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2013年5月23日 (木)

八重山諸島/2013年度・西表島遠征-2

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前回の続きです。

鹿川で2泊目を過ごした僕たちは、ここからさらに西側の海岸へ。
西表島の無人地帯のなかでも、僕もまだ足を踏み入れていない場所なので、
前日までとは高揚感が違います。やっぱり初めての場所はいいものです。

砂浜を少し歩くと、またしても岩ばかり。
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潮が引いている時間帯を狙って歩いているのですが、
場所によってはそれでも海の中を歩けず、岩を伝って行かねばなりません。

この日、楽しみにしていたのが海岸近くにある「滝」の存在。
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まあ、そんなに大きいものじゃないんですけどね。

この日も暑いし、ここ数日汗をかき、海水まみれになっているので、
水浴びができるのはすばらしいことであります。
それに、ものすごく焚き火臭くもあったりして。
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ツッチーが滝に打たれている姿を見るのは、もう何度目のことか……。

この日の天気はいまひとつで、引き潮だというのに
リーフ内に波が打ち寄せ、思ったよりもスムーズに歩けません。
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水深が低くても足元が見えにくいので、おそるおそる進まねばならないんですね。

地形図から判断するに、ここから先は断崖が連続しているはずの場所。
僕たちは潮が引いているうちに、突破するはずだったのですが……。

予想以上に巨大な岩が目の前に現れてしまったのです。
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なんとか先行する2人は、その上に登っていきましたが、
僕の位置から見ると、下の写真のような感じ。
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で、この裏側は切り立った断崖絶壁になっているのです。

ツッチーとともに四方を歩き回り、突破口を探しますが、
ラクに行ける場所はなし。
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陸地にはものすごいトゲを持るアダンが茂っていて、
そこをヤブ漕ぎするわけにはいかず、かといって少しずつ満ち始めている海は
波が激しくて、歩いては行けそうにありません。
まあ、泳げばいいのですが、その先もどうなっているかわからないし。

さてどうするかと考えながら眺める、これから歩きたい海岸。
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そんなとき、ますます風が強くなり、スコールのような雨も降ってきたりして。

潮が満ちてくると、行くにしろ戻るにしろ厄介なので、
小一時間ほどこの場所でウロウロしたあげく、結論は「今回は撤退」。
来年にまた挑戦しようということになったのでした。

こういう場所があることをしっかりと調べていないのが悪いといえば悪いのですが、
事前に調べ過ぎると「この先はどうなっているのかな?」という気持ちもなくなり、
正直言って面白くなくなるため、下調べはあえてそこそこしかしないんです。
今回のように危険だったら、中止すればいいだけですし。

そういえば、今回は僕たちと前後して歩いている単独行のおじさんがいたのですが、
やはりこの場所で先に進めなくなり、なんとほとんど丸1日同じ場所にとどまり、
翌日の干潮のときになんとか渡っていったのだとか。
ものすごい忍耐力と根性であります。

しかし、なにがなんでも無人地帯を1周するということよりも、
それほど頑張らないで快適に過ごすほうが好みの僕たちは
再び鹿川を目指し、同じルートを引き返していったわけです。
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しかし、潮が満ちつつあるので、行きには歩かなかった岩場を通ることが増え、
ちょっとばかり面倒くさいのであります。
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鹿川につづく海岸が見えててくると、ひと安心。
しかも行きで楽しんだあの滝も、この崖の裏にあるはず。

だけど、まさか1日に2度も滝で水浴びをすることになるとは。
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ちなみに、僕たちはこの水をそのまま飲んでいました。
いわゆる生水。お薦めすることはできませんが、なかなかうまい水でした。
ここに限らず、行動中はずっと川の水です。

なんとか水位が腰くらいのうちに、鹿川に戻りたいと、
このあたりでもけっこう頑張っております。
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戻り道にはもっと水深が深く、波も激しい場所もありましたが、
そのときはかさねちゃんの体は水の中に浮き、
それを後ろを歩く僕が押さえて、なんとか前方に進むという具合。
写真なんぞ撮っている余裕はないので、
残っている写真はこれくらいおだやかな場所しかないのです。
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波はないとはいえ、すでにけっこう深いですよね。
でも、これくらいになると余裕が出てくるので、
僕は岩にくっついているカサガイの仲間をひたすらはがし、
夕食用にいくつもキープしたりしていたのでした。

そして戻ってきた鹿川。
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気分を変えるために、昨日とは違う場所にキャンプ。

で、またしても僕の今回のテント。
この写真にはちょっと面白いものが写っているもので。
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正面と右でテントのペグ代わりになっているのは、じつはモリ。
今回、なんとか参加しようと頑張っていたものの、
直前で断念したライター仲間の藤原祥弘くんが、
西表島用に手造りしていた「トレッキングポールにも使える」
2本分割式、全長3m近くあるモリなのです。
僕はそれを借りていったのですが、実際はペグ代わりに活躍するばかりで。
その前にはゴローの特殊ブーツも干されております。

この夜、僕たちはまたしてもテナガエビとカイを焚き火で食い、
泡盛なぞを飲みながら、翌日からの行動をどうするか、考えたのでした。

(続く)

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コメント


凄くサバイバル感が感じられて、やっぱり庄太郎さんのブログは面白いです(^o^)/
捕れたてのエビや貝、きっと美味しいでしょうね!!
しかし、泡盛とは・・・皆さんお酒強くていらっしゃるんですね~ (((^^;)

続きを楽しみにしています♪

投稿: sakuya | 2013年5月24日 (金) 20時02分

sakuyaさま

僕以外の2人は酒に強いのですが、
僕自身は「あれば飲む」程度。
今回も僕が持っていった酒はあまり気味で、
2人に飲んでもらいました。
むしろインスタントであれ、コーヒーがないと気持ちが落ちつきません。

投稿: 庄太郎 | 2013年5月25日 (土) 01時09分


私も、会などあればお付き合いしますが、普段は飲まない方ですね… 山では、お気に入りの砂糖,ミルク入りのブレンディスティックを持って行きます♪ しかし、今までいつもコーヒーばかりだったので、今度は紅茶も持って行ってみようかと…

書いてる内にコーヒー飲みたくなって来たので、今から一杯淹れて、八重山諸島3を拝見したあと、まとめ買いした山雑誌の庄太郎さんの記事を、ゆっくり読もうと思います!

ではまた!

投稿: sakuya | 2013年5月25日 (土) 11時56分

sakuyaさま

そういえば、僕は冬山だと猛烈に甘い紅茶を行動中の飲み物として用意してます。
同じように甘くても、なぜか冬は紅茶なんですよね。
その代わり、夏だと薄めたコーヒーを飲みながら歩くことも。

僕が書いた記事が載っている雑誌は、もうすぐ2冊出ます。
面白そうだったら、そちらもお読みください。

投稿: 庄太郎 | 2013年5月28日 (火) 00時04分

そう言えば、TRAMPINの77ページにも、「甘めの紅茶でホッとひと息」の庄太郎さんが載っていますね(*^^*)
次に山に行く時に、私も紅茶持って行きます♪

ところで、この剱の山行でお使いのテントは、以前、ワンダーフォーゲル2011年10月号に載っていた朝日岳の山行記事や、山渓9月号のニュージーランドの記事中で載っていたテントですね!?
「マックパックのマクロライト」と、しばらく前の庄太郎さんのブログで、他いくつかのテントと共にご紹介されていましたが、日本未発売とありました。 二ヶ所に出入口があって、風を感じられそうな素敵なテントだなと、私も欲しくなって、ネットで検索してみると、そこに載っていたものは、何となく出入口の位置が違うような・・・

やはり、庄太郎さんがお持ちのこのテントは、今でも国内未発売なのでしょうか!?

投稿: sakuya | 2013年5月29日 (水) 20時19分

sakuyaさま

マクロライトはもう日本でも発売されてます。
出入り口の形状も同じで。
ただポールとインナーテントの組み合わせが昨年から違っていて、僕のものはたんなる吊り下げ式ですが、現在市販されているのは、スリーブ式との複合系だったはず。
この点に関しては、前のタイプのほうがよかった気もするんですが、いずれにしてもよいテントですよ。

投稿: 庄太郎 | 2013年5月31日 (金) 19時22分

返信ありがとうございます!!

同じものと教えて頂き、安心して早速購入致しました!!

実は縦走ギアガイドで庄太郎さんが試されていた「ルーガン」も左右両開きで、なのに重量も軽めで、凄く(これまた庄太郎さん同様)購買意欲を掻き立てられましたが、やはりお値段的なものと、室内高95㎝がちょっと低く感じられたため、マクロライトに致しました。
ちょっと重さはありますが、頑張って担いで行きたいと思います。

ネットで購入し、昨晩は嬉しくて、なかなか寝付けませんでしたが、先程自宅に届きましたので、早速今から庭で立ててみようかと思います(^_^ゞ 早く山で実際に使ってみたいです(^o^)/

それと、西表島、最後まで拝見させて頂きました!自分も体験しているかのように、ワクワクしながら読ませて頂きました。面白かったです(^o^)/
それにしても、かさねちゃんは女の子なのに、よく頑張りますね!! 大きなザックを背負っての体力、素晴らしいです。

6月に入り、庄太郎さんの本の発売が待ちきれない毎日です! 他のお仕事もこなしながら大変かと思いますが、お身体に気を付けながら、頑張って下さい!

投稿: sakuya | 2013年6月 2日 (日) 16時13分

sakuyaさま

マクロライト、買いましたか!
リニューアル後のものは設営に少しだけ慣れが必要かもしれませんが、居住性のよさはすばらしいので、これからの山のよいお供になると思いますよ。

僕の本はまだまだ作業が終わりません。
山に行くのは最低限にして、これから机の前で毎日頑張ります。

投稿: 庄太郎 | 2013年6月 4日 (火) 16時11分

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