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2013年2月 8日 (金)

八幡暁×荻田泰永 トークセッションライブ

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昨日、『No Nature トークセッションライブ』の
第1回目を聞きに行ってきました。

ゲストは、八幡暁(海洋冒険家)荻田泰永(北極冒険家)
話がかみ合うのかな、と思う組み合わせでしたが、
そこは人力で辺境地を旅し続けている2人、
予想以上に話は面白く、2時間あっという間でありました。
お客さんもたくさん集まり、僕は無駄に席を埋めないようにと、
知り合いの関係者が集まる区画に座り込み、
しかしビールなぞ飲みながら、リラックスして拝聴。
その内容は多岐に渡りすぎているうえに、
とにかく長いのでここでは書ききれないですが。

これまでに何度も北極圏を歩き、
現在、「北極点無補給単独徒歩到達」を目指している
荻田さんの話を聞くのは初めて。
サラリーマンっぽいスーツも似合いそうな、さわやかなルックスながら
けっこう足も太そうだし、さすががっしりした体つき。
今回はトークショーだったので、一方的に話を聞くだけで、
僕はせいぜい挨拶する程度でしたが、
いずれじっくりと話を聞いてみたいところ。
僕も終了後の関係者の飲み会に誘ってもらったのですが、
家に残してきた仕事のために帰らなければいけないのが残念でした。

その「北極」の荻野さんに対し、
八幡くんは『グレートシーマンプロジェクト』という、シーカヤックで
オーストラリアと日本をつなぐ長大な旅を
数回に分けて断続的に続けている男。
八幡くんは僕も以前からよく知っていて、
西表島から新城島までいっしょにシーカヤック漕いだり、
どこということもなく各地でいっしょになったりと、
これまでにもいろいろと話を聞いたことがありました。
まあ、とんでもなくすごい男ですよ。スター性もあって。
会うたびに「オーストラリアから日本までは誰でも漕げますよ」と
いかにも簡単そうに話をされるのですが、一方で
「だけど24時間は連続で漕げるだけの訓練はしないと」とも。
それでも八幡くんにそういわれると、オレもいっしょに漕ごうかな、と
つい考え始めてしまうのが、恐ろしいのであります。

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そういえば、今回の2人の共通する肩書きが「冒険家」。
会場で八幡くんが照れを見せていたように、本人がどう思うかはともかく、
メディア上のわかりやすい肩書きとなると、これなんでしょうね。
ただ、まだあまり話したことがない荻野さんはともかく、
実際の八幡くんは、冒険家ではなく、探検家に近い存在。
本人も力説しているように、誰もしたことがない旅をしたいのではなく、
「辺境地の漁村をまわり、未知の文化を知る」という
明確な目的があり、文化人類学的なフィールドワークが
旅の根本の部分にあるわけなんです。
でも、いまだ人間を食う部族が住むという海を進み、
それ以上に恐ろしい共産原理主義者たちが跋扈する海を
渡っているのだから、やはり冒険という意味もあるんでしょうけれど。

そもそも「冒険」と「探検」がどう違うのか?
このことを語ろうとすると話が長くなりそうなので、
僕のなかの定義をものすごく端的に、短く表現すれば、
「冒険者=芸術家」であれば、「探検家=学者」。
スコットとともに南極を探検した
アプスレイ=チェリーガラードの有名な言葉に
「探検とは知的好奇心の肉体的表現である」
というものがあり、
八幡くんが行っているのは、まさにこの言葉の通りなんですよね。

山のことを考えてみれば、ヒマラヤなどに多くの未踏峰が残っていた
山岳の歴史初期の登山家は探検家に近く、
すでにあらかたの場所に登り終わってしまった時代、
つまり現在の登山家は冒険家に近いのかも。
昔は未知の山岳地帯、未知の山頂を知るという探検的目的も強く、
未知の世界が少なくなった今は、
それよりも自分という存在を登山という行動で表現したいという
自己表現の面が強く、だからこそ芸術的なのではないかと思います。
そしてすべての人が、探検家的か、冒険家的かに分けられるんでしょう。

適当に書いていたら、やっぱりやたらと長くなってしまったので、
このくらいでもうやめておきます‥‥。

しかしまあ、トークライブは面白かった。
この2人にはこれからも注目しておくべきだと思います。




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街(まち)」カテゴリの記事

コメント

6月に書籍出されるんですね。
楽しみにしています。

今読まして頂いている書籍も非常にわかりやすく
読みやすいです、ありがとうございます。
周りの友達にも勧めてみたいですね。

今回、八幡さん&荻田さんのトークライブですが
チャレンジしているカテゴリーは違うとしても
地球、そしてアウトドアという壮大な部分は重なっており
目的が一致していると思いますし
新たな可能性が生まれそうですね。

諸先輩方の話を聞くことは、自身のアウトドアライフを
高めてくれるので意識して参加していきたいます!

東京だけでなく、ぜひ関西でも・・笑

投稿: 大塚 祐司 | 2013年2月 9日 (土) 15時21分

大塚祐司さま

今回のようなイベント、関西でも行われるといいですね。
しかし東京のほうから見ると、西のほうでも面白そうなイベントもけっこう多いようにも見えますよ。

イベントじゃないけれど、関西からは四国などのよい川にすぐ行けて、
僕はその点がものすごくうらやましいです。

投稿: 庄太郎 | 2013年2月11日 (月) 00時42分

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