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2013年2月

2013年2月25日 (月)

『山ごはんの基本とレシピ』発売中

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本日、『山ごはんの基本とレシピ』という本が発売されます。
僕は原稿を書いたわけではなく、
なかで紹介されている「山ごはん」のレシピをひとつ提出しているのですが、
それは下の写真の「肉だんご丼」。
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実際に山ではよく作っているメニューであります。
レトルトの肉だんごと、生の野菜なんかを持っていく体力さえあれば、
誰でも間違いなく、うまくてボリュームがあるメシ。
ただし、水や燃料を無駄にしないために、いくつかのコツがあるのですが、
この本のなかで紹介されている作り方は
字数の関係もあって必要最低限なものになっています。

なのですが、この本の冒頭で使われている
イメージカットに採用された写真(北アルプス/朝日岳での取材時)で、
そのコツというか、大胆な作り方の一端が垣間見られます。
簡単にいえば、野菜を煮込みつつ、同時にレトルトを温め、
かつ、茹でたお湯を使って味噌汁を作るんですね。
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ちなみに、本のなかの写真でナイフを持っているのは、僕の手。
で、その本を撮影するために、
左下のほうで本の浮き上がりを押さえているのも、僕の手。
面白いけれど、なんだか気持ちが悪い写真になってしまいました。

ほかにも簡単に真似できそうなメニューがいくつも載っているので、
山で食うメシのバリエーションに悩んでいる方は、手にとってみてくださいね。

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2013年2月17日 (日)

『PEAKS 3月号』発売中

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もう一昨日前ですね。『PEAKS 3月号』が発売されました。

大特集は「山の“旬ネタ”」というもの。簡単にいえば、コラム集であります。
この号には、全部で103ものネタが入っているようで、
僕が原稿を書いたのは、そのうちのいくつだっけ?
改めて数えてみると、6つの話で、計7ページ。
書いてはいないけれど、2ページにわたる「座談会」にも参加しています。

で、具体的になにを担当したのかというと‥‥。

●「パックラフトで山を旅する」
以前、西表島で「川~山~川」の旅をしたときの写真も少しだけ入れつつ、
山雑誌なのにデカいボートの写真がメインで使われています。
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●「ニーモが新しく発売するスリーピングバッグ」
このブログでも軽く紹介したことがある、この春から販売開始されるもの。
機能はもちろん、デザインもかわいらしいやつです。

●「今年のイチオシ、ソロ用テント」
これもまたニーモのもので、昨年人気だった「タニ2P」のソロバージョン。
今年、こいつはマジで売れそうですよ。
ちなみに、「今年のイチオシ」というのは、あくまでも僕の主観です。

●「ドコモの携帯電波地図」
昭文社の「山と高原地図」をベースに作られており、
山中のどこの場所で電波が捉えられるのかを示しているやつですね。
昨年からアウトドアショップなどにおかれており、
うれしいことに無料。この地図の現在と今後の動きについて。

●「南極生まれのフリーズドライ食“極食”」
刺身のような生の食材すらも、ほとんど元の状態に戻せる
究極的なフリーズドライ食品。この“極食”は最近、いくつかの雑誌で
取り上げられていましたが、もうちょっと詳しく解説しています。

●「伊藤圭さんの写真展」
現在、安曇野の田淵行男記念館で開催されている
北アルプスの三俣山荘、水晶小屋のご主人の伊藤さんの作品展。
すでにこのブログでも、開催しているという事実だけは紹介していますが、
実際に伊藤さんにお聞きした話は、雑誌用に残しておいたわけです。

こんな感じの6つです。
そして「座談会」の内容なんですが、文字量のわりに多岐にわたるので、
実際に読んでもらうしかありませんね。
ちなみに座談会でごいっしょしたのは、
東京・四谷の有名登山店「デナリ」の平野応典さん、
昨年の雪の立山でもいっしょだった山岳ガイドの佐藤佑人くんです。

この特集はとにかく細かいネタが大量に入り、読みごたえがあるはず。
そういう僕は、まだ時間がなくて読んでいないのですが‥‥。
それとこの号は「エアクッション」という特別付録付き。
実際に山でも十分に使えるレベルの製品なので、お買い得です。

ただ、わざわざ「ウォータープルーフ」って説明してあるんだけど、
この手のエアマットで、防水性じゃないものってあるんだろうか‥‥。
空気が抜けないというエアマットの構造上、
防水であることは当たり前の気がするし、
生地だけを見れば、表面には水分を含むようでもあるし。
ライターという仕事柄、言葉の使い方は気になってしまい、
こんなことを真剣に考えてしまうのでした。
そんなことは考えつつも、あくまでも言葉の問題だけで、
これは本当に、これまでに見てきた雑誌の付録としては
トップクラスでいいものだと思いますよ。
雑誌の付録には「景品表示法」というものの制約があって、
原価などに上限が決められているのだけど、
よく作ったものだと感心させられました。

そんなわけで、『PEAKS 3月号』の紹介でした。

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2013年2月13日 (水)

「ミステリーランチ」と デイナ・グリーソンのインタビュー

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登山家や作家など、アウトドア界には「歴史に残る」伝説的な男が存在する。
もちろん、ギアやウェアの分野にも何人かが。
そのひとりが、上の写真のデイナ・グリーソンであります。

デイナは現在、「ミステリーランチ」という、
知る人ぞ知る高品質/高性能のバックパックメーカーを手がけていますが、
その昔は自分の名前を冠したバックパック会社「デイナ・デザイン」で超有名に。
グレゴリーのウェイン・グレゴリーと双璧をなす、
バックパック界の巨人のような存在なのですね。
もう以前のデイナ・デザイン自体は消滅したというか、
名前だけは残りつつも、まったく別会社になってしまったというか、
じつに微妙な存在になっているのですが、
ともかくパック・デザイナーとしてのデイナが今、
全力を注いで作っているのは、「ミステリーランチ」なのですね。

これまで日本でも販売はされていましたが、
正直なところ、お値段がアレなので、メジャーとはいいがたい立場。
だけど、今年の夏から改めてエイアンドエフが取り扱うことになり、
しかも製作システムなどを変えることによって、
品質はそのままに今後価格が下がる見込みになってきました。
商品にもよるけれど、これは非常によい話。

そのデイナに今回、インタビューさせてもらったのですが、
詳しくは春に発売される雑誌に書くことになっているので、
ここではその内容は一応秘密に。

それにしても、アウトドアギアの分野で
これだけのレジェンド的な人物にインタビューできたのは、
パタゴニアのイヴォン・シュイナード、
ザ・ノースフェイスのハップ・クロップ以来。
いや~面白かった。原稿に書けないよう話もあるんですけどね。

下の写真はこのときの展示会のときに配られていたホルダー。Img_1654a
フリーランスとして、目立ってナンボの僕の青い名刺が入っています。
普段は使うこともなさそうなグッズなのに、
こういう非売品には、お恥ずかしながら、いまだ喜んでしまいます。

で、実際の商品。
こちらは僕がいちばんほしい「G-5000」というモデル。

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容量82ℓで、お値段は、なんと10万円以上!
この写真は、展示会でいっしょになったいつも仲間、
某有名ウルトラライトなアウトドアショップの店主に背負ってもらってみたもの。
人物とバックパックがありえない組み合わせであります。

下はミステリーランチの新ラインともいえるモデル群。
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このブランドとしてはかなりお手ごろな値段帯に仕上がっております。
それでも他のメーカーよりは、やっぱりちょっとだけ‥‥。

最後に、会場に展示されていた「クレッターワークス」の古いモデル。
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クレッターワークスはデイナがはじめに立ち上げた会社。
今はどっちかというと街使い用(といったら問題あるかな)のデザインで、
新製品も展開しています。

さて、デイナ・デザイン時代の中型パックは持っている僕ですが、
ミステリーランチの小物やアクセサリーは使っているものの、
大型パックはいまだ持っていないんですよね。
その理由はすべて、これまでの価格が驚くべきものだったから。
だって、他のブランドなら同じ容量のものを3つは買えるくらいだから、
簡単に手に入れられる値段じゃないわけなんですよ。
だから、ある意味、ずっと僕の中の憧れブランド。

だけどインタビューまでさせてもらいながら、
オレはまだ入手をためらっているのかと、自問自答。
もしかしたら今後、思い切って買っちゃうかもしれません。

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2013年2月10日 (日)

最後の1本。非売品「クリーンカンティーン」のボトルをチャリティーオークションに出品!

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2011年3月11日の東日本大震災から、あと1ヵ月で丸2年。
最近は出品が滞ったりもしていますが、
今もアウトドア関係者が「青空ユニオン」という名前で
チャリティーオークションを継続して行なっています。

僕はこれまでに非売品の”クリーンカンティーン”のボトルを2本出品。
詳しくは1本目を出品したときの、このブログを参照していただきたいのですが、
一応もう一度、簡単に説明を繰り返しておきます。

「これは東日本大震災で被災した
宮城県の高校山岳部/ワンダーフォーゲル部の部員たちに使ってもらおうと、
イラストレイターの鈴木みきちゃんにお願いしてイラストを入れてもらい、
僕の汚い文字まで入ってしまった別注/非売品モデルです。」

その最後となる3本目が本日からヤフーオークションに登場しております。
ぜひ、入札に参加してください!
だんだん忘れられつつある気がしている被災地への支援のため、
仙台出身の僕からのお願いです。

冒頭の写真は、加戸昭太郎さん。
プロだというのに無料で撮影してくださいました。ありがとうございます!

下の写真の撮影は、ライター仲間の大森千歳ちゃん。
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使わないかもしれないというのに、念のためにと撮影してくれたもの。
天気が悪いなか、悪コンディションで無理に撮ってもらい、ありがとう!

最後なので、このボトルに関して、さらに感謝の言葉を述べさせてもらいます。
チャリティー用とのことで、格安で元のボトルを提供してくれた
クリーンカンティーンのアメリカ本社、
そしてその日本の販売代理店に当たり、
ボトルへのプリント代を負担してくださったエイアンドエフカントリー様、
ありがとうございました。

それと、このボトルの絵は、人気イラストレーターの鈴木みきちゃん。
もちろん彼女もノーギャラで引き受けてくれています。ありがとう!

そういえば、先日発売されたばかりの
その鈴木みきちゃんの最新刊を僕も読みました。
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いつものことながら、みきちゃんの本は面白い!
今回はとくに、イラストレーターとライターと肩書きこそ違えど、
同じフリーランスとして考えさせられる赤裸々な内容。
「仕事が減っていく」とか、「飽きられる」とか‥‥。
これを読みながら、「オレも今後、どうすればいいのか?」などと
自分のことをつらつらと考えてしまいました。
もちろん、そんなフリーランス的な感想をもつのは
僕のような一部の者だけですが、誰もが読んで面白いはずですよ。

そんな鈴木みきちゃんにも協力してもらったチャリティー用ボトル、
まずはオークションのページをチェックしてみてください。

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2013年2月 9日 (土)

『ビーパル 3月号』発売中

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本日、『ビーパル3月号』が発売されました。
本来は毎月10日の発行ですが、今月は日曜日に当たるので、
1日前倒しになって、9日になっているのであります。

大特集は「自分だけ道具」。
だけど、僕たちが取材や撮影を行なっていたときの仮タイトル、
「カスタム&オーダー」のほうがわかりやすいかも。

僕が担当したのは、カスタムメイド登山靴の代名詞、「ゴロー」。
いつかキチンと取材したかった店です。
これを、この特集の中でもっともボリュームがある全6ページ。
工房の取材も行いましたよ。
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ほほう~。
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むむ~、面白い!

僕はこれまでの人生で、数十足のブーツを履き、
今も大量に持っているのですが、オーダーメイドの登山靴を作った経験はなし。
市販のものでほとんどトラブルなく履いてこられたからで、
実際に取材中に足型をとってもらったところ、
「左右の大きさもほぼ同じで、クセもない素直でよい足」との診断でした。

とはいえ、やはりいつか自分だけのブーツを
作ってもらってみたいとは思っていたんですよね。
そこで、この機会をいいことに、とうとうオーダーしてみました。
それも、一気に2足も‥‥。
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上の写真は、ゴローでオーダーする際の基本的なモデルとなるブーツ群。
雑誌上でも紹介しています。
しかし、僕が作ってもらっているブーツのひとつは、
上の写真のレザーとは違う「特別な色」のもの。
もうひとつは、他にオーダーする人はいないと思われる「特殊な構造」のもの。
具体的にどういうものなのかは、ビーパルを読んでみてください。

完成したら、このブログで自慢がてら、大紹介するつもりです。
はい。

この号では、これ以外に北海道の「インディアンカヌークラフト」が作っている
アリュート族のカヤック“バイダルカ”の小さなコラムも。
すごく美しいので、もう少し大きく紹介したかったのだけど‥‥。
ちなみに以前このブログで紹介したことがある僕のパドル
ここでオーダーしたものであります。

それと僭越ながら、僕の私物のバックパックも公開。
以前にも他の雑誌で紹介したことがある
マックパックの「グリセード」です。
本国NZで数ヵ所カスタムしてもらったものを、
これもそれほど大きくないスペースで見せています。

この号、他にもかなり面白い内容なので、ぜひ御覧になってください!

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2013年2月 8日 (金)

八幡暁×荻田泰永 トークセッションライブ

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昨日、『No Nature トークセッションライブ』の
第1回目を聞きに行ってきました。

ゲストは、八幡暁(海洋冒険家)荻田泰永(北極冒険家)
話がかみ合うのかな、と思う組み合わせでしたが、
そこは人力で辺境地を旅し続けている2人、
予想以上に話は面白く、2時間あっという間でありました。
お客さんもたくさん集まり、僕は無駄に席を埋めないようにと、
知り合いの関係者が集まる区画に座り込み、
しかしビールなぞ飲みながら、リラックスして拝聴。
その内容は多岐に渡りすぎているうえに、
とにかく長いのでここでは書ききれないですが。

これまでに何度も北極圏を歩き、
現在、「北極点無補給単独徒歩到達」を目指している
荻田さんの話を聞くのは初めて。
サラリーマンっぽいスーツも似合いそうな、さわやかなルックスながら
けっこう足も太そうだし、さすががっしりした体つき。
今回はトークショーだったので、一方的に話を聞くだけで、
僕はせいぜい挨拶する程度でしたが、
いずれじっくりと話を聞いてみたいところ。
僕も終了後の関係者の飲み会に誘ってもらったのですが、
家に残してきた仕事のために帰らなければいけないのが残念でした。

その「北極」の荻野さんに対し、
八幡くんは『グレートシーマンプロジェクト』という、シーカヤックで
オーストラリアと日本をつなぐ長大な旅を
数回に分けて断続的に続けている男。
八幡くんは僕も以前からよく知っていて、
西表島から新城島までいっしょにシーカヤック漕いだり、
どこということもなく各地でいっしょになったりと、
これまでにもいろいろと話を聞いたことがありました。
まあ、とんでもなくすごい男ですよ。スター性もあって。
会うたびに「オーストラリアから日本までは誰でも漕げますよ」と
いかにも簡単そうに話をされるのですが、一方で
「だけど24時間は連続で漕げるだけの訓練はしないと」とも。
それでも八幡くんにそういわれると、オレもいっしょに漕ごうかな、と
つい考え始めてしまうのが、恐ろしいのであります。

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そういえば、今回の2人の共通する肩書きが「冒険家」。
会場で八幡くんが照れを見せていたように、本人がどう思うかはともかく、
メディア上のわかりやすい肩書きとなると、これなんでしょうね。
ただ、まだあまり話したことがない荻野さんはともかく、
実際の八幡くんは、冒険家ではなく、探検家に近い存在。
本人も力説しているように、誰もしたことがない旅をしたいのではなく、
「辺境地の漁村をまわり、未知の文化を知る」という
明確な目的があり、文化人類学的なフィールドワークが
旅の根本の部分にあるわけなんです。
でも、いまだ人間を食う部族が住むという海を進み、
それ以上に恐ろしい共産原理主義者たちが跋扈する海を
渡っているのだから、やはり冒険という意味もあるんでしょうけれど。

そもそも「冒険」と「探検」がどう違うのか?
このことを語ろうとすると話が長くなりそうなので、
僕のなかの定義をものすごく端的に、短く表現すれば、
「冒険者=芸術家」であれば、「探検家=学者」。
スコットとともに南極を探検した
アプスレイ=チェリーガラードの有名な言葉に
「探検とは知的好奇心の肉体的表現である」
というものがあり、
八幡くんが行っているのは、まさにこの言葉の通りなんですよね。

山のことを考えてみれば、ヒマラヤなどに多くの未踏峰が残っていた
山岳の歴史初期の登山家は探検家に近く、
すでにあらかたの場所に登り終わってしまった時代、
つまり現在の登山家は冒険家に近いのかも。
昔は未知の山岳地帯、未知の山頂を知るという探検的目的も強く、
未知の世界が少なくなった今は、
それよりも自分という存在を登山という行動で表現したいという
自己表現の面が強く、だからこそ芸術的なのではないかと思います。
そしてすべての人が、探検家的か、冒険家的かに分けられるんでしょう。

適当に書いていたら、やっぱりやたらと長くなってしまったので、
このくらいでもうやめておきます‥‥。

しかしまあ、トークライブは面白かった。
この2人にはこれからも注目しておくべきだと思います。




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2013年2月 5日 (火)

アウトドアカルチャーのニュースサイト「A kimama」

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僕の仕事や遊びのアウトドア仲間たちが、
上の画像(勝手にキャプチャ)のようなウェブサイトを立ち上げました。
それも公開されたのが昨日のことと、できたてホヤホヤ。

アウトドアカルチャーのニュースサイト「A kimama」であります。

まだ始まったばかりなので、内容の充実はこれから。
とはいえ、すでに読むべき記事はなかなかそろっていますよ。
コツコツ書き溜めていたんだろうなあ。

個人的にとくに楽しみなのが、ライター仲間・藤原祥弘(通称ヨッチ)の
「ご近所狩猟採集ライフ」という連載。
ヨッチは水陸両用で食えるものをなんでも野外からとってきてしまう男で、
とくに「採る」よりも「獲る」腕前は大したもの。
これまでにヤツが獲ってきた(モリで)デカい魚を味わったことは数え知れず、
今回の連載で書いている「ミッドナイト潮干狩り」で獲ったアサリを突然もらい、
味噌汁にしたこともあります。メカブなんかも。

他の記名ありの連載では、林拓郎さんの「THE FIELD OF HEAVEN」もあり、
これから各分野のガイドさんを紹介していくようで、
これもまた興味深い内容です。

ともあれ、どの記事もきちんとプロが作ったもので、なにかと役立つはず。
まったく役立たなくても、どこか面白いはず。
そんなわけで、おヒマな方は、サイトを覗いてみてください。

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2013年2月 3日 (日)

奥秩父/三峰~雲取山(ギアのお試し編)

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前回は「三峰~雲取山」の簡単な山行記録でしたが、
今回はそのときに持っていったいくつかのギアについて。

僕はプライベートで山に行くときには、
その山や季節に適しているとかいないとか、個人的な好き嫌いとかには関係なく、
新しいギアやウェアを試してみることを、よく行なっています。
道具の紹介ページを作ることもよくあるので、今後の仕事のためですね。
例えば、以前、冬の愛鷹連峰でも同じようなことをした記憶があります。
比較的安全度が高い山ならば、
たとえそのギアがイマイチだったとしても、我慢する程度で無事に帰れますから。

そんなわけで、このときも自分で新しく買ったもの、
発売前/発売後のサンプルを含め、いろいろなギアのお試しをしてきました。

背負っていったのは、ダナデザインの「カーブル45+5」。
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普段だったら、あまり僕が使うタイプではないのですが、
パックカバーや各種ポケットなど、いろいろなギミックがちりばめられていて、
ちりばめられすぎていると思えるほど。
ディテールの工夫に興味がある人は楽しく使えるのでは?
容量も45ℓ程度なので、あまり重い荷物は厳しそう。
個人的にはヒップハーネスのポケットが大きいのが気に入りました。

こちらは同じく、ダナデザインの「ホラズム2」。
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シンプルそうでいて、5本のポールをハブで組み合わせており、
慣れない人は設営に手間どるかもしれません。
その代わりに内部は広くて居住性は高く、重量は約1.9キロ。
ただ、今回は冬で乾燥していたこともあり、
夏に使うとどのくらい結露するかは未知数です。
内部で寝転ぶと顔の上にメッシュパネルが位置するため、
ひどく結露するとフライから水が顔に滴ってくる可能性もありますが、
今回、たった1泊した程度では判断できません。
でもこれ、予想以上に使いやすいテントですよ。
僕自身は普段、このように入り口が
縦の狭い部分についているテントはあまり使わず、
個人的には横に入り口がついているタイプが好きなんですけれど。
でも、そのあたりはあくまでも個々の好みでしかありません。

その内部に敷いたマットは、サーマレスト「ネオエアー Xサーモ」。
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これは『PEAKS 1月号』の山岳ギアのインプレッション特集で、
雪の立山連峰ですでに試したことがあるもの。
そのときに気に入ってしまい、購入してしまったわけです。
全身サイズで430gと軽量でいて、雪の上で寝ても冷えることがなく、
収納も非常にコンパクト。厚みが6.3センチもあって弾力性も十分ですが、
それだけあって空気を入れるのだけは大変。
そこで僕はマットとともに「ポンプサック」という
40ℓのドライバッグとして使える袋状のポンプ
(上の写真の右にあるオレンジ色のもの)もいっしょに購入しました。
これがあれば空気入れはラクラクであります。
しかし、ポンプの40ℓはちょっと大き過ぎ、
できれば20ℓくらいのものも作ってほしいところ。
ちなみにマットに付属しているスタッフバッグもポンプとして
使えることになっていますが、縫い目が処理されていないので、
マット内に空気を入れるために圧力をかけると
その縫い目から空気が抜けてしまい、まったく実用的ではありません。

付属スタッフバッグ以外は文句がないマットなのですが、
問題があるとすれば値段でしょうね。
レギュラーサイズで、23100円だからなあ。

そして、そのマットと組み合わせて使ったのが、ニーモの「ノクターン15」。
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前にカヤックで下った久慈川でも使っていますが、山で使うのは初めて。
久慈川のときと繰り返しの説明になりますが、これは日本では未発売で、
本国アメリカでは「2012 LIMITED EDITION」として
数量限定でニーモのHPから販売されていたもの。
シリアルナンバーが入っていて、僕のものは「26/42」です。
日本でももうすぐ発売になり、今後、僕も雑誌で紹介することになっているため、
ここでの説明は控えめにしておきます。だけど、これはいいですよ。
僕の「ノクターン15」は-9℃くらいで快適なタイプで、
気温が高かった今回の山行(最低気温0℃くらい)では十分すぎる性能。
他のモデル含め、日本のHPでも近いうちに発表されると思います。

ニーモは面白い製品をどんどん開発してくれる上に、
日本からの要望にもすばやく対応する柔軟性があり、
僕が非常に好きなブランドのひとつになりつつあります。
もうすぐ昨年の人気モデル「タニ2P」のソロバージョンも発売されますが、
おそらく今期のテントの新製品ではいちばん面白いものなのでは?

ヘッドライトは、買ったばかりのブラックダイヤモンドの「コズモ」。
なんだか雑誌でそのまま使えるくらい、きれいに撮影できたぞ。
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でもこれ、必要なかったんですけどね。
じつは、これまでに使っていた同社の「スポット」が出発前に見当たらず、
紛失したと思い込んで、急いで買ったもの。
僕は他にもいくつものヘッドライトをもっているのですが、
撮影用に貸し出したりしていたし、同じスポットを買うのは悔しいし、
もしも見つかったら同モデルが2つになってしまうと考え、
あえて1つ下のモデルともいえる、こいつを選んだのです。
しかし案の定、この山行から戻ったら、
スポットはあっけなく見つかってしまい‥‥。
でも、このコズモも気に入ったので、よしとしましょう。

で、これまでに何度か雑誌やこのブログで紹介しているSOTOの新型ストーブ。
発売は4月で、仮名称は「SD-310」ですが
まだ正式なモデル名は決まっていないのかな。
Img_0892aa_5 Img_0921aa_4  
左がもともとついている3本ゴトクで、右がオプションの4本ゴトク。
ゴトクはバーナーヘッドから完全に取り外せるため、
このような使い分けができるわけです。
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上の写真は『ビーパル2月号』で紹介するために、自分で撮影した2つのゴトク。
安定感は4本のほうが段違いによく、お湯を沸かすだけではなく
調理にも使う僕としては、不安定な3本のほうで使うことはないでしょうね。
そもそも重量73gの3本ゴトクの状態で使うならば、以前から発売されている
マイクロレギュレーターストーブ「SD-300」があるわけで、そちらは重量は67g。
わずか6gしか変わらず、「SD-300」のほうが値段も安いし、
なによりも取り外した小さなゴトクを紛失する心配がないですからね。
山で実際に使うには、この「紛失」問題は、大きい気がします。
ちなみに、新型ストーブでは外した3本ゴトクは付属のケースに
入れるようになっています(下の写真の左側)。
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このケースがけっこう大型で、破損防止のために頑丈な構造。
そのためにクッカー内に収納しきれないことも多く、かといってこのケースに
ゴトクを収納しないと速攻で紛失するのは目に見えていて、
ケース自体のデザインも少し変えてくれるとよさそう。
4本ゴトクはバーナーヘッドに組み合わせて収納でき(上の写真の本体部分)、
このケースでも収まりはなかなかいいです。

考えるに、この新型ストーブは4本ゴトクを基本(使用時87g)にして、
軽量な3本ゴトクはオプションにして販売しないと、
商品としての魅力が低く、ほしい人があまりいないかもしれません。
結局、4本ゴトクを買い増さないとメリットが少ないですから。
面白くて便利なアイテムだけに、そこがちょっと残念です。
ガス関連の法律の問題とか、いろいろあるんでしょうけれど‥‥。

しかし、性能はさすがマイクロレギュレーターストーブだけあって、
写真のように冷たい雪の上に直置きしても、火力は安定。
冬にガスストーブを使うなら、第一の候補に挙げられるかと思います。

最後に、コンプレッション系タイツ、C3fit「サーマルロングタイツ」。
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僕はいつもここのタイツを使っていますが、この寒冷期用のモデルは初めて。
冬場は通常、ウール製のタイツを愛用しており、
コンプレッション系は使っていなかったのです。
というのも、肌が乾燥するとものすごいかゆみを感じる僕は、
速乾性のタイツと相性が悪いから。皮膚の表面が冷たくなり、
空気が極度に乾燥している時期に速乾性のタイツなんて、ありえない選択。
以前は足をかきむしりながら歩いて、血だらけになったこともあるくらいで。
だから今回も、いつでも脱いで履き替えられるように
ウールのタイツをバックパック内部に入れておきつつ、
このタイツを試してみたのでした。
絶対にかゆくなるだろうと、覚悟しながら。

ところが、今回はかゆくならなかったんですよ。
考えられるのは、一般的なコンプレッション系タイツよりも、
いわゆる着圧が緩いというか低く、過度の擦れがなかったこと。
さらに今回はこの上にソフトシェルのロングパンツをはいていたので、
タイツを外部にむきだしではくよりも、いくらか潤いを残せたからかもしれません。
もちろん、使われている繊維の性質もあるでしょうね。
ただ、今回はまったく問題がなかったとはいえ、
もう少しシチュエーションを変えて使ってみないと、まだ判断できません。

ほかにもいくつかの新しい道具を使ってみましたが、
うまく写真が撮れなかっったこともあり、これにて終了。
いずれにせよ、どれも長く使い込んだわけではないので、
あくまでもファーストインプレッション的な僕個人の感想にすぎません。
実際はもっとすばらしいものかもしれないし、
今回はわからなかった欠点が判明するかもしれないし。
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こんな感じで、新しい道具を試してみながらの
山中ひとり、年末の山行なのでありました。

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2013年2月 2日 (土)

奥秩父/三峰~雲取山(山行編)

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なんだかやたらと忙しく、ほとんど山には行けなかった2012年の年末。
それでもなんとか時間を作り、ひとりで山へ行くことに。
ただし、確保できた時間は1泊2日のみ。
しかも初日の朝には用事があり、2日目も夕方に所用があったりと、
計算上は往復の時間を含めて30時間くらいで‥‥。
そこで近場の奥秩父に狙いを定め、家を出たのでした。
新年まであと数日という、まさに年末のひとり山旅であります。

西武秩父駅からバスに乗り、登り口は埼玉県側の三峰。
歩き始めはすでに午後1時半を過ぎておりました。
この日、目指すは白岩小屋。
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登山道から西を見れば、和名倉山。
じつは、本当はこの山に登りたかったのだけど、
今回は時間に余裕がないので、仕方ないのです。

12月末とはいえ、南斜面に当たる三峰からの登り道には積雪はなし。
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しかし地蔵峠まで来ると、少しは白いものが地面に。

霧藻ヶ峰付近から見た両神山。
このときは、次に僕が行く山が、この両神山になるとは思いもしませんでした。
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で、両神山の後ろには、うっすらと浅間山。
さすがに雪をかぶっているようです。

刻々と迫ってくる夕暮れ。
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しかし、前白岩の肩までくれば、
あと1時間もかからないので、ひと安心。

この日、すれ違った他の登山者はひとりだけ。
けっこう人が多い山域のはずなのに、静かなものでした。
その後、いまや廃屋と化しつつある白岩小屋へ到着。
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避難小屋的に宿泊してもよいようですが、
ここにひとりで泊まる度胸がある人は、どれくらいるのか?

僕は小屋の裏手のテント場へ。
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地面が岩ばかりであり、しかも凍結しているので、ペグがうまく刺さりませんが、
意外としっかりテントは固定されております。

夕方。
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どんどん暗くなっていく奥秩父の稜線。
ここから下のほうに水場があるのですが、凍結している可能性が高く、
しかも暗くなってきているため、水汲みに行くのは中止。
その代わりに吹き溜まった雪を集め、融解して調理に使いました。

夜。
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月は満月に近く、ヘッドライトなしでも本が読めそうなほど。

朝。
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この日はさっさと下山しなければいけないために、
僕のソロ山行時には珍しく、夜明け前から行動開始。
もっとゆっくりしていたかったのだけど。

雪は少ないものの、硬く凍結した場所が多く、
意外と時間をとられながら、白岩山に到着。
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このあたりから6本刃の軽アイゼンを使わないと、
まともに歩けなくなってきました。

ときどき吹き溜まった雪に足を取られながら、雲取山荘に到着。
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そのまま素通りし、一気に雲取山へ向かいました。

そして、あっという間に、雲取山山頂。
雲が出てきて、天気はイマイチながら、6月に取材で来たときよりはマシ。
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そういえば、ちょうど年末から年始にかけて、
この雲取山山頂の三角点付近に、遠隔操作ウイルス事件の犯人が
USBファイルを
埋めた、という「事件」がありましたね。
じつはオレが犯人‥‥というはずはないし、
そもそもUSBなんか埋まっていなかったらしいですね。

当初の予定は、ここから三條の湯に下りるルートか、
富田新道で日原に出るルートかの二者択一。
そのつもりでバス時間などを含めた計画を立てておりました。
だけど、思ったよりも凍結した道を歩くスピードが遅かったために、
想定していた「第3のルート」を選択することに。
つまり、雲取山へ往復する人がもっともよく使う、鴨沢への下山。
半年前にも歩いたばかりなので、時間は計算できますから。

山頂付近は雲のなかだけど、いつもの富士山。
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このあたりの山歩きには、当たり前の風景ですね。
初日の人影の少なさとは一転し、
鴨沢から登ってくる登山者は多く、ルート上はなかなかにぎやかでした。

標高を下げていくと、雪は消滅。
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だけどこんな道の後に再び凍結箇所が出現したりと、
軽アイゼンの扱いがけっこう面倒でした。

そんなわけで鴨沢に到着したのですが‥‥。
バスの時間を調べないままに下山してしまい、
時刻表を見ると、あと2時間以上もバスがこないことが判明!
ヤバい、これでは夕方前までに家へ帰れないよ!

そこで仕方なく、車道を歩き、深山橋まで移動。
アスファルトの上をトボトボと歩いていきました。
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しかし、深山橋では幸いなことに他方面から来たバスにギリギリ乗ることができ、
それほど予定よりも遅れずに、奥多摩駅へ。
ああ、よかった。

さて、わずか1泊2日ながら、この山行ではいくつかの
新しいギア類を試すことができました。
使い勝手を充分に判断するほどの時間はなかったとはいえ、
次回はそんなギア類をちょっとばかり紹介しようと思っております。

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2013年2月 1日 (金)

伊藤圭 写真展『私と水晶岳とその光』について

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数日前、安曇野まで行き、写真展の取材をしてきました。
その写真展のタイトルは、『私と水晶岳とその光』で、
北アルプスの水晶小屋/三俣山荘の支配人の伊藤圭さんの作品であります。

詳細と会場のことは、「田淵行男記念館」HPで。
このことは来月に発売される雑誌で紹介するので、
ここでは簡単な情報提供にとどめておきますね。
ただ、期間が3月20日までなので
「現在すでに開催されている」ということだけでも、早めにお伝えしようかと。

松本方面にお出かけの方は、ぜひ覗いてみてください。
なんとも雰囲気がある、いい写真ばかりですよ。

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