アウトドアギア

2013年2月13日 (水)

「ミステリーランチ」と デイナ・グリーソンのインタビュー

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登山家や作家など、アウトドア界には「歴史に残る」伝説的な男が存在する。
もちろん、ギアやウェアの分野にも何人かが。
そのひとりが、上の写真のデイナ・グリーソンであります。

デイナは現在、「ミステリーランチ」という、
知る人ぞ知る高品質/高性能のバックパックメーカーを手がけていますが、
その昔は自分の名前を冠したバックパック会社「デイナ・デザイン」で超有名に。
グレゴリーのウェイン・グレゴリーと双璧をなす、
バックパック界の巨人のような存在なのですね。
もう以前のデイナ・デザイン自体は消滅したというか、
名前だけは残りつつも、まったく別会社になってしまったというか、
じつに微妙な存在になっているのですが、
ともかくパック・デザイナーとしてのデイナが今、
全力を注いで作っているのは、「ミステリーランチ」なのですね。

これまで日本でも販売はされていましたが、
正直なところ、お値段がアレなので、メジャーとはいいがたい立場。
だけど、今年の夏から改めてエイアンドエフが取り扱うことになり、
しかも製作システムなどを変えることによって、
品質はそのままに今後価格が下がる見込みになってきました。
商品にもよるけれど、これは非常によい話。

そのデイナに今回、インタビューさせてもらったのですが、
詳しくは春に発売される雑誌に書くことになっているので、
ここではその内容は一応秘密に。

それにしても、アウトドアギアの分野で
これだけのレジェンド的な人物にインタビューできたのは、
パタゴニアのイヴォン・シュイナード、
ザ・ノースフェイスのハップ・クロップ以来。
いや~面白かった。原稿に書けないよう話もあるんですけどね。

下の写真はこのときの展示会のときに配られていたホルダー。Img_1654a
フリーランスとして、目立ってナンボの僕の青い名刺が入っています。
普段は使うこともなさそうなグッズなのに、
こういう非売品には、お恥ずかしながら、いまだ喜んでしまいます。

で、実際の商品。
こちらは僕がいちばんほしい「G-5000」というモデル。

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容量82ℓで、お値段は、なんと10万円以上!
この写真は、展示会でいっしょになったいつも仲間、
某有名ウルトラライトなアウトドアショップの店主に背負ってもらってみたもの。
人物とバックパックがありえない組み合わせであります。

下はミステリーランチの新ラインともいえるモデル群。
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このブランドとしてはかなりお手ごろな値段帯に仕上がっております。
それでも他のメーカーよりは、やっぱりちょっとだけ‥‥。

最後に、会場に展示されていた「クレッターワークス」の古いモデル。
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クレッターワークスはデイナがはじめに立ち上げた会社。
今はどっちかというと街使い用(といったら問題あるかな)のデザインで、
新製品も展開しています。

さて、デイナ・デザイン時代の中型パックは持っている僕ですが、
ミステリーランチの小物やアクセサリーは使っているものの、
大型パックはいまだ持っていないんですよね。
その理由はすべて、これまでの価格が驚くべきものだったから。
だって、他のブランドなら同じ容量のものを3つは買えるくらいだから、
簡単に手に入れられる値段じゃないわけなんですよ。
だから、ある意味、ずっと僕の中の憧れブランド。

だけどインタビューまでさせてもらいながら、
オレはまだ入手をためらっているのかと、自問自答。
もしかしたら今後、思い切って買っちゃうかもしれません。

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2013年2月 3日 (日)

奥秩父/三峰~雲取山(ギアのお試し編)

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前回は「三峰~雲取山」の簡単な山行記録でしたが、
今回はそのときに持っていったいくつかのギアについて。

僕はプライベートで山に行くときには、
その山や季節に適しているとかいないとか、個人的な好き嫌いとかには関係なく、
新しいギアやウェアを試してみることを、よく行なっています。
道具の紹介ページを作ることもよくあるので、今後の仕事のためですね。
例えば、以前、冬の愛鷹連峰でも同じようなことをした記憶があります。
比較的安全度が高い山ならば、
たとえそのギアがイマイチだったとしても、我慢する程度で無事に帰れますから。

そんなわけで、このときも自分で新しく買ったもの、
発売前/発売後のサンプルを含め、いろいろなギアのお試しをしてきました。

背負っていったのは、ダナデザインの「カーブル45+5」。
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普段だったら、あまり僕が使うタイプではないのですが、
パックカバーや各種ポケットなど、いろいろなギミックがちりばめられていて、
ちりばめられすぎていると思えるほど。
ディテールの工夫に興味がある人は楽しく使えるのでは?
容量も45ℓ程度なので、あまり重い荷物は厳しそう。
個人的にはヒップハーネスのポケットが大きいのが気に入りました。

こちらは同じく、ダナデザインの「ホラズム2」。
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シンプルそうでいて、5本のポールをハブで組み合わせており、
慣れない人は設営に手間どるかもしれません。
その代わりに内部は広くて居住性は高く、重量は約1.9キロ。
ただ、今回は冬で乾燥していたこともあり、
夏に使うとどのくらい結露するかは未知数です。
内部で寝転ぶと顔の上にメッシュパネルが位置するため、
ひどく結露するとフライから水が顔に滴ってくる可能性もありますが、
今回、たった1泊した程度では判断できません。
でもこれ、予想以上に使いやすいテントですよ。
僕自身は普段、このように入り口が
縦の狭い部分についているテントはあまり使わず、
個人的には横に入り口がついているタイプが好きなんですけれど。
でも、そのあたりはあくまでも個々の好みでしかありません。

その内部に敷いたマットは、サーマレスト「ネオエアー Xサーモ」。
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これは『PEAKS 1月号』の山岳ギアのインプレッション特集で、
雪の立山連峰ですでに試したことがあるもの。
そのときに気に入ってしまい、購入してしまったわけです。
全身サイズで430gと軽量でいて、雪の上で寝ても冷えることがなく、
収納も非常にコンパクト。厚みが6.3センチもあって弾力性も十分ですが、
それだけあって空気を入れるのだけは大変。
そこで僕はマットとともに「ポンプサック」という
40ℓのドライバッグとして使える袋状のポンプ
(上の写真の右にあるオレンジ色のもの)もいっしょに購入しました。
これがあれば空気入れはラクラクであります。
しかし、ポンプの40ℓはちょっと大き過ぎ、
できれば20ℓくらいのものも作ってほしいところ。
ちなみにマットに付属しているスタッフバッグもポンプとして
使えることになっていますが、縫い目が処理されていないので、
マット内に空気を入れるために圧力をかけると
その縫い目から空気が抜けてしまい、まったく実用的ではありません。

付属スタッフバッグ以外は文句がないマットなのですが、
問題があるとすれば値段でしょうね。
レギュラーサイズで、23100円だからなあ。

そして、そのマットと組み合わせて使ったのが、ニーモの「ノクターン15」。
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前にカヤックで下った久慈川でも使っていますが、山で使うのは初めて。
久慈川のときと繰り返しの説明になりますが、これは日本では未発売で、
本国アメリカでは「2012 LIMITED EDITION」として
数量限定でニーモのHPから販売されていたもの。
シリアルナンバーが入っていて、僕のものは「26/42」です。
日本でももうすぐ発売になり、今後、僕も雑誌で紹介することになっているため、
ここでの説明は控えめにしておきます。だけど、これはいいですよ。
僕の「ノクターン15」は-9℃くらいで快適なタイプで、
気温が高かった今回の山行(最低気温0℃くらい)では十分すぎる性能。
他のモデル含め、日本のHPでも近いうちに発表されると思います。

ニーモは面白い製品をどんどん開発してくれる上に、
日本からの要望にもすばやく対応する柔軟性があり、
僕が非常に好きなブランドのひとつになりつつあります。
もうすぐ昨年の人気モデル「タニ2P」のソロバージョンも発売されますが、
おそらく今期のテントの新製品ではいちばん面白いものなのでは?

ヘッドライトは、買ったばかりのブラックダイヤモンドの「コズモ」。
なんだか雑誌でそのまま使えるくらい、きれいに撮影できたぞ。
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でもこれ、必要なかったんですけどね。
じつは、これまでに使っていた同社の「スポット」が出発前に見当たらず、
紛失したと思い込んで、急いで買ったもの。
僕は他にもいくつものヘッドライトをもっているのですが、
撮影用に貸し出したりしていたし、同じスポットを買うのは悔しいし、
もしも見つかったら同モデルが2つになってしまうと考え、
あえて1つ下のモデルともいえる、こいつを選んだのです。
しかし案の定、この山行から戻ったら、
スポットはあっけなく見つかってしまい‥‥。
でも、このコズモも気に入ったので、よしとしましょう。

で、これまでに何度か雑誌やこのブログで紹介しているSOTOの新型ストーブ。
発売は4月で、仮名称は「SD-310」ですが
まだ正式なモデル名は決まっていないのかな。
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左がもともとついている3本ゴトクで、右がオプションの4本ゴトク。
ゴトクはバーナーヘッドから完全に取り外せるため、
このような使い分けができるわけです。
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上の写真は『ビーパル2月号』で紹介するために、自分で撮影した2つのゴトク。
安定感は4本のほうが段違いによく、お湯を沸かすだけではなく
調理にも使う僕としては、不安定な3本のほうで使うことはないでしょうね。
そもそも重量73gの3本ゴトクの状態で使うならば、以前から発売されている
マイクロレギュレーターストーブ「SD-300」があるわけで、そちらは重量は67g。
わずか6gしか変わらず、「SD-300」のほうが値段も安いし、
なによりも取り外した小さなゴトクを紛失する心配がないですからね。
山で実際に使うには、この「紛失」問題は、大きい気がします。
ちなみに、新型ストーブでは外した3本ゴトクは付属のケースに
入れるようになっています(下の写真の左側)。
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このケースがけっこう大型で、破損防止のために頑丈な構造。
そのためにクッカー内に収納しきれないことも多く、かといってこのケースに
ゴトクを収納しないと速攻で紛失するのは目に見えていて、
ケース自体のデザインも少し変えてくれるとよさそう。
4本ゴトクはバーナーヘッドに組み合わせて収納でき(上の写真の本体部分)、
このケースでも収まりはなかなかいいです。

考えるに、この新型ストーブは4本ゴトクを基本(使用時87g)にして、
軽量な3本ゴトクはオプションにして販売しないと、
商品としての魅力が低く、ほしい人があまりいないかもしれません。
結局、4本ゴトクを買い増さないとメリットが少ないですから。
面白くて便利なアイテムだけに、そこがちょっと残念です。
ガス関連の法律の問題とか、いろいろあるんでしょうけれど‥‥。

しかし、性能はさすがマイクロレギュレーターストーブだけあって、
写真のように冷たい雪の上に直置きしても、火力は安定。
冬にガスストーブを使うなら、第一の候補に挙げられるかと思います。

最後に、コンプレッション系タイツ、C3fit「サーマルロングタイツ」。
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僕はいつもここのタイツを使っていますが、この寒冷期用のモデルは初めて。
冬場は通常、ウール製のタイツを愛用しており、
コンプレッション系は使っていなかったのです。
というのも、肌が乾燥するとものすごいかゆみを感じる僕は、
速乾性のタイツと相性が悪いから。皮膚の表面が冷たくなり、
空気が極度に乾燥している時期に速乾性のタイツなんて、ありえない選択。
以前は足をかきむしりながら歩いて、血だらけになったこともあるくらいで。
だから今回も、いつでも脱いで履き替えられるように
ウールのタイツをバックパック内部に入れておきつつ、
このタイツを試してみたのでした。
絶対にかゆくなるだろうと、覚悟しながら。

ところが、今回はかゆくならなかったんですよ。
考えられるのは、一般的なコンプレッション系タイツよりも、
いわゆる着圧が緩いというか低く、過度の擦れがなかったこと。
さらに今回はこの上にソフトシェルのロングパンツをはいていたので、
タイツを外部にむきだしではくよりも、いくらか潤いを残せたからかもしれません。
もちろん、使われている繊維の性質もあるでしょうね。
ただ、今回はまったく問題がなかったとはいえ、
もう少しシチュエーションを変えて使ってみないと、まだ判断できません。

ほかにもいくつかの新しい道具を使ってみましたが、
うまく写真が撮れなかっったこともあり、これにて終了。
いずれにせよ、どれも長く使い込んだわけではないので、
あくまでもファーストインプレッション的な僕個人の感想にすぎません。
実際はもっとすばらしいものかもしれないし、
今回はわからなかった欠点が判明するかもしれないし。
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こんな感じで、新しい道具を試してみながらの
山中ひとり、年末の山行なのでありました。

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2012年6月24日 (日)

奥多摩/雲取山と マックパック “グリセード”

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6月上旬、奥秩父の金峰山~甲武信ヶ岳から戻って数日後、
今度は奥多摩の雲取山に行ってきました。
金峰山あたりはものすごく久しぶりでしたが、
雲取山も軽く10年以上行っていなかった山で、
今はどんな感じなのだろうと興味がありました。

上の写真は、奥多摩小屋付近から見えた富士山。
1泊2日の行程で、天気は曇り→雨→晴れと、一定しておりませんでした。

今回は、あるテーマを持った企画ものの山行だったので、
いつもとは若干様相が違います。
カメラマンを除く僕以外のメンバ4人とは、いっしょに山に行くのは初めて。
そのなかで初めて会う人も3人。
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鴨沢から登りはじめ、僕はリーダー役として常に最後尾を歩いております。
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だから、僕が歩きながら撮った写真は、ほとんど後姿。
今回に限らず、複数で登るときは、多くの場合、僕はいちばん後を歩いており、
いつも後姿の写真になっているような気もします。

奥多摩小屋のテント場に到着し、テントの設営。 Img_7847a
今回が初めての女性には僕のテントを貸したので、
右のヒルバーグのソウロと、左のライペンのドマドームライト1は、僕の私物。
自分のお気に入りテントが同時に立っている光景が、意外と新鮮です。

日暮れ前の夕焼け。
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本当はもっときれいでしたが、適当に撮れば、こんな程度。

夜から雨が降り始め、山頂へ向かったのは雨のなかでした。
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もうなにも見えません。

そして山頂。
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ひとりの女性を、3人の男が写真に撮っているおかしな光景。
唯一、カメラマンだけが撮っていないというのが面白いです。

小雨のなかをテント場に戻り、テントの撤収。
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この3つのテントの並び、なかなか美しいですね。

下山は唐松谷から。
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鴨沢から雲取山山頂へ往復してしまうと、ルートがほとんど遊歩道みたいで
あまり山を歩いている感じはしないのですが、
唐松谷には奥山感があって、なかなかいい雰囲気でした。

ところで今回、僕が背負っていたのは、マックパックのグリセード。
現在販売されているグリセードクラシックではなく、旧型のグリセードです。
しかも、今回が初使用。
以前ネットオークションで落とし、秘蔵していた二代目であります。
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ああ、とうとう使ってしまった……。
僕がこれまでに背負っていた初代グリセードは、
現在、パタゴニアの神田店に展示されているので手元になく、
そこでこいつの登場になったのですね。

さすがに新しいものだけあってパッドがヘタっていないため、
背負い心地はさんざん酷使した初代よりも上々。
生地も弱っていないし、色あせてもいないし。
これからはこの2代目の時代になるのか、
それとも細部をカスタムして、より自分好みにした初代を使い続けることになるのか。
どうしよう?

グリセードはよく原稿に「勝負バックパック」と書くくらい
重い荷物でもラクに背負えるほど僕の体に合っていて、愛着もあるバックパック。
今回デビューした2代目ともうひとつくらいあれば、
人生の最後までグリセードを使い続けられるんじゃないかと思っています。

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2012年5月13日 (日)

ヤフーオークション出品中! 非売品”クリーンカンティーン”のボトル

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                        (撮影/加戸昭太郎)
本日の11時開始、5月20日22時を終了時間として
「青空ユニオン」の名でアウトドア関係者が参加したチャリティーオークションに、
僕が提出した”クリーンカンティーン”のボトルが出品されています。
オークションのタイトルは、
”[チャリティ]「別注デザイン」クリーンカンティーン”
ぜひ上のリンクをクリックしてもらって、確認してみてください。

これは東日本大震災で被災した
宮城県の高校山岳部/ワンダーフォーゲル部の部員たちに使ってもらおうと、
イラストレイターの鈴木みきちゃんにお願いしてイラストを入れてもらい、
僕の汚い文字まで入ってしまった別注/非売品モデルです。201108shirouma_img_2956a
                              (撮影/大森千歳)
さらに詳しいことは、このブログでも過去に説明しているので、
興味のある方は、ぜひ確認してみてください。

このボトル、一応オークション用に3本用意しているのですが、
もしかしたら、今回のはじめの1本だけになるかもしれません。
というのも、あまりにも低額で落札されてしまうと、
被災地へのチャリティーという意味がまったくなくなってしまうんです。

それがなぜかをハッキリいっちゃえば、ボトルの原価や輸送費の問題もありますが
なによりもオークションの代行手数料の問題。
それらの諸経費を越える金額にならないと、
せっかく落札してもらっても、被災地には一銭も届かない可能性があるからなんです。
もろもろの事情を考えると、手数料がかかることはやむをえないのだけど、結果として
被災地の支援につながらなければ、オークションの意味はないと思うんですね。
それならば、オークションに出さずにどこかでだれかに買ってもらって
その代金を寄付にまわしたほうが合理的。
宮城県出身の僕としては、お飾りのようなオークションで終わらせるよりは、
実際に被災地にいくらかでもお金が回る現実的な方法をとりたいのです。

というわけで、ある程度以上の落札金額になってほしいと願っている
クリーンカンティーンのボトル、入札に参加していただけると幸いです。


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2012年4月25日 (水)

”クリーンカンティーン”のボトル、チャリティーオークションに出品します

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昨年、東日本大震災の被災地支援のために作った、“クリーンカンティーン”のボトル。
予定よりもだいぶ遅くなりましたが、アウトドア関係者が集まって
「青空ユニオン」の名前で参加しているヤフーオークションにやっと出品されます。
イラストは、鈴木みきちゃんで、小汚い文字は、僕の手書き。
その他、このボトルに関する詳しいことは、
このブログで以前に詳しく書いているので、ぜひ見てみてください。

出品するのは、全部で3本。
連休明けから1本ずつ個別にオークションにかけられる予定です。
オークションに登場したときにも改めてお知らせしますね。

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2012年4月 9日 (月)

ソーラー充電器 “GOAL ZERO”のこと

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上の写真は先日、西表島に行ってきたときの1カット。
サンバイザーをかぶった、いかがわしげな男の目の前に
黒い物体が細いロープからぶら下がっています。
さて、これはいったい、なんでしょう?

正解は、なんていうまでもなく、今回のブログのタイトルでわかるように
ソーラー充電器 “GOAL ZERO”なのであります。
こういうものは前からひとつほしかったのですが、
最近になって、やっと手に入れました。
それで、お試しのために西表島に持って行ってみた訳なのです。
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これは「ガイド10プラスアドベンチャーキット」という製品で、
畳んだ状態だと、大きさはB5サイズ以下。

で、広げると……。
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ソーラーパネルの大きさは倍のB4サイズ弱になり、
左側の1面の上にはソーラーポートという端子がついていて、
ここに左下のバッテリーパックやUSBケーブルを直接つないだりして、
ソーラーパネルで受けたエネルギーをエネループのようなニッケル水素電池や、
携帯電話、スマートフォンなどのバッテリーを充電していくわけです。

このソーラーパネルは非常に性能がよいらしく、
僕の周囲のアウトドア好きのあいだでは、けっこう話題になっていました。
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以前のソーラーパネルといえば、太陽電池の黒い面が、もっとキラキラしていたもの。
だけど、これは表面を覆うガラスっぽい部分こそ光っていますが、
太陽電池自体はマットな質感ですね。
性能のよさは、このあたりに秘密があるのかもしれませんが、よくわかりません。

内部のポケットの部分には、バッテリーパックも収納可能。Img_6579a
ケーブルもなんとか押し込められ、すべてを一体にして持ち運べます。

スペック的な詳しい説明をするのは面倒なので、
興味がある方はこちらを見てみてください。日本では、モンベルが扱っています。

そして、西表島で使ってみた感想なのですが……。
じつはちょっとした手違いで、よくわからなかったんですよ。

僕は直接、携帯電話をUSBで接続してみましたが、接続当初は薄曇。
チャージが調子よく始まらないと思っていたところ、
いつしか天気がよくなっていき、知らないうちに元気よく充電を開始。
結局、どれくらいの時間から本格充電が始まっていたのか、不明なのです。
しかもそのうちに出発しなければならない時間になってしまい、撤収。
だから、フル充電までの時間はまったく確認できず。とほほ。
たしかに高性能っぽい雰囲気ではあったのですが。

しかし問題は、いくら軽量でコンパクトなソーラー充電器とはいえ、
充電池を抜かした重量(ソーラーパネルとバッテリーパック)で428グラムあること。
ニッケル水素電池・単3の重量は約30グラムなので、14本分以上になります。
これ以上の電池が必要になるときでなければ、
アウトドアのフィールドに持っていく必要はないかもしれません。

でも、僕がこういうソーラー充電器をほしかった理由は、
アウトドアの遊びのなかで使うためではなく、大地震などの災害に備えて。
これさえあれば電池の消耗を気にすることなく
さまざまな電気機器を使うことができ、安心できるでしょう。
そういう意味では、持ち運びしやすいサイズと重量の
このソーラー充電器は間違いなく実用的であります。

ともあれ、本当の性能を知るために、もう少し実験してみないと。
まあ、自宅にいてもできることなのですが、
なんとなく野外でやってみたくなるのが不思議です。

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2011年10月26日 (水)

新しいカヤックがやってきて、古いクルマが去っていく

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この夏、新しいカヤックを手に入れました。
POINT65というスウェーデンの会社の“シー・クルーザー”というモデル。
新艇ではではなく中古で、前のオーナーはホーボージュンさん。
ジュンさんは新しいカヤックを手に入れる資金作りのために、
最近、すでに所有していたカヤックを何艇か放出していて
そのなかの1艇を僕が買い取ることにしたのでした。

こいつはポリエチレン製で重いのですが、頑丈なのがよいところ。
カーボン製のようにスマートではありませんが、
「オマエの行くような場所なら、頑丈なポリ艇のほうがいいだろ?」
とは、ジュンさんの言葉。
最近、あまりカヤックで遊ぶ機会は少ないのだけど、まあ確かに。

僕は分解して持ち運べるフォールディング式カヤックは持っていますが、
こういうタイプを所有するのは初めて。ずっとほしかったんです。
さて、初めての出艇はいつになるのか?

上の写真は、ジュンさんが僕の自宅までもってきてくれたときに、
うちの隣の空きスペースに下ろした、そのシー・クルーザー。
横の駐車場には、僕のクルマが停まっていました。
それが、ずっと乗り続けていた愛車のジムニーくん。
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写真自体は、先日、三浦海岸で撮ったものですが。

じつは、この新しいカヤックを手に入れることになったのは、
ちょうどこのクルマを手放すことが具体化したのと、同じ時期。
このジムニーくん、武骨でいてかわいらしく、大好きだったのですが‥‥。
もうちょっと大きいクルマでないと、今の僕の生活には不便で。
そもそも、小さなジムニーには、新しく手に入れたカヤックは大きすぎて運べません。
法律違反になっちゃうんです。

この古いタイプのジムニーは今でもかなりの人気で、
以前から僕が手放そうと思っていろいろな人に話していたところ、
「ほしい」という人が何人も。
そのなかで真っ先に買い取りたいと手を上げた人に売ることにしました。
それは、このブログにもよく登場する、ライター仲間の森山くんで、
10日ほど前に、とうとう彼にもらわれていてしまいました。
カヤックも、クルマも、仲間内で簡単に売り買いできちゃうのは、
アウトドアとか道具に関する価値観が似ているから。話が早いんです。
ちなみに、僕がカヤックを手に入れた金額と、
クルマを手放した金額は、だいたい同じ。
そんなこともあって、ジムニーくんの代わりとして、
シー・クルーザーが新しい相棒になったような感覚がします。
しかし、次のクルマも早いところ手に入れないといけないな。

ジムニーくんとは、いろいろな場所に行きました。
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これは長野県の千曲川で、右に置かれているのが、
僕が前から使っているフォールディングタイプのカヤック、
フェザークラフトの“カフナ・エクスペディション”です。
このときは畳んだカヤックを背負って電車に乗り、
ジムニーくんを停めていたこの河原までひとりで川を下って行きました。
長々と川を下ってきて、このジムニーくんの姿が目に入ってきたときは、
友人が待っていてくれたようで、ちょっと感激してしまいました。

こちらも、ひとりで下った高知県の仁淀川。
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このときは上流にクルマを置いておいて、下流まで下ってから、
ヒッチハイクでジムニーを回収しに行きました。

こっちは、同じく四国、徳島県の海部川。
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カヤックで下ったわけではなく、数日間テントを張って滞在し、
エビやカニを採って、ひたすら遊んだだけ。
ここでもジムニーくんは、僕のことを遠くで待っていてくれました。
そういえば、この川で遊んだときの話はウェブでも見られますよ。
フリーライターにはなったものの、軌道には乗らず、
まだアウトドア系の仕事がほとんどなかった時代、けっこう昔のものです。

写真にはあまり残っていませんが、もちろん山にもいっしょに行きました。
昨年はフェリーに乗って、日本の最北東端・知床にも。

今年のはじめに行った愛鷹連峰も、こいつがいっしょに。Img_0034a

このとき、僕はジムニーくんに怪我をさせてしまいました。

下の写真は、八ヶ岳の本沢温泉に向かう登山口。
雨の中をひとりで下山してきた僕を、ジムニーくんが待っていてくれました。
クルマのなかに入れば、乾いたウェアに着替えられ、
エアコンで体を暖められると思うと、ズブ濡れの下山も苦ではなく。
ジムニーくんの存在がうれしかったなあ。4a_2

雨の中、ポツンと停まっている姿が、心からいとおしく思えました。

小さいけれど、本当によく働いてくれ、、
よい思い出をたくさん作ってくれたジムニーくん。
これからは森山くんのもとで、頑張っておくれ。
ありがとうね。

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2011年9月25日 (日)

チャリティ/別注“クリーンカンテーン”のボトル

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内容的に「小ネタ」という言葉は似合いませんが、第2弾。

こんなボトルを作ってみました。
母体はクリーンカンテーンの800ml (27oz)ボトルで、プリントがオリジナル。
イラストは山の世界で超人気の鈴木みきちゃんで、
小汚い文字を書いたのが僕。
本当はイラストだけのほうがかわいかったのではないかと後悔してます‥‥。

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このボトルを作った理由は、3月11日の大地震で被災した高校の
山岳部/ワンダーフォーゲル部の部員のみなさんにプレゼントしたかったから。
それで、「もっとつよくなる」なんていう文言を入れてしまいました。
「頑張ろう、東北」みたいな、あまりにもストレートなメッセージではなく、
若干は曖昧に、しかしなんらかの気持ちをこめて。

デザインもカッコいい方向のものは被災後には合わないような気がして、
そこで鈴木みきちゃんにお願いして、やさしく和めるものにしたのでした。
ちなみに、イラストで4人並んでいる背後にある山は、宮城県の船形山。
みきちゃんがいくつか原案を描いてくれたなかで、
僕が好きな地元の山を選ばせてもらいました。

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裏側には、このような表記が。
人気イラストレーターである、みきちゃんの名前はもともと入れたかったのですが、
僕も知らないうちに、彼女が僕の名前まで書き込んだ版下を作ってくれていました。
ちょっとお恥ずかしい。
真ん中のバックパックはグレゴリーですね。
クリーンカンテーンを日本で取り扱っているのはエイアンドエフで、
同社ではグレゴリーも扱っていますから。

このボトルを作る作業をしていたのは、7月終わりで、
僕が取材した石巻高校の夏山合宿に間に合わせようと、
ものすごくタイトな期日で、エイアンドエフさんは対応してくれました。
代金も僕がすべて支払うつもりでいたのですが、
そのあたりも配慮してくださるとのことで、頭が下がる思いです。

じつは、鈴木みきちゃんには、ノーギャラでイラストを描いてもらってます。
それどころか「光栄です」と、いってもらって。
また、ここで使っている写真はすべてプロの加戸昭太郎さんの撮影ですが、
これも仕事ではなく、個人の行為で引き受けてくれました。
みなさんに本当に感謝します。

加戸さんは苦労していろいろなカットを撮ってくれました。
せっかくなので、冒頭の写真以外も、ここでご紹介。

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このボトルは45本作り、、先に書いた石巻高校ワンダーフォーゲル部のほか、
同じく被災がひどかった多賀城高校山岳部、
被災のために福島から宮城一高に転校してきて、
山岳部に入部したという女の子に贈りました。
僕の手元にはまだ数本残っていますが、
これはいずれ、「青空ユニオン」として、チャリティーオークションに出す予定です。
定価は3150円ですが、じつは出品に関係してけっこう手数料もかかるので、
できるだけ高額で落としてもらえると、被災地支援になるのですが‥‥。
鈴木みきちゃんのファンは多いので、みきちゃんを愛する人に期待していますよ。


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2011年9月24日 (土)

パタゴニア“スーパー・アルパイン・ジャケット”のこと

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僕のつまらない凡ミスのため、山へ向かうバスに乗れなくなり、
出発を1日ずらしたために、ぽっかりと時間が空いてしまった本日。
出直して留守にしているあいだに自動的にアップされるよう、
くやしまぎれに小ネタをいくつか書いてみました。
このジャケットの話は、その第1弾。

さて、ここ最近はゴアテックスを採用したウェアを作っていなかったパタゴニアが、
方針を転換して、再びゴアテックスのウェアを販売し始めました。
ご存知だった方も多いかと思いますが、最近のアウトドア界のニュースです。

で、早速、僕が手に入れたのが、上の写真の“スーパー・アルパイン・ジャケット”
その名の通り、アルパインクライミングに適したゴアテックス・プロシェルの
ハードシェルジャケットであります。詳しくはメーカーHPを。
どの部分のディテールもよくできているのですが、
僕の心をすさまじく突き刺してくれたのは、下の部分。
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袖が伸縮性の強い素材でできており、手首にぴったりフィットするんです!

じつは以前から、こんな袖になった山岳用ジャケットがあったらいいと思っていて、
メーカーのウェア開発者に作ってほしいと訴えてきたのですが‥‥。
まさかパタゴニアから登場するとは思ってもいませんでした。

僕がこのような袖のジャケットがほしかった理由は、カヤック用ジャケットの発想から。
ちなみに、下は僕の私物のパドリングジャケット。
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パドルを操っていると腕を上にあげることも多く、
袖口から水が浸入しやすいので、このような伸縮性のある「ガスケット」で
しっかりと締め付けられるようになっているんですね。

だけど、通常の山歩きのときには腕を上げることもなく、
袖から水が流れ込んでくることが少ないからと、
カヤックほど水が入らないようにはしていなかったのでしょう。
でも、最近はトレッキングポールを使う人も多く、
ポールを持って上下に動かす腕の袖から水が入ってきて困っている人が
増加しているのではないかと、僕は予想していました。
だって、僕自身が雨のなかでポールを使っているときに
袖口から水が流れ込んで、非常に嫌な思いをしてきたのですから。

とはいえ、このジャケットはアルパインクライミングを主眼においたモデル。
なんでも、アイスアックスを使って氷壁を登るときに、
頭上にあげている袖から、降り注ぐ雪の浸入を少なくしたいという
クライマーのアイデアから生まれたものらしいです。

しかし、結果的に、このディテールは山歩きのときにも有効。
ハードシェルジャケットなのでレインウェアほど軽くはなく、
生地にもハリがあってゴワッとしていますが、
もともと夏でもハードシェルをレインウェア代わりに着ることが多い僕には、問題なし。
薄さと軽さを追求したレインウェアは汗をかいた体にまとわりつき、
むしろゴワっとした厚めの生地のハードシェルのほうが、
ベンチレーターの機能が発揮され、涼しくて快適に思えることも多いんです。
そんなわけで、僕はこの夏、このジャケットをかなり使っていました。

ただ、アルパイン用なのでグローブをした上から
袖を締める前提のデザインになっているようで、袖の口径は太め。
面ファスナー(マジックテープ)でギリギリまで締めても
僕の細い手首には生地が若干あまり気味になっています。
ここの部分、自分で別の面ファスナーを一部追加して、
もっとしっかり締められるように改造するつもりです。

このジャケットの問題は、値段の高さ。気軽にはとても買えませんよね。
同じディテールを持ちつつ、もう少し買いやすい値段の
モデルも作ってくれるといいんだけど。
どうもこのような袖を持つジャケットは、
来年あたりに他メーカーでも発売されるようで、どんなものになるのか期待してます。



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2011年9月22日 (木)

スイスのメーカー“EXPED”が、やっと日本でも販売に

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僕が以前から愛用しているメーカーで、
しかし日本では展開されていなかったのが、スイスのEXPED
ある意味、日本に残された「普通に手に入れられない」メーカーの最たるものでした。
なので、「どうして日本で取り扱う会社がないのかな」と常々思っていたところ、
なんと、とうとう来年から本格的な販売がされることになりました。

上の写真のテントは、昨年の鳳凰三山連休中の農鳥岳~伝付峠などで使った、
4シーズン用の“VENUS Ⅱ”。ヒルバーグ的な吊り下げ式、かつ半自立型の構造で
冬季用として、かなり気に入っているものです。
ちなみにこれ、海外通販で買いました。
しかし、来年からは日本でも買えるようになるわけです。

こちらは僕が防水性のサブバッグとしていちばん使っている“DRYPACK PRO 25”。
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上の写真は今年の北アルプスのときのもの。
まったく同じ写真を以前のこのブログでも使っていますね。
いくつかの雑誌で私物として紹介したら、読者からの問い合わせも多かったようです。
これはたしか、ニュージーランドで買った記憶があります。

こちらは昨年の南アルプス・赤石岳~荒川岳
テントではなく、地面に敷いて寝転んでいたマットがEXPED。
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ブログでは出していませんが、これと似たカットは『山と渓谷8月号』
誌面で使っています。DVDの紹介ページなどでも。
こいつはアメリカのシアトルで買いました。

そしてこちらは、いまだ雑誌などの取材でも使っていないマット。
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なんと内部にダウンが入っていて、雪上でも非常に温かいのです。
いずれ何かのときに、膨らませた状態も紹介したいところです。
これはどうしても使ってみたくて、海外から取り寄せました。

僕はほかにも、ドライバッグ、テントのペグ、張り綱とかも、
EXPEDのものを持っています。

こんなEXPEDを取り扱うことになったのは、アクシーズクイン
同名のオリジナルブランドに加え、マウンテンイクイップメントや
クレッタルムーセンなど、僕好みのメーカーを押さえている会社です。
一般向けの正式な発表はまだですが、もう公表してもよいとのことなので、
ここでみなさんにも僕の喜びをお伝えしようと思った次第。
どこまでのラインナップになるかは不明のようですが、
ともあれ来年を楽しみにしていてください。


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