄太郎さん、ありがとうございます。まずは奥多摩の辺りから試してみたいと思います。

投稿: boriko | 2013年1月26日 (土) 12時17分

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